カンテサンス/白金台

前からずっとココに行きたかったんだけど、全然予約が取れない。そもそも電話が繋がらない。平日午前にリダイアルし続けまくったら90分後にようやく繋がって、希望した日は全部埋まってて、もうあいてるトコならどこでも良いですと伝えると、「それでは、10月18日(月)はいかがでしょうか?」電話してるのお盆前なんですけど。

というわけで、念願のカンテサンス!ミシュラン三年連続三ツ星の実力店。写真NGなので、今回は文章のみ。

サツマイモのスープとサツマイモのミルフィーユ。一旦焼いたのをバラして裏ごししてナントカカントカで、とにかく手の込んだ一品とのこと。新しい味。おもしろかったです。

ヤギのチーズのババロアにはオリーブオイルと塩。うーん、別に普通。ヨーグルト食べてるみたい。基本的にやたら説明が長い店で、ものすごく期待させられる。

ネギをどないかしてウニやらディルやらパクチーやら。えーパクチーと思いきや、ぶっ倒れるほどうまかった。なんじゃこら。何かが突出してるわけじゃないんですが、全部が完全に調和してて参りました。

スズキと鴨!ここのシェフは「フレンチ焼肉」とネットで揶揄されるほどローストが得意。スズキは絶妙の半生加減でさすがの一品!鴨はフランスの由緒正しい鴨を3時間も低温ローストしたもので、肉汁じゅわーの赤身に味がどっしりの、皮はパリっの、これは伝説。う、うまい。

デザートはココナッツの何かにピスタチオオイルとエスプレッソをかけたものと、メレンゲを崩してどうにかしてついさっき出来立てのアイスクリーム。このアイスクリームは感動的な美味しさでした。わけわからん。何㍑でもイケる。

敢えて文句をつけるなら、ゴージャス感に欠ける店構えと内装、スタッフが事務的、オリーブオイルを多用しすぎ・素材を前面に出しすぎでイタリアンっぽい(私はバターと生クリームでソースが命なフレンチが好き)、デザートが貧弱でこれもイタリアンっぽい、でしょうか。

ただ、その点に関してシェフは次のように述べています。「私が試みるのは日本料理でもフランス料理でもありません。何にも似ていないけれど、自然が恵んでくれる美味なるものをそのまま映し出す料理です。日本には素晴らしい食材があります。フランスにもあります。世界中のどの国にも素晴らしいものがあるはずです。出来上がった料理が何料理かなどと気にすることなく、良い食材を使いたい。それが正しいし、理に適っていると思うのです。」見解の相違ですね。「雰囲気とか調理法とか関係ねぇ!ただただ超絶うまいもんが食べたいんだ!」ってときにはぴったりのお店かも。

帰り際、シェフがわざわざ調理場から飛んできてのご挨拶。すんげー若いの、30代前半じゃね?気取ってなくて実直な職業人って雰囲気。何だかよくわからないけど「この人にはかなわない」と直感的に感じ取りました。私たちが見えなくなるまで見送ってくれて、えらいなぁ。また来ます。

それにしても日本の高級フレンチは恐ろしくレベルが高い。地理も食文化も全く違う国なのに、日本人の実力は異常だと思います。フランスに修行しに行くなんて当たり前の業界だもんな~。なんてフットワークが軽い人々なんでしょう。尊敬する。

http://tabelog.com/tokyo/A1316/A131602/13022541/

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「好きな料理のジャンルは?」と問われると、すぐさまフレンチと答えます。フレンチにも色々ありますが、私の好きな方向性は下記の通り。あなたがこれらの店が好きであれば、当ブログはあなたの店探しの一助となるでしょう。
日本フレンチ界の巨匠、井上シェフの哲学書。日本でのフレンチの歴史やフランスでの修行の大変さなど興味深いエピソードがたくさん。登場する料理に係る表現も秀逸。ヨダレが出てきます。フランス料理を愛する方、必読の書。