スーパーナニワヤ/麻布十番

仕事関連の仲間がこのところずっと具合が悪そうだったので、どうした調子悪そうじゃん何か旨いもんでも食いに行くか、と声をかけると「それならすき焼きかフグかスッポンがいいです」との回答。大丈夫、お前は元気だ。
それでも良いキッカケではあったので、周りにも声をかけ、我が家ですき焼き大パーティーを開催することに。予算は酒1.5万円の食材2.5万円で合計4万円。だとすれば、肉はナニワヤ一択ですよね。
スーパーナニワヤは麻布十番の創業100年を超える老舗スーパー。目玉は精肉売り場。社長自ら和牛を1頭丸ごと競り落とし、当店で加工するのです。極端に大きな肉売り場と電動ノコギリなどの設備が、このスーパーは普通じゃない感をビンビンに感じさせてくれます。
スペシャリテはローストビーフ。100g1,000円近くするので、スーパーでの買い物としては勇気が要ります。ホラ、ローストビーフってホテルのビュッフェとか披露宴とかで食べる、まずくはないがうまくもない料理の代表選手じゃないですか。ローリーズハーフダイムはまあまあイケるものの、まあ、そんなめちゃくちゃ美味しい食べ物じゃないですよね。だがしかし、ナニワヤのローストビーフはローストビーフの概念が覆るほどに旨い。食べて納得、支払額以上の満足感があります。
すごいのは、味付けが塩コショウのみであり、常温でもOKな所。そう、肉が旨いんですよね。品の良い脂と肉汁が口の中を駆け巡り、
苦味のきいたビールで飲み込む幸せと言ったらない。おっと、みんながウチに来る前にツマミ食いしていたことがバレてしまう。
すき焼き用のお肉は近江牛のA5。左は100g800円、右は100g1,000円。
切り落としは100g700円ぐらいだったかなあ。都合、2kgの肉を仕入れました。つまり私は80年代生まれの肉食男子なのです。
シンプルにすき焼きで頂きます。食事って、味の薄いものから濃いものへ、脂の少ないものから多いものへ、と食べるのがセオリー。それなのにすき焼きや焼肉などの肉料理に限っては、高くて最高品質のものから食べる不思議。
今年はボージョレ・ヌーヴォーで色々と苦労しましたが、ようやく心穏やかに楽しむことができました。ですが、3,000円を超えるモノを選んだ割には、うーん。同じガメイでもナリサワで飲んだアレは目が覚めるほど美味しかったのに。。。

その他の飲み物はクラフトビールを大量に。
日本のクラフトビールの急先鋒。柑橘系の香りすら感じられる香り高さ。大好き。
苦味の無い爽やかなビール。大麦と小麦を両方使っているらしいのですが、小麦が支配的に感じられました。
こちらははっきりとした小麦仕立てのヴァイツェンタイプ。美味しいなあ。ヨーロッパビール紀行に思いを馳せる。
こちらはあまり印象なし。黒いだけで濃厚さに欠ける。
わ、コレ、美味しい。コクと深みがある。一口で気に入りました。
ハイネケンのプレミアムラガー。ハイネケンって水のように飲めてしまう先入観があるから、しっかりと苦味があるので感覚がついていけませんでした。ブラインドで飲めば美味しかったのかも。
 これはグッド。シトラス系の香りが口の中を満たし、苦味もきっちりと残る。それでいてアルコール度数は低め。こりゃ風呂上りに最適だ。

はち切れるほど高級肉を食べ、多種多様なクラフトビールについてあーだこーだ言いながら飲みふける。享楽的な一夜でした。


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