イル・テアトリーノ・ダ・サローネ/西麻布

サローネドゥエミッレセッテ、ポモドーロの衝撃ですっかりサローネ系列が好きになってしまった私。当店は「テアトリーノ(小劇場)」という名前の通り、カウンター主体の小さな箱です。
最初にフォカッチャ?はて?メインに使用するオリーブオイルかけなんちゃらとのことでしたが、これ単品で今後の展開を期待させるものでは無かったです。
サワラ。ブラッドオレンジのソースが印象的。
タコにカリフラワーソース。これはナイス。大ぶりのタコとカリフラワーの独特の味がマッチ!
仔牛フィレ肉とアナゴにウニソース。食材それぞれは美味しいのですが、あまり一体感は感じられませんでした。アナゴが良かったのでアナゴだけめっちゃ食べたい。ウニソースはあまりウニウニしていない。盛り付けが微妙。
アンコウとトマト風味のパンがゆ。アンコウは身だけなので非常に淡白。私はアンキモのこってり感が好きなので、そちらを使用した何かが良かったなあ。あとパンがゆはよくわからん。エミーリャロマーナ州の名物か何からしいのですが特に美味しくはない。エリンギの酢漬けをグリルするのは面白い調理法でグッド。
こちらもエミーリャロマーナ州のパスタらしいです。粉チーズとパン粉からできたパスタをキジの出汁で食べる。面白いけれど、うーん。2007のポモドーロのほうが全然がいいな。
一転パッパルデッレ(きしめんみたいな麺)にタラのラグーソースはとても良い。茹で加減がたまりません。そーだよなーやっぱふつーのパスタをふつーに茹でるのがうまいよなー。
メインは皿が熱くてデカい
仔羊の肉をハーブとニンニクでマリネして65℃で8時間という大作。美味しいけれど、美味しい止まり。感激はありませんでした。
ドルチェは私のお誕生日仕様にして下さいました。
かなりタイプ。ビスキュイにレモン風味が効いていて、セミフレッドもちょうど良い甘さ。あとピスタチオのタレがたまらん。
お帰りの際には本日の解説を頂けました。絵、うまいなー。やっぱ料理うまい人って美的センスありますよね。
連れはカプチーノ。クマさんキャワ!
お茶菓子はタルト?みたいなのを冷やして丸めたやつ。もうちょっと色んな種類食べたかった。

と、いうわけで、サローネドゥエミッレセッテ超えを期待していただけに、ちょっぴり肩透かし。郷土料理をプッシュし過ぎなのかもしれません。それが抜群に美味しいのであれば良いのですが、特にそうでもないため、ただ単に珍しい料理だったなあ、という印象しか残りませんでした。あまり型にこだわらず、本気出してうまいもんを作ってみて欲しいと思います。たぶんできると思う。
そうそう、連れからお誕生日プレゼントを頂きました。トリュフの効いたオリーブオイル↑と、ピエールエルメのケーキ!いやー、センスいいですよね。彼女は世界中を飛び回る仕事をしており、世界基準で本物を見る眼があるのです。おすすめレストランを論じる際もパリやらローマやらが出てくるので夢が拡がるぜ。


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日本のイタリアンだとサローネグループが結構好き。郷土色もありながら、日本人向けに絶妙なチューニングも施されているような気がします。


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