エル カリエンテ/品川

品川での飲み会は難しい。飲み屋の数自体は多いのですが、そのどれもが中途半端であり、支払額に比して満足度が低い。したがって自ら飲み会を主催する際は、安くて融通がきいて味もまあまあな栄華楼とすることが多いのですが、今回はアトレ4階のメキシコ料理屋に挑戦です。
飲み放題メニューで選択することのできるビールはメキシコのSOLのみ。水のように軽やかで何本でも飲めてしまう。でもこれ結構仕入高いですよね?飲み放題で出してしまって大丈夫かいなと心配してしまう。
マグロのマリネ?味は悪くないのですが、ひとり1切れは食べ応えがない。
タコのマリネもひとり1口。うーん、なんだか貧乏臭い。
トマトやブロッコリーもひとり1口。「あ、あれ?この前はもっと食べ物たっぷり出たはずなんすけどねー?」と幹事役も慌て始める。
突然登場するボリューム大のエビサラダ。どうした何があった。エビのサイズも量も申し分なく総体としても持て余すほどの量。
グァカモーレもたっぷり。こうやってチョイチョイつまめる食べ物大好き。なるほど最初のマグロやタコ等は前菜中の前菜だったのですね。ただ、あの提供方法だとゲストの不安を煽るので、大皿でドーンと出してしまったほうが良いんじゃないかなあ。
バッファローウイングは大きさも辛味もニューヨークのそれに比べると大変控え目。バッファローウイングと名乗るべきではない。
飲み放題なのに、フローズンマルガリータといった面倒なカクテルも注文できるのはいいですね。女子会にも耐えうるパーティプランだと思います。
チョリソはひとり1本。うーん、やはり当店は食べ物のプレゼンテーションがもったいない。
甘エビのアヒージョはニンニクがホクホクして美味しかった。
ケサディア(トルティーヤにチーズを挟んで焼く料理)にはチーズしか入っておらず物寂しい。チキンやらエビやらの小皿料理はうっちゃって、ケサディアに挟み込んでドカーンと行ったほうが満足度は高くなると思うんだけどなあ。まあ、好みかも知れませんねOLは少量多皿を好みますし。
タコスは本格的で美味しかった。アメリカのテックスメックスのタコスも好きですが、本場メキシコの乱暴なタコスも雰囲気があって良いのです。私はメキシコに複数回、すなわちティファナコズメルならびにトゥルムとお邪魔したことがあるので、詳しいというわけではありませんが標準的な日本人に比べるとメキシコ料理は知っているほうだと思うので安心して下さい(何が)。
オッサン11人の飲み会の割にフローズンマルガリータが人気であり、店員さんも「じゃあ、ピッチャーで持ってきます!」とノリが良い。「あと、ビールもどうですか?」と気もきく。あの若者はデキるやつだ顔もイケメンである、とサービスの評価がうなぎのぼりです。
ファフィータはかなりの大きさで歓声が沸く。
お酒と共に火をつけて自動的に盛り上がる。人間って火が好きだよなあ。
トルティーヤにたっぷりの野菜とともに肉を巻いて満腹じゃ。
デザートもパーティプランの割にはしっかりとしており大満足。

税込5,400円でこれだけの料理が出て、飲み放題。品川駅チカ。スタッフも美男美女が多く気がきく。内装も雰囲気も申し分なし。良い飲み屋だと思います。何か飲み会があればまた使おうっと。
勢いでカラオケ。私はキテレツ大百科の「すいみん不足」を歌ったのですが、31歳の青年の「なんすかこの歌、知らないッス」という発言にショックを受けた。



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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。

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