【あと5日で閉幕!】ミッドタウンの芝生で夜のピクニック


10/2(日)まで「MIDTOWN RELAX PARK 2016」が開催中!
http://www.tokyo-midtown.com/jp/event/relaxpark/
「上質な都心のアウトドア」をコンセプトにモエ・エ・シャンドンとザ・リッツ・カールトン東京がタッグを組みました。「MIDPARK LOUNGE(ミッドパーク ラウンジ)」と称し、ミッドタウン裏の緑地にソファやテーブルを配置。プチグランピング体験です。
MIDPARK BASKET(ミッドパーク バスケット)は4人前で11,000円。さすがのリッツカールトン、強気の価格設定です。
しかし「ミ二 モエ(200ml)」1本1,600円は普通にスーパーで買うよりも安いです。ボトルに特別な飲み口がついており、新種のラッパ飲みで面白い(以上、写真は公式webサイトより)。

我々は「MOET MIDPARK CINEMA(モエ ミッドパーク シネマ)」へ参加。ミッドタウン芝生広場にて開催される期間限定の屋外シネマです。
モエに関連する映画の中から日替わりで上映されるようなのですが、我々がお邪魔する日は「華麗なるギャツビー」。アメリカ文学を代表する作品のひとつ。書籍の翻訳は村上春樹。映画版の主演はレオナルド・ディカプリオ。シャンパーニュに相応しいラグジュアリーな情緒。
入場は先着100名限定。料金は無料で、レジャーシートやクッションも借りることができます。予約不可の18:30受付開始19:00上映とのことだったので、1時間前なら充分だろうと17:40に到着した私が甘かった。
すでに長蛇の列で受付終了です。それでも運営からのお情けで、観覧エリアではない後ろの方であれば自由に座り込んで見ても良いのとアナウンス。素晴らしい。映画は皆のものである。
ミッドタウン内のスーパーマーケット「プレッセ」にてレジャーシートを買い、併せて酒やツマミも調達します。左のナッツは家からジップロックに入れて持参しました。
さすがに他の銘柄を買うのは気が引けたのでモエ一択。奮発してセラーの奥からロゼアンペリアルを引っ張り出してきました。
合流するのは当然に泡好き女子。「誘ってくれてありがとう。もう夏なんて終わったと思ってたのに」そんなことはない、夏の終わりがいつかだなんて、我々が決めることである。
買い込んだツマミを広げて夜のピクニックの始まり始まり。なのですが、上映前にモエが1本空いてしまい、あわてて再び買出しへ。皆が考えることは同じなのか、「プレッセ」からは全てのモエちゃんが売り切れとなってしまっていたので、シャンドンのロゼとクレマンを。
フカフカの芝生に横たわりながらディーン&デルーカのサンドイッチをつまむ。夜なので20%オフでした。
少しだけぬるくなった泡をワインクーラーから取り出しアウトドア用のワイングラスでガブ飲みする。準備いいですね私。
上映開始。が、画面が小さくて字幕が読めない。バックが黒の時は何とか読めるのですが、バックが白など淡い色の場合は一切読むことができません。

それでは聞けるかというと、それも難しい。もともとスクリーン前100名を対象としていたイベントであったので、自由観覧席(?)の下々の者には音が全く届いて来ないんです。鈴虫の声のほうがまだ良く聴こえる。

しかし自由観覧席側のゲストたちは意識の切替が早く、見えない聞こえないと判るやいなや上映開始5分で席を立って帰ったり、のんびりしたお喋り女子会へと移行したり、ただの酒宴へとシフトしたりと、めいめいが秋の夜長を自由に楽しむようになりました。
スクリーン前の健全な視聴者の皆さんは身動きひとつせず真剣に映画に見入る。その後方20メートルでは飲めや歌えの大宴会。画面に背中を向けている輩まで。そのコントラストが何だか可笑しかったです。

念のため言い訳しておくと、これは決して自由観覧席側のマナーが悪いわけではなく、見えないし聞こえないし、そもそも受付を18:30開始と告知しておきながら1時間以上前に締め切っていたというイベントの構造上の問題です。
それでも飲み会組が単に飲んでいるだけかというとそうでもなく、ふと前方に目をやると狂騒の20年代の彩り豊かなニューヨークの紙芝居が目に飛び込んでくる。これがまたすごくいい。内容は一切頭に入ってこないのですが、何となくパーティーイェーイという雰囲気がひしひしと伝わって来、気付けば143分でピッタリ3本が空きました。

映画終了後、指定席の皆様は間髪を入れずに退席するのですが、チーム飲み会の人々はいつまでもダラダラと芝生に寝転がり夏の大詰めを惜しみ続けます。

8月は太陽の熱さをあれほど憎んでいたというのに、1ヶ月も経つと夏の終着点を嘆き悲しむ。虫刺されの痕でさえ愛おしく思えるほど、陽気で切ない一夜でした。





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