グリグリ/麻布十番

名古屋の有名店が十番に移転です。シェフはメゾンピックやマルティンベラサテギで修行された実力派。そりゃあ東京に出たくなるでしょう。全てが大味の名古屋ではその価値が認められづらいでしょうから。
小さな小さなお店なんですが、なんだかものすごく少女趣味的というか
カワイイのである。カウンターにはティファニーカラーのお姫様椅子があったりする。
これあんまし好きじゃないのオホホ。
透明なポテトチップにニシンのマカロン、トマトのビスキュイ。透明なポテトチップは面白くはあるものの、味はただのポテトチップなので、ああ軽くバスク入ってるのかな、というカンジ。ニシンのマカロンは卵がプチプチしていて楽しかったです。トマトのビスキュイはコパンみたいな味でした。
オニオンスープにパルミジャーノの泡。本日一番のお皿です。タマネギのコク、甘み、たまんない。
こちらもクリアすぎてピンと来なかった。
ニンジンにヨーグルトだったっけ?面白いけど、味はただのニンジンにヨーグルトです。
パンは驚くほど美味しかった。岐阜のパン屋から半冷凍で送ってもらってるですって。
久々レストランで美味しいパンを食べた気がします。
おおー!先週ナリサワで飲んだのとまた重複!結構珍しいワインなはずなのにすごーい。
ホタテにムール貝にトリュフにマッシュルームのコンソメ。直線的な味わいで美味そのもの。
繰り返しますがパンが美味しい。一皿ごとにパン食べるの久しぶりだ。
甘いの来たと思ったら
やはりフォアグラです。ディジョンマスタードのジュレが非常に面白い。また、フォアグラはカシスに数日漬け込んだもので、つまりはディジョンの味覚フェスティバルなわけです。
しつこいようですが、パン。うめえ。
正統派でナイス。
しかし料理はなぜかタラ。しかも爆裂ポーション大。さらには牛タンまでのっている。。。これもうわかんねぇな。全然美味しくないし、レストランで食べる食材ではない。ちりめんキャベツに味が沁みて、かろうじて食べれたですたい。
こちらはなんともヘビー級。メインにぴったり。
お肉もヘビー級。可食部たっぷりで大満足でした。地味に羊のチーズを詰めたラザニアが抜群に旨かった。
カマンベールチーズには生のカリフラワー。個人的にカリフラワーの生ってどうあがいても絶望。
デセールにはチーズに色々練りこんだものに、煙を閉じ込めたカップで蓋をする。煙の香りが漂い食欲を刺激してくれました。
大量のチーズを使用しており、甘味というか、もはやおかずみたいになってただよ。
これは面白い。ムースというか、空気をたっぷり含んだユルいプリンのようなもの。メレンゲと飴細工のアクセントも良い。ただ、量が多すぎて単調に思えてくるんですよね。もう少しポーションを小さくして、もう一皿別のものを用意したほうが女子ウケすると思うんだけど。と、おっさんの私が解説しております。
プチフールはピスタチオの何か。印象なし。
コーヒーもごくふつう。エスプレッソにすれば良かったかな。

うーん、全体として悪くは無いんだけど、良くもなかったです。美味しいんだけれども、惜しい。還元主義的というか、構成要素が多くて夜もバラバラなんですよね。個別具体的には旨い。しかし印象に残らない。あと、店の雰囲気もどことなく影がある。ラブリーな内装なのになあ。サービスも必要最低限。水を向ければ反応がある。そんな雰囲気。常連になれば価値を発揮するかもしれません。


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麻布十番にはフランス料理屋がたくさんあるのですが、残念ながら割高でハズレなお店も多い。外さない安定したお店は下記の通り。
  • ラリューン ←クラシックな調理で正統派。むちゃ穴場です。
  • 麻布れとろ ←ここで合コンすれば幹事がモテる(と信じている)。
  • RRR ←ワインが割安。飲みまくれ!
  • ルバーラヴァン52 ←全般的に安い。2時間で追い出されるのが玉に瑕。
  • タストゥー ←トリュフを使ったデザートに身悶え。
  • 麻布十番グルメまとめ ←ほぼ毎日、麻布十番で外食しています。その経験をオススメ店と共に大公開!
東京カレンダーの麻布十番特集に載っているお店は片っ端から行くようにしています。麻布十番ラヴァーの方は是非とも一家に一冊。Kindleだとスマホで読めるので便利です。