ミシェル・ブラス トーヤ ジャポン(野菜)/洞爺湖


前回はスペシャリテ尽くしのコースでしたが、今回は趣向を変えて野菜のみのコース。ランチなのに30,000円超は日本のフレンチでは最高値。
ちなみにランチだからといって軽め安めに設定しているわけではなく、和食のように昼夜均一料金なのですね。したがって、フルラインナップのコース設定。見覚えがある皿もチラホラ。




トウモロコシのスープ。強烈に甘い。北海道の大地の力を圧倒的に感じる一皿。
ガルグイユは異なった野菜で攻めてくれると勝手に期待していたのですが、夜と全く同じで残念。
ジロール茸とアーティチョーク、ツルムラサキ。ジロール茸は旨みがあって悪くないのですが、アーティチョークは味が薄く(そもそもあまり好きな食材ではない)、ツルムラサキは独特の味が主張しすぎで調和が全然取れていない。はっきり言ってまずかった。
グロンベックアンドチャーチルを彷彿とさせるニンジンたち。素材が良いのはわかるのですが、こんなニンジンばっか食わされても飽きるに決まってる。おなかにもたまるし。非常にイマイチ。
ズッキーニとアイスプラント。うーん。
ディナーにも登場した皿。うーん。
あっと言う間にメインのピーマンとナス。美味しいけれど、しょせんはピーマン。右上のトマトジュースは信じられないぐらい美味しかった。甘みと酸味が完璧なバランス。
またアリゴ。野菜にあわせるとしたら、ちょっと重たすぎるのではないでしょうか。

デザートには再びクーランですが、味は異なる。今回はピスタチオのアイスに中身はイチゴ。イチゴの旨みが凝縮されたソースにピスタチオの重厚な味が調和して素晴らしい。


飴細工にアプリコットのシャーベットを詰めてパプリカでフタをしたもの。パプリカをデザートで食べるのは初めての経験で、かつ、美味しくないなと思いました。
シャーベットたちはディナーと同じ。
世界屈指のコーヒーハンターである川島良彰が厳選したコーヒー。1杯1,890円だぜ。
川島良彰は小学6年生時にブラジル大使館に「コーヒー農園で働きたい」と直談判するほどのコーヒー狂いで、エルサルバドルへ留学するわ現地のコーヒー研究所で働くわ、上島珈琲の会長にスカウトされて世界中の珈琲農園を経営するわのコーヒー界の巨人。
確かに美味しかった。人生で一番美味しいコーヒーかもしれん。と、感動して色々とネットで調べていたら、既に私はエキュレで同じものを飲んでいました(笑)。私の「人生で一番」はあてにならないので気をつけてくださいね。

〆はディナーと同じく牛乳のリキュール。

というわけで、不満足です。高過ぎる。8,000円ぐらいにしてほしい。あと、一昨日のディナーに来ていることをわかってるんだから、皿がかぶらないような工夫をするのが普通なんじゃないの?とも考えてしまいました。


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国内旅行もすごく大事にしています。なんてったって安い。みんなハワイなんか行くだけでなく、日本の名所と美食を巡る人生の豊かさも知って欲しいな。