シャンパン・バー/溜池山王


暑い夏にはシャンパーニュ。しかしシャンパーニュは高価な液体であり、気の済むまでガブガブ飲むと、とんでもない金額を請求される恐れがあります。
しかしここANAインターコンチネンタルホテル東京3F、The Champagne Barにおいては「シャンパンソーシャル」というフリーフロープランが用意されており、懐具合を気にすることなくあびる優に飲むことができるのです。

当然お誘いするのは泡好き女子。彼女と私の肝臓は同じ階級に属しており、競うように飲むには最高の朋友。
店員より「まずはモエのロゼで乾杯して頂きその後は3種のシャンパーニュがフリーフローとなります」との説明。店員が下がった後、「フリーフローとなります、だって。大して飲まないだろうと思ってるんだろうね、ウフフ」不適な笑みを浮かべる小悪魔。
先の通りモエのロゼ。赤系ベリーの感触が喉に心地よいです。おいし。
銘柄ごとに専用のグラスが並べられるのが嬉しい。私のようなミーハーにはたまらん演出。
大阪のインターコンチのクラブフロアにおけるフリーフローにおいてすっかりルイロデレールにハマってしまった私。熟成感と骨格に恋をしてしまう。ああおいし。
連れは知らぬ間にシャンパン・モヒートなるものを手にしていました。「これはチェイサーね」と2秒でスッカラカンに。何とも頼もしい夜になりそうだ。
シャンパーニュが飲み放題だけでなく、軽食もついてきます。3パターンから選ぶことができるのですが、当然に最も酒が進む味濃い目のセットを注文。
テタンジェへ。つい先日もテタンジェ特集を開催しずいぶんと楽しい夜になったので、愛着があるメゾンです。華やかな香りとシャルドネ主体の爽快感。本日のラインナップにおいて、私はルイロデレールがイチオシのはずだったのですが、どうにも今夜はコチラが美味しく感じてしまう。「これが今日イチね」と連れも同感。熱帯夜に溶けていくにはこのような泡が最適なのかもしれません。
フォアグラのテリーヌと鴨のリエット。蜂蜜風味のブリオッシュ。標準的な味わいではありますが、今夜の主役は黄金色の液体なので食べ物について多くは語るまい。ブリオッシュは品の良い甘さが心地よく地道に美味しかったです。
お馴染みモエ。さすがに先の3杯に比べると力不足感が否めません。ようし決めたぞ、今後はひたすらテタンジェだ!
フォアグラのソテー、トリュフリゾット添え。遠いキッチンから運んでいるのでしょうか、冷め切った皿であり残念賞。ソースなんて皿にカピカピにこびり付いている程の乾燥肌。トリュフリゾットは香りと味付けが良かっただけに、ベストコンディションにありつけなかったのが悔やまれます。
油断すると右手にはシャンパーニュ、左手にはシャンパーニュ・カクテルのニキータ。「だって、カクテルも全制覇したいじゃん?」と小首を傾げて困り顔。酒の強さは気の強さ。お供しましょうどこまでも。
鴨腿肉のコンフィのカスレ。こちらも味そのものは悪くないのですが、どうにも作り置き感に溢れています。豆の脂の吸い方なんて結構好みなのになあ。一度きちんと食事として取り組みたいところです。

その後はひたむきに泡に溺れるのみ。我々は飲んだ。3時間ひっきりなしに飲み続けました。当然に酔いに押しつぶされそうになるのですが、ここは天下のインターコンチ。取り乱すことなく何とか最後まで理性を保ったつもりです。

19時に入店し22時に退店。通常であれば夜はこれからなのですが、ふたりとも泥酔状態で22:30に解散し、満たされた気分で床につく。

翌朝、妻に「ゆうべはあんなに早く寝て、具合でも悪かったの?」と心配され素敵な罪悪感。何も無いよ、悪いのは暑い夏の夜なんだよ、とスマホを手繰り次のフリーフローな店を検索する。



Instagram


関連記事
ホテルでの食事は割高ではあるのですが、サービスも味も大きく外すことは無いので安定枠として確保しています。その中でも私のお気に入りは下記の通り。


関連ランキング:バー | 六本木一丁目駅溜池山王駅赤坂駅