西中洲 河童/天神南


ホリエモンのグルメ本「テリヤキ」で絶賛されていたお店。食べログでは口コミ4件のみで評点対象外。
うーん、読めない。まあ博多だしそれなりに満足するだろうと安直に予約しました。
予約時間に入店すると明らかにバタついており、準備が完了していない。これは減点。三千盛で時間をつぶしながら10分遅れでおまかせ開始。
じゅんさいはプツプツと食べ応えあり美味しい。量もたっぷりで満足です。
イシダイはザックリとした歯ごたえで素晴らしい。「どちらから?」と大将に尋ねられ、東京と答えると途端に饒舌になり「じゃあ近海モノの、美味しいところ出してきますね!」とエンジンがかかってきたもよう。入店時はテンパっていて余裕が無さそうでしたが、巡航運転に入ると人懐っこい良くしゃべるおっちゃんとなりました。
おつまみ?としてワカメが置かれるのですが、何の味もついていないので食べづらい。ほとんど手をつけませんでした。
シャコ。ゆうべとついつい比較しちゃうので、うーん。3つもあって量で満足。
イカのミミ。このシースルー感たまりまへんな。付け合せの海ぶどうもニクい。
枝豆は枝豆としては上質なのでしょうが、枝豆は所詮枝豆にすぎない。
ヒラマサに辛味大根を惜しげなく。ヒラマサの脂を大根がサッパリと洗い流す。本日一番の皿。
ヒイラギの煮付け。味は悪くないのですが、骨が多く可食部が小さくとにかく面倒。お年寄りなら老眼鏡が必要となることでしょう。
アジをゴマサバ風に。品の良いアジ。無理にゴマサバ風にせず、わさび醤油でも良かったかもしれません。
クエ。レアモノ。
ポン酢で頂きます。
私はあまりクエが好きじゃない、というか価格に味が見合っていないと考えているので、テンションは全然上がらないのである。ただ、大将は近海モノをと良かれと思って出してくれているので、なんとなく後ろめたい一皿となりました。
箸休めにトマトを丸ごと。熊本産。硬くモモのような歯ざわり。いたずらに甘いわけでなく、ああ、トマトを食べている!という実感。
アスパラも味付けせずとも大地の味が伝わってくる。ヘンに工夫せずそのままで良いですな。
ノドグロ。箸でほぐすと脂が噴出してくる。乳製品を感じさせるコク。旨い。
吸い物に鎮座したハマグリは素晴らしい。口いっぱいに頬張り、かみ締めるたびにあふれ出る旨味・苦味。自然と顔がほころんでしまいます。これよりにぎりに入ります。そういや鮨屋だった忘れてた。
クエの昆布〆。「クエは好きじゃない」と述べておきながら、コチラは楽しめました。もともと旨味の少ない食材なので、コンブの妙味がきっちりとおさまっています。
コダイ。こちらはふんわりと口の中でほどけていく舌触り。魚自体に味もあり良かった。
煮アワビは悪くないものの、味も大きさも凡庸。ツメも下品に濃い。
玄界灘の赤ウニ。色合いは悪いですが味は折り紙つき。でもやっぱゆうべの安吉のほうが凛とした見栄えだったなあ。
アナゴは手巻き。これもちょっと品がない。後方からツメがタレてこないかとヒヤヒヤ慌しく食べたので、イマイチ味わえませんでした。にぎりに満足できないので追加は行わずこれで打ち止め。
デザートはイチヂクのコンポート。素直に美味しい。

というわけで、あまり満足できませんでした。ゆうべの安吉のほうが私は好きです。

まず、鮨屋ではなく超高級海鮮居酒屋ですね。おまかせで5カンしか出なかったし、その5カンに驚きはありません。綿密な調理をしているというよりは、上質な素材をそのまま出すというスタイルです。

ハコは立派であるものの、どうも内装の細々した所がチープに感じる。割箸もカクカクしていて使いづらく、支払額は立派な割に、店にシュっとした緊張感がありません。大将もおかみさんも朗らかで感じの良い人なのですが、一流店のサービスでは決して無い。

客は常連が多くサロン化。そういう意味で、あちら側にまわれば違った一面が見え、評価も変わるのかも。今度は常連にお連れ頂きたいもんですな。



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鮨は大好きなのですが、そんなに詳しくないです。居合い抜きのような真剣勝負のお店よりも、気楽でダラダラだべりながら酒を飲むようなお店を好みます。
この本は素晴らしいです。築地で働く方が著者であり、読んでるうちに寿司を食べたくなる魔力があります。鮮魚の旬や時々刻々と漁場が変わる産地についても地図入りでわかりやすい。Kindleとしてタブレットに忍ばせて鮨屋に行くのもいいですね。