グリル満天星/麻布十番

麻布十番には韓国大使館と領事館があって、頻繁に右翼と警察が戦っています。でも、大音量の街宣車が走り始めるのはピッタリ朝の9時からで、紳士協定でもあるのかしら。「美人すぎる右翼」とか「右翼女子」とか出始めるともっと盛り上がるかもしれません。

そんな街に老舗の洋食屋がふたつあります。「エドヤ」と「グリル満天星」。食べログ上ではエドヤが上の点数ですが、いずれも「昔よりレベルが落ちた」との評価。私は昔を知らないので、今だけについてコメントします。
まずはエドヤでオムライス。ランチで1,800円弱。申し訳程度のスープとサラダが付きますが、うーん、高い。。。ソースはフォン(牛の出汁)をキツく感じ、オムライス本体とあまり調和していない。卵は普通。チキンライスはすごく美味しい。
続いてグリル満天星。知人にもらったドリンク無料券を提示。ワインかビールかを選べるのですが、ワインの出自が不明なため、アンパイのビールへ逃げる。

注文したのは「小さな洋食コース」。前菜盛り合わせ+フライ盛り合わせ+サラダ+ステーキ+プチオムライス+デザート+コーヒーで3,500円は中々リーズナブルです。ただ、ひっかかったのが「プチオムライス」。店員をどれぐらいプチなんだと問い詰めると、アラカルトの場合は卵3つだがプチだと2つとの回答。それならば追加料金払うからアラカルトと同じ大きさにすることで合意。
 前菜盛り合わせ。これはガッカリ。スーパーで売ってる惣菜オードブル盛り合わせと大差なし。もうちょっとメイクイットパッスィボゥできるでしょうあなたたち。
エビフライとカニクリームコロッケ。エビフライは正統派で純粋に美味しい。タルタルソースもほっとする味。「ホンモノの天ぷら」と自称するよこ田のえび天の1.25倍ぐらい美味しい。カニクリームコロッケは揚げたてでアツゥイ!悪くないのですが、全然カニを感じることはできませんでした。
サラダは無味乾燥。出しただけ。前菜とベクトルが同じ。そういえば、店内が何やら騒がしい。周囲を見渡すと、60過ぎの年配者ばかりで店内が埋めつくされていました。耳が遠いのか大声でわめき立て、「タバコ吸えないの?」と店員にゴネたりしてうるせぇアルパカぶつけんぞ。ぐぬぬ、覚悟はしていたが、やはり老舗の洋食屋だと客層がこうなるか。
 ステーキは意外にも美味。そのままでも良いし、柚子ソースをかけてもグッド。ジャガイモのグラタン的付け合せもクセになる味。
 〆にオムライス標準サイズ。あう、思ってたよりもデカい。。。連れも女性の割に良く食べるほうなのですが、「全然プチじゃねえ」とギブアップ寸前。ちなみにプチから標準サイズへのキャリアアップはたったの200円の追加で結構とのこと。良心的ですね。

味。デミグラスソースはエドヤよりも澄んでおり私は好き。チキンライスにチキンは入っておらず、コクが少ない。代わりにエビとホタテを散らしてあるのですが、どうも冷凍食品っぽくイマイチです。つまり、エドヤのチキンライスにグリル満天星のソースをかければ完璧になるのではあるまいか。
 デザートの柚子シャーベットはシンプルで良い。ベリーのソースは余計ですな。そうそう、ミント味って非常に身近なテイストなのに、ホンモノのミントを食べる機会ってすごく少ないですよね。
コーヒーは見事にまずかったです。どうしてこうなった。

というわけで、「エドヤ」と「グリル満天星」は甲乙つけ難い結果となりました。ただ、クーポン券(ぐるなびにもある)使ってドリンク無料にして、コース料理でおなかいっぱいになれることを考えると、グリル満天星のほうが割がいいかなあという感想です。

ただ、やはり客層がアレなので、クールでアーバンな私には不向きでした。同じ洋食というジャンルながらも東洋軒とは方向性が全く異なる。当店は高級ファミレスぐらいに捉えておいたほうがいいかもな、と結論づけようとしたその時、連れが「ここは老人ホームの一歩手前ね」と厳しい意見。

私が年を取ったら、どんなお店が居心地良く感じるのかな。色々と考えさせられたお店でした。


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