スーパーナニワヤ/麻布十番

最高ハイスペック男子の一時帰国を祝う会。既におにまるにて二人称を論じながら酒を酌み交わしていますが、正式な会は本日です。

送り出す際はひらまつで盛大に飲んだくれたものですが、「今回はカジュアルな店でワイワイやるか」という流れになり、お互い家族ぐるみでの付き合いでもあるので、妻子帯同ですき焼きパーティをやろうということに。
示し合わせたように「じゃあナニワヤだよね」と声が揃う。そう、十番住民に「旨いすき焼き屋ある?」と聞いても無駄無駄。皆ここスーパーナニワヤで上質な肉を買いこんで自宅で食すのが当たり前。
7人で2.6キログラムの肉。ひとりあたり実に400グラム弱。肉は凡そ100グラム1,000円前後と質を考えると悪くない費用対効果です。今半あたりで同じものを食べたらいくらになることやら。

ちなみに当店、クレジットカードが使えないのが玉に瑕。スーパーに行く前にATMに寄らなければならないのは面倒なことこの上ありません。「良い肉は借金してでも食え」の格言が一層真実味を増してくるスーパー。
豆腐や野菜などを加えてもひとり4,000円の会費で充分です。仕上げにひとり1本の酒を持ち寄れば、最上級のすき焼きパーティの完成。
熱と湿気をうっちゃるためにシャンパーニュで乾杯。ベイビーのお顔が写ってしまったのでモザイクかけました。おそらく彼女にとって初めてのモザイクでしょう。
具材が煮えるまではチャーシューで場をつなぐ。これも同じくナニワヤ製。本当はローストビーフ、すなわち私のローストビーフの概念を変えてくれた肉塊を所望したのですが、残念ながら売り切れでした。肉売り場を通りかかる買い物客全員が「今日はローストビーフ、無いんですか?」とお店の方に訊ねていく様がなんだかおかしかったです。どこぞの石油王が買い占めたに違いない。
煮えました。肉質に一切の疑いを抱いていないので、半生状態上等です。
高質な生卵を慌てて溶き、肉を取り分け一気に胃袋に流し込む。優美な肉の甘味がするすると喉元を伝っていく幸せといったらありません。その後は皆一様に、最後に食事をしたのはいつかと思うほど勢い良く牛肉に貪りつきました。
あとはひたすら作って、煮て、食べて、作って、煮て、食べてを繰り返すのみ。とにかくとにかく食べ、健啖を競いました。
食事の開始時には嬌声が上がったものですが、赤身肉の減りが早くなってきたら危険信号。消化器官が悲鳴を挙げている証拠です。それでも我々はナニワヤの肉を食べた。とにかく食べた。
絶望的な満腹感に苛まれながらもうどん投入。これがまた旨いのである。最上級の牛脂が溶け込み、上質な野菜のエキスが最高のスープを組成したそのうどんはまさに最高の味覚。

と、この時なぜか回転を始める洗濯機。ミスターボリュームアップのお子様が洗濯機の蓋を閉め、ご丁寧にモード設定まで行い、スタートボタンを押していたのです。海外製のややこしい洗濯機であるはずなのに、流れるように洗濯開始にまで漕ぎ着けたセンスに驚きあきれる。
ちなみに最高ハイスペック男子は帰国時の忙しさの合間を縫って1泊2日で竹富島に行ってきたとのこと。しかも翌日はタイ。南の島が似合う男。
ミスターボリュームアップは北イタリアからスイスにかけて、家族でドライブ旅行をしてきたとのこと。お土産は大好物のポルチーニ茸。これ日本で買うと目を剥く高さだから嬉しいなあ。生クリームとリングイネもあることだし、この場でパスタでも作ろうかと思いましたが、皆一様に飽食の時代に突入していたので、ポルチーニのパスタはまた折を見て。

と、その時、ドッグワッシャーン!という大音量と共に、家の床が抜けるのではないかと思えるほどの振動。すわISの襲撃かと音の主に目を遣ると、そこには仰向けにひっくり帰り手足を天に向けてジタバタしているミスターボリュームアップ。椅子に座ったまま後ろに倒れこんだ模様です。小学生かオマエは。全く困った親子である。



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