ライズ&ウィン ブリューイング カンパニー カミカツ タップルーム/赤羽橋


自宅でゴロゴロしているとスマホが点滅。「今、麻布十番で飲んでいたりしませんか?」と、衛藤美彩似の優良物件からの連絡でした。しかし彼女は海外出張中であったはず。
「ちょうど羽田から戻って、荷物解いてるところです!」帰国して真っ先に浮かぶ顔が私とは嬉しいねえ。それじゃ15分後に法務局脇のローソン集合で、と、ご近所ならではの渋い待ち合わせ。
IPAが飲みたい、とのリクエストに基づき東麻布のはずれにあるクラフトビアバーへ足を向ける。RISE & WIN Brewing Co. KAMIKATZ TAPROOM。徳島県上勝町のマイクロ・ブリュワリーが東京に出店し話題となりました。
ちなみにIPAとはIndia Pale Aleの略で、銅のような明るい琥珀色、ホップの風味が強くて苦味があるアルコール度数がやや高いビールです。ハードボイルドな液体ですが、意外にもIPAが好きな女の子は多い。
もう少し解説すると、ビールは大きくわけて「ラガー」と「エール」の2種類。酒については辛口原理主義の日本人が飲むビールの99%はラガー(の中のピルスナー)タイプです。
海外で主流なのは「エール」タイプ。「エール」の下部組織としていくつかに細分化されるのですが、「ヴァイツェン」「ペールエール」「IPA(あいぴーえー)」「スタウト」ぐらいを覚えておけば充分でしょう。色も味も順に濃くなります。

「ヴァイツェン」は小麦の味が支配的で甘く優しい。「ペールエール」はクラフトビールの本流であり各醸造所が必ず造るスタンダードな味わい。「IPA」はホップ主体で苦い。「スタウト」はコーヒーのような味わい。ちなみにギネスは「スタウト」です。
私の1杯目はルーヴェンホワイト。『上勝特産の柚香(ゆこう)を使ったフルーティなオリジナルビール。ポン酢用に果汁を絞ったあとで捨てられていた柚香の皮を香りづけに使用しました。』との説明書き。

「ねえ、この『捨てられていた』って表現、いいですよね。こういうメニューのコメントはお店の人が適当に書くんじゃなくて、それ専門の業者がいるってこの前聞きました」そうなんだ。なんでも書き手に拠って値段が何倍も変わってくるとのこと。世の中色んな商売があるなあ。
彼女はIPA。ABV7.0%、IBU67と1杯目からフルボリュームで攻めてきます。「ABV」とは「Alcohol By Volume」の略でアルコール度数、「IBU」はInternational Bitterness Units の略で国際苦味単位のこと。スーパードライのIBUは16、ヱビスはIBU25、バドワイザーはIBU10。彼女の1杯目がいかに硬派な飲み物かがわかるでしょう。

クラフトビールはアルコール度数が高い傾向にあり、パイント(500mlぐらい)で何杯も飲むとさすがに酔いがまわります。頬を朱に染めじっと私を見つめる衛藤美彩。キレイな瞳だね、まるでメドューサみたいだ、と囁くと「え?メドューサって女だったんですか?」

メドューサはゴルゴーン3姉妹の3女であり、海の神ポセイドンの愛人だよ、とささいな知識を披露する。それを契機にトリビア対決が始まってしまい、「パンドラの『箱』ではなく本来は『壺』または『甕』」「『川の流れのように』を作詞したのは秋元康」あたりの話題で盛り上がりました。

「『川の流れのように』は自分が生まれる前の歌なのに、、、今でもポニーテールがどうしたこうしたって最前線でいるの凄いですね。自分、初めて知りました」と平成生まれが語る。彼女はおしとやかで実に可愛らしいのですが、自分のことを『自分』と呼ぶところが自衛隊のようで色気が無い。「あ、もうフタサンマルマルだ!そろそろ帰りましょうか」これは冗談です。


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東麻布のお店をまとめました。東麻布は歩いてすぐそこの麻布十番に比べてリーズナブルな佳店が多いですね。
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  • ラ リューン ←クラシックで美味。高くない。
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  • 旬菜本多 ←リーズナブルな和食。感動は無いけれど満足。ランチが超お得。
  • 蘭麻 ←夜は1万円超えの高級店ですが、ランチは1,000円代。追加料金でお願いできるカレーが最高に美味。
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