レストラン アニス/初台


Restaurant Anis。シェフはフランスの三ツ星レストラン「マルクヴェラ」「アルページュ」などで7年間修業され、「ラール・エ・ラ・マニエール」の初代エグゼクティブシェフを務めた方。単刀直入に言うとイケメンです。
独立されてからずっとお邪魔したいと考えていたのですが、初台という地は私の生活圏から大きく離れていたので時間を要してしまいました。非常に雰囲気のある素敵なお店でデートにぴったり(写真は公式ウェブサイトより)。
グラスシャンパーニュで乾杯。量がやや少ないですが、このクラスのお店で1,400円であれば良心的と考えて良いでしょう。
ランチーコースの「Menu d'Anis」3,800円を注文。最初にバゲットがお出まし。標準的な味わいであるものの、バターではなくフロマージュブランをあわせる心意気に親愛の情を抱く。
キュウリとピーマンのスープにビーツ、ナス。素材の味わいを引き出す、というよりも、素材そのものの味でした。キュウリの青臭さは清涼感があるものの、秋にはそぐわないのではないか。ナスも悪く無いのですが、冷製よりもジュンワリとした向きで食べてみたいと思いました。
季節のお野菜。多様な野菜を盛り込んだ1皿は絵のようであり女子であれば必ずアガることでしょう。ただ、何の野菜を用いているかについての説明は特に無いのが残念。面倒でもそのあたりのプレゼンテーションが上手くできれば客としては興奮するのにな。説明が長くなるのであればハジメレフェルヴェソンスのように紙に印刷すれば良いと思います。

味はそれぞれに美味しいのですが、野菜は野菜であり、これといった絶巧が施されているわけではないので、私は特にアガることはありませんでした。

この時気づいたのですが、この日の「Menu d'Anis」3,800円は野菜のみのコースだったようです。ガーン、肉の気分だったのに。。。近くのテーブルはサーロインステーキのワンプレートランチをたったの1,500円で召し上がっており、ジェラシーを抱いてしまう。
ワインの気分にもならず、コエドビールをガブのみして自身を慰める。
ココットも野菜で満たされて登場。こちらも個別の野菜についての説明はありません。味は質の良い野菜を使っているな、という印象。ただし味付けは極めて薄く、1つの鍋に盛られた同一の方向性であり、第4コーナーを曲がったあたりで飽きが来ました。
〆のサラダ。ううむ、野菜のコースだからといってコレはやりすぎじゃないでしょうか。なんとも既視感の続くランチコースです。

野菜をテーマに据えるのは悪くないのですが、全体を通してあまりにシンプル過ぎる。ミッシェル・ブラスとまでは言いませんが、もうちょっとシェフの妙技を楽しめる構成にして欲しかったです。
ドレッシングは自分で好きなだけ方式だったので、ここぞとばかりにジャブジャブしました。ようやく塩分を感じ、食事をしている感覚が蘇ってきます。
デザートは梨のスープにフロマージュブランのアイス。こちらには味付けがはっきりと見てとれ、素直に美味しかった。本日一番のお皿です。
コーヒーで〆てごちそうさまでした。

味以外について述べると、皿出しが物凄く遅いのが気になりました。ディスクシステムの読み込みぐらい遅い。特に混雑しているわけでもなく、それほどややこしい料理でもなかったのに、驚くほどテンポが悪かったです。

その遅さ由来か厨房がピリついており、厨房がホールスタッフに乱暴な言葉遣いを時々するので客としては大変気まずい。大箱の裏方でそのようなやり取りがあるのはドラマとして満更でもないのですが、丸裸のオープンキッチンでそれをされると客の居心地が悪くなってしまいます。

全体として残念ながら残念な評価です。ただしこれは私のメニュー選びに責任があるものであり、周りのテーブルが召し上がっていたワンプレートランチは本当においしそう、かつ、リーズナブルな価格なので、それらをチョイスしていたら印象は全く異なっていたでしょう。夜にワイン片手に肉1皿野菜1皿のようなアラカルト使いするのも良さそうです。

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