リストランテ ル・ミディ ひらまつ/西梅田

「ひらまつ」の冠のイタリアン。

これまでひらまつのイタリアンといえばASOだったのですが、あえて「ひらまつ」で関西のイタリアン市場に参入です。「ラフェットひらまつ」にしても面白い価格帯での参入であったため、大阪はテストマーケティングの地と捉えているのかもしれません。
ブルガリ跡地をまるっとお借り上げ。潔い。ちなみに私は前日2時近くまで、しかもイタリアンレストランで飲んでいたので、割と使い物にならない系。連れは優雅にシャンパーニュ、私は炭酸水。
前菜5種。右下から時計回りにトウモロコシのフラン、トマトのゼリー、何かのスープ、忘れた、中央はツナ。何かのスープが美味しかった。ごめんなさい何の参考にもなってないですね。
当然にパンには一切手をつけず。
エビ風味のリゾットに鰆。リゾットは平和な味でとても安心して頂けました。一方、鰆は悪くないのですが、ポーションが大きすぎて米とのバランスが取れていないと思います。
コンソメスープ的なのを途中で加えよとの提案があったのですが、ダメでした。味がぼやけてしまう。別々で良い。豊橋カレーうどんぐらい別々で良い。
メインは牛のランプ。ビシっと塩が効いていてそれだけで美味しかった。念のためソースともあわせましたが共に美味しい。まっすぐに胃袋におさまる万人ウケする味で大満足です。
桃のムースとコンポートにミルクのジェラート。ほんとひらまつって桃好きだなー。ひらまつグループ全体で年間何トンの桃を買い付けているのでしょうか。
小菓子はシュー生地のものが、黒ゴマっぽいクリームがつめられていて面白かった。.

体調が万全ではなかったものの、結局スイスイと完食。良いお店です。どのASOよりも美味しいかもしれない、とか言ったら怒るかなあ。それでも、「ひらまつ」としての解釈のほうが私には合っているのかもしれません。

ややもすると、ひらまつ系のレストランの中で一番バランスが良い店かもしれない。ラグジュアリーな空間でハッタリが効く。ブラックスワン的な皿は無いものの、全てが及第点を超えている。信頼のおけるレストランです。ごちそうさまでした。


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ひらまつ関連のお店にはかなり行きました。全般的に「外さないレストラン」で安心できるのですが、たまにハズレもあります。

「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。