多門亭/新栄町(愛知)


名古屋に1時間だけの用事があって、そのまま東京にトンボ帰りするのも寂しいので、たまたま近くにあった鰻屋さんに突入です。なんの予備知識もありません。
鬱蒼と茂る緑は甲子園球場もかくやと思わせる風貌。少し屈んで入店しないと頭に葉っぱが突き刺さります。
スペシャリテのお茶漬けひつまぶし、3,000円也。ひつまぶしにつき、私はこれまでかなりの量を食べてきたセミプロなのですが、当店は「お茶漬け」という枕詞が付きます。
お吸い物は透明感のある上品な液体に肝のかすかな野性味。食欲に火をつけてくれます。
「お茶漬け」という枕詞がつくので、一般的なひつまぶしと何が違うのかと詳しく説明書きを読むと「1杯目はそのまま」「2杯目は薬味をのせて」「3杯目はダシを注いで」と、一般的なひつまぶしと何も変わりません。ひつまぶしの定義がわからなくなりました。
ごはんがヤワヤワで哲学を感じず、ウナギは値段の割に量が少ない。ウナギそのものの味わいは標準レベルといったところで、あつた蓬莱軒は観光客向けだの並びすぎだの色々と言われていますがやはり確かな実力があるのだなあと再認識しました。

印象的なのはエクステリアだけで、その他はまあまあと言ったところ。味を狙うならあつた蓬莱軒で、費用対効果を考えるとまるやがいいなあ。色々と考えさせられたお茶漬けでした。

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