Les pif et dodine/大門


彼女との約束は連絡が1往復で済むのが素晴らしい。じゃーまた近々ゴハンでも行こっかー、的な流れになった場合、私は直近1~2週間の空いてる日時を候補として5個ほど一気に送っちゃうんですよね。これだけでピタっと予定を固めてくれる人は話が早く居心地が良いのです。
女の子から「女子会でちょうど良いお店どこかなあ?」と訊ねられると、決まって大門のAux delices de dodine (オデリスドドディーヌ)が素晴らしいよと答えるようにしているのですが、その姉妹店に本日はお邪魔します(写真は食べログ公式写真より)。
シュナン・ブランの泡。ミネラルが豊かな一方でフレッシュ感もたっぷり。炭酸も強くキレも良し。レストランで4,000円代で飲めるのは素晴らしい。
「今日は牡蠣が入ってます!」ということで、牡蠣とホタテのタルタルを。磯の香りがする泡を少しだけ剥がすと
牡蠣は当然のこと、山ほどのホタテがギチギチと詰め込まれていました。メニューを見た際は牡蠣1個800円かあ、ビストロにしてはちょっと高いなあと逡巡しましたが、なるほどこれだけのホタテが凝縮されるのであれば寧ろ割安です。

鉄を感じる牡蠣の旨味とクリーミーなホタテ。海の幸をまとめ上げる優しいソースと薬味たち。これは旨い。先頭打者ホームラン!
パンは伝統的なバゲットですが、これがまたキッチリと美味しいです。やはりこういうお金をとらないモノにこそお金をかけるべきです。
新さんまのコンフィと焼き茄子のピューレ。じっくりと低温で調理された秋刀魚はそれこそ骨の髄まで、なんなら頭も丸ごと食べることができます。秋の苦味が最高に食欲をそそる。様々な香草や薬味とスパイスの協奏曲が秋刀魚の旨味と完璧に調和。茄子のピューレをたっぷりつけてモリモリと食べガブガブと飲み下す幸せといったらない。うーん、大門の幸福ここにあり。
メインは鴨モモ肉と豚バラ肉のコンフィのカスレ。ハッキリとした味付けに上質な脂が溶け合い、これで太るのであれば文句はあるまい。連れは「あたし、豚の脂とか無理なんだけど、これはイケる」と、トロトロの部分をレンズ豆にたっぷりと吸わせ、満足そうに頬張っていました。
迎え撃つワインはチョコレートを思わせる濃厚な1本。鴨と豚の濃厚な味わいにピッタリでした。

ちなみに隣のテーブルはフランス人であり、非常に淡々と、しかし満足そうに当店の料理を召し上がっています。

連れはフランス語ができるので彼らの会話に耳を傾ける。「お店の雰囲気もいいし、フランス語も耳に入ってくるし、本当にフランスに来た気分」。
我々がのんびり飲み食いしている間に両隣のテーブルは2回転目までハケてしまいました。それでも3つ隣の食通風のオジサマ4人組がハム片手にいつまでもワインを飲んでいたので、我々も遠慮なく3本目に突入。

念のために「手を繋いでからチュウするべきかチュウしてから手を繋ぐべきか」論争について意見を求めると、「チュウが先なことが殆ど。意図してはいないけれど、結果的にそうなることが多い」とのこと。なんとまあ。もしかして私のほうがマイノリティーなのではなかろうかと思い始めた今日このごろ。本格的にアンケートをとってエクセルで集計してみようかしらん。

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