クリスチアノ/代々木八幡


代々木八幡駅または代々木公園駅からすぐのポルトガル料理屋。このあたりは私の生活圏ではなくあまり詳しくないのですが、良い雰囲気の商店街があり住み易そうですね。
ポルトガルの泡と言えばバイラーダ、と乱暴に記憶していたのですが在庫ナシ。替わりにヴィーニョ・ヴェルデの微発泡。気楽に飲めていいですな。
お誕生日プレゼントとファンレターを頂きました。出版物にしろブログにしろ、読者の方の意見を直接聞く機会はあまりないので凄く嬉しいです。
大根にチーズのソース、カリンのジャム。うーん、悪くはないのですが、家庭料理ですなあ。
自家製干し鱈のクロケット。パクパクとスナック感覚で気軽に食べることができます。適度な塩気と潮の香り、ビールが欲しくなっちゃうぜ。
鱈とジャガイモの卵とじ。これはウマイ!細切りのカラムーチョとベビースターラーメンの中間のような食感。決して繊細な料理ではありませんが、駄菓子に溢れた少年少女時代を過ごしてきたのであれば、必ずや気に入ることでしょう。
ダンの赤。「Dao」を「ダン」と発音するあたり、デキる男である。聞いたことはあるけれど覚えることはできない土着品種でしたが、なかなかリーズナブルで美味しいじゃないですか。
タコの天ぷら。天ぷらのような衣をつけて油で揚げる調理法はポルトガルから伝来したことで有名ですが、日本のそれと異なるのは衣にしっかりと味がついている点。タコもふかふかに柔らかく仕上がっています。
ソイとアジの塩焼き。これは酷い。何の工夫もなく焼いただけ。そのクセに高すぎる。レストランでわざわざ注文するもんじゃ無いです。
一方で、タコごはんは魅力的なプレゼンテーションかつその期待を裏切らない味わい。焦げるために生まれたような鉄鍋にゴリゴリにこびりつくオコゲたち。ほのかに香る海の味。最後の最後でキッチリまとめてくれました。

さすが予約の取れない人気店。料理の要所要所に輝きがあり、お会計も納得感があります。改善すべきはサーヴィスですかねえ。席数の比べてホールスタッフが少なすぎて、なかなか呼び止めることができない。注文できたと思うと、客の食べるペースや脈絡などを全く無視してプッシュ型で次々に机に置いていく。

もちろんホールの数を増やせば妥当なサーヴィスを提供できるのでしょうが、そのコストは客が負担するのであるし。。。うーん、難しいところですな。


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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。