ワイン会~シャンベルタンとミュジニー~

このメンバでのワイン会は実に1年ぶり。1回お休みしちゃったんですよね。その後、LINEのグループで「この前はタケマシュランが来なかったから盛り上がらなかったなあ」とのメッセージを頂いており、あ、この人、絶対私に惚れていると、自信から確信へと変わった所だったのですが、その話を披露すると「そういうのマジでキモいから止めたほうがいいよ」と説得されました。みんなの優しさが伝わるほっこりエピソードです。

今回は参加者の結婚祝いを兼ねているので、我々のワイン番長がコレクションを大放出の回。酒屋で買えた場合の市価も一覧化されていたので、記録のために残しましょう。
「結婚なんだから、やっぱ金屏風でしょ」と、泣く子も黙るクリスタル。酒屋で買うと3万円。5~6年前にハリーウィンストンのパーティで飲んだぶりなのですが、結構味って覚えているもんですね。
野菜を食べ順して胃袋を鍛えておく。
ドメーヌ・フーリエ。チョベリグですわ。酒屋で買うと6千円。しかしその3~4倍の味わいがあります。
生ハムの塩分がアルコールへの道へと誘う。
しっかりとした色合いに充実の果実味。誰かが「バナナの香りがする」と発言し、他の参加者も「うんうん確かにそうだ」と追随。そう、ワインの感想は言ったもの勝ち。間違いなど無いのである。酒屋で買うと2万2千円。
パンで舌をリセット。
繊細で緻密、エレガント。何もかもが綺麗すぎる。酒屋で買うと2万8千円。私は普段、ボルドーブレンドばっかし飲んでいるので、こんなに上品なワインを頂くと、後頭部を殴られたかのような衝撃がある。
レバーペーストがべったりと塗りたくられており悦に入る。鉄分とピノの取り合わせって最高ですよね。
いやーん、教科書に載るような畑のものが飲めるだなんて歓喜。酒屋で買うと3万3千円。ピノなのに黒系果実が迫ってくる。モロ好み。うめえうめえ最高だと騒いでいると、「飲む?オレのやるよ」と番長からの申し出。こういう時には一切遠慮しないのが私の良いところです。デュフフ。
葉物野菜で体を洗浄。
市価2万6千円。クリアで赤系、それでいてスパイシー、ひょっとすると深みもある。複雑の極み。矛盾した要素に完璧なバランス。「後があるから、私の、飲む?」「オレのもどーぞ」オーケイ、私はみんなの下水管だ。すべて引き受けようじゃないか。
ギアラの煮込み。グニグニした食感と程よくチーズ。トマトの味わいは柔らかく美味しかった。
村を変えて、ミュジニーへ。何なんだこれは。どでかいバターとハチミツ、蝋のような香りが猛然と襲い掛かってくる。一同絶句。会の流れが変わった瞬間。たった1杯でメークドラマしてくれる爆発力。酒屋で買うと5万9千円。
パスタの具材は臓物。良い意味でクセがあり、中毒性アリ。茹で加減もぴったり。
バラやスミレなどなどお花畑感満載。2メートル離れていてもプンプンに香ってきます。一方で、口にしていると思いのほかしっかりとした味わいで、そのギャップに魅了される。酒屋で買うと3万3千円。「もうアタシ酔っちゃったから、飲んで」ハイ喜んで!
チーズの塩気と小麦の旨味で胃袋を補強。
本日の主役。「レザムルーズは、恋人たちって意味なんだよ。結婚、おめでとう」いやーんカッコ良すぎ。20年近く経っているのにピッカピカに輝いており、香りも味わいも全てが完璧。傑作中の傑作。酒屋で買えたとしても12万円は下らない。
よく飲む一方で、しっかり肉まで頂いちゃいます。
改めて見ると壮観この上ない。私はインスタやってないのですが、インスタで全世界へ発信すると、世界中のワインラヴァーから数千いいね!がつくのではなかろうか。

ワインだけでなく、くだらない会話も最高に楽しかった。マリアのお誕生日祝いにピルエットに行ったのにデザートでしどろもどろになった件、ある政党から出馬要請ラブコールを頂いた件など、タケマシュランのすべらない話も上手に披露できました。

次回は新年会。今から超超楽しみです。

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私の参加するワイン会は、ヲタクが集まるというよりは、ワイワイふざけながら飲む形式です。全くの素人もウェルカム。ワインはみんなで飲むものだ。下記にテーマ別にまとめておきました。
ワイン会で料理を提供する際に参考としています。ワイン会の主役はワインであり料理は場が華やぐ程度の彩りさえ確保できればOKと割り切る。あえるだけ、焼くだけ、のせるだけ、ちぎるだけ、混ぜるだけなど、とにかく簡単に作れるレシピがたくさん載っています。