ザ・リッツ・カールトン・ミレニア/シンガポール


今回はIRすなわち統合リゾート型ホテルの真髄を味わうことが主目的であったため、ずっとMARINA BAY SANDS(以下MBS)に泊まろうとしていたのです。

しかし、「MBSは高級ホテルであって高級ホテルではない。1泊もすれば充分」と厳しい評価をシンガポールにゆかりのある方々全てが下しているので、それじゃあリッツを混ぜますかという運びになりました。
そう、私の最も好きなホテルブランドはリッツ・カールトン。私は行く先々の土地にてなるたけリッツカールトンに宿泊することを心がけているのです。
ロビー。現代的な芸術作品が空中に。館内には絵画やアートオブジェが多数展示されており、これら芸術作品を見て周るアートツアーも開催されています。
入って右のカフェ。天井がガラス張りであり採光が最高です。
ゆとりのある家具配置。時おりグランドピアノを用いてのミニ・コンサートが開催されます。
カフェから外に出ると気持ちの良いテラス席。夕暮れにここでビールなんか飲むと最高だろうなあ、とワクワクしながら冷房の気温差から曇ったメガネを優しく撫でる。
反対側の朝食会場。私はお邪魔することはなかったのですが、中々に評判の良いレストランのようです。
今回はクラブフロアでの滞在です。部屋に入り息を飲む。素晴らしい眺望に手に負えないほど有り余る空間。これまでのリッツカールトンの中でもトップクラスに広いお部屋です。
バスルームも贅沢な造り。生家の私の部屋よりも広そうだ。
浴槽の造りが理想的。私が女優であるならば、髪をタオルにひとまとめにし泡風呂にしたてあげ胸まで湯につかりながら右足を高く掲げることでしょう。
浴槽とは別にシャワールームもあります。
アメニティたち。リッツのクラブフロアのアメニティはアスプレイで統一されています。
アスプレイは1781年創業のイギリス王室御用達ラグジュアリーブランド。映画『タイタニック』の「碧洋のハート」や『マリー・アントワネットの首飾り』のジュエリーを作ったブランドです。
トイレは普通です。ウォシュレットは無し。
ライティングデスク。これは仕事が捗りそうだ。大企業のお偉いさんが高層階に執務室をつくりたがる理由が少しだけわかりました。
桁外れに大きいベッド。もはやどっちがタテなのかヨコなのか解からないほど広い。ひんやりとしたシーツが素肌に心地よく、肌理の細かさはまるで乳児のようである。
部屋に比べてクローゼットはそんなに大きくはありません。それでもウォークインではあるけれど。
ミニバーや冷蔵庫にはたっぷりのお酒とオツマミが敷き詰められており、部屋に閉じ込められたとしても3日は食いつなぐことができるでしょう。
グラスも完備。曇りひとつなくピカピカに磨き上げられています。
日が傾いて来たのでクラブラウンジへ向かう。素敵な眺望。やっぱりMBSが見える方がシンガポール的な絵になるなあ。
ハウスシャンパーニュはモエ・アンペリアル。一般的なクラブラウンジは無料でお酒を出す時間帯が限られているものですが、ここのクラブラウンジは気前が良く、一日中お酒を出して下さいます。
シャンパーニュ以外のワインも充実。シンガポールはワインが驚くほど高いので、ここで飲み溜めしておき、下界ではタイガービールを飲むことを決意。
夕方のフードプレゼンテーションです。リッツは1日5回のフードプレゼンテーションが有名ですが、そのいずれにおいても手抜きが無いのが素晴らしい。
サラダやパン類、
温菜も用意されています。ホッケンミーのような麺類はオーダー制で、料理人にお願いするとテーブルまでお持ちして下さいます。
チーズもたっぷり。御多分に洩れずシンガポールもチーズに係る関税が高い。ワインバーでワインとチーズとか地獄だろうなあ。
フルーツやフレッシュジュース、スイーツもたっぷり。
日が落ちてからが絶景。お祭りのような夜景を片手に泡を飲む幸せといったらない。
気がつくとナイトキャップの時間帯に。
ショコラを中心とした焼き菓子がたっぷりでした。
夜が明けました。
スコールを見遣りながら朝シャン最高か。
相変わらず多様なフードプレゼンテーション。
ひとつひとつにコメントを述べるとキリがないので
紙芝居形式で
いきましょう。
卵料理はオーダー制。ホテルの卵料理ってなぜか美味しいですよね。
プールはMBSのように特徴的ではありませんが、のんびりすることを目的としたゲストが多く居心地はすこぶる快適。
サマーベッドや日除けはもちろん、飲み物も完備です。
客室数が608の割にフィットネスルームの規模が大きい。
マシンも多種多様であり、そこらのスポーツクラブよりもよっぽど立派な設備。
イベントを開催していない際は別室のスタジオも自由に使ってOK。
ところでこっちは暖かいからか、身体が普段より柔らかくてストレッチし易い。南国は北国に比べてケガとか少なそう。

やはりリッツ、というか、リッツの中でもとりわけ素晴らしい部類に入ると思います。それほどタリフが乱高下しないのもいい。MBSなど他のホテルは平日と週末で倍くらい価格差があったりするので、高いレートで予約を入れるのは抵抗がある。

デメリットと言えば、あまりにも居心地が良すぎて引きこもりがちになってしまうところでしょうか。それほど素晴らしいホテル。オススメです。


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