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焼肉 六甲園(ろっこうえん)/三宿

神戸で50年以上続く老舗焼肉店「六甲園(ろっこうえん)」が東京進出。神戸・但馬牛を中心に、創業以来受け継がれている秘伝のタレで味わうスタイルが特長で、食べログでは百名店に選出されています。場所は246沿い三宿のバス停すぐ近く。住宅街に溶け込んだ落ち着いた外観です。
店内はモダンな焼肉屋といった風情であり、ゆったりとしたテーブル席が中心(写真は公式ウェブサイトより)。隣席との間隔も程よく確保されているため、周囲を気にせず会話を楽しめます。個室の用意もあり、お子様連れでも楽しめます。高性能な無煙ロースターが設置されているため、煙や匂いが衣服につきにくく、清潔感があるのも嬉しい。
飲み物は周辺相場に準じているのですが、ハイボールは妙に安かった気がする。もちろんマッコリや焼酎などの定番品もあり、ワインもいくつか用意されていました。
「キムチ盛り合わせ」は白菜キムチ、カクテキ(大根)、オイキムチ(きゅうり)の3種。ただ辛いだけではなく旨味が効いた奥深い味わいが特長で、酸味と旨味のバランスが良い。脂の乗ったタレ焼肉の合間で食べるにピッタリです。
六甲園サラダ。ドレッシングがコチュジャンをベースとしており、その甘辛さに酢の酸味やゴマ油の風味が加わり、葉物野菜をパンチのある味わいで包み込みます。お肉と一緒に食べるとサンチュ味噌のような役割も果たしてくれる。
ちなみにお通しにおかわり自由の「千切りキャベツ」が用意されるのですが、サラダを注文した場合は韓国海苔へと変更してくれます。とは言え、であれば、「千切りキャベツ」だけで通せばよかったという意見もある。
六甲園ナムル。豆もやし、ほうれん草、ぜんまい、大根酢漬けなど、彩り豊かな定番のナムルをタワー状に盛りつけます。ゴマ油の香ばしい香りと塩加減が食欲を刺激し、テーブルに一皿あるだけで焼肉の楽しみ方が広がる名脇役です。
「六甲園盛り」の塩の部と「厚切り上タン塩」。やはり「厚切り上タン塩」が素晴らしいですね。贅沢な厚切りで、ただ分厚いだけではなく丁寧に隠し包丁が入れられており、火の通りを良くすると同時に、食べた時の「サクッ」とした心地よい歯切れの良さを生み出しています。 噛み締めた瞬間に、閉じ込められていた肉汁がジュワッと溢れ出し、タン特有のミルキーな甘みと旨味が口いっぱいに広がります。

こちらは「六甲園盛り」のタレの部。自慢のタレをしっかりと揉み込み、肉の繊維に味が浸透させ、焼いた時の香ばしさを楽しむスタイルです。赤身の濃厚な旨味、霜降りのとろける甘み。部位ごとに異なる脂の重さや歯ごたえのコントラストを甘辛いタレと共にビールで流し込む。
「名物ホルモンMIX」に特有の臭みは一切なく、焼くと味噌と脂が焦げてキャラメルのような香ばしい匂いが立ち上り、食欲を強烈に刺激します。カリカリに焼いた表面と中のジューシーな脂のコントラストが心地よく、噛むほどに溢れる濃厚な旨味は最強のお酒のアテです。飽きずに食べさせるための工夫として「青唐酢ダレ」が添えられるのもいいですね。
みそタン焼。こちらもタレをしっかりと揉み込んでおり、タンの繊維が程よく解け、柔らかくも弾力のある食感に仕上がっています。付随するたっぷりのネギがシャキシャキ感と辛味、清涼感を加える名脇役。塩タンがあっさりとした序章なら、こちらはゴハンをかき込みたくなるオカズとしての魅力がある。
ハツ。角が立った美しい見た目が鮮度の証。脂身が少なくヘルシーですが、パサつきは一切なく、筋肉質ならではのサクサクとした独特の歯切れの良い食感が楽しめます。 味わいは非常に淡白で上品ですが、噛むほどに鉄分を含んだ濃厚な肉本来の旨味がじんわりと感じられます。
上ミノ。貝柱のような淡白な甘みと、独特のコリコリとした食感が印象的。表面には細かく飾り包丁が入れられており、これがタレの絡みを良くし、火を通した時に花が開くように美しく焼き上がります。ゴムのように噛み切れないということは全くなく、秒で食べ切ってしまいました。
〆は冷麺。牛骨や鶏ガラなどをじっくり煮込んでいるようで、それらのエキスが凝縮されたスープがベリーナイス。シャーベット状にキリッと冷やされているため、麺もプリプリ・ツルツルとした強い食感。熱くなった口内をクールダウンさせ、食事を爽やかに締めくくってくれました。
ちょっとした甘味の用意もあります。温かいお茶と一緒に楽しんでほっと一息癒やしの時間。ごちそうさまでした。
以上、しっかり飲み食いしてお会計はひとりあたり1.3万円といったところ。チェーン系焼肉店よりは高価ですが、西麻布や銀座の高級焼肉店と比較すると価格は大幅に抑えられており、いわゆるミドルアッパーなポジショニング。少し贅沢な日常使いとして楽しめる、使い勝手の良い焼肉屋でした。肉好きの集まりに是非どうぞ。

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それほど焼肉は好きなジャンルではないのですが、行く機会は多いです。お気に入りのお店をご紹介。
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フード・ラック!食運 [ EXILE NAOTO ]
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寺門ジモン監督の焼肉映画。焼肉文化についてここまでシリアスに描けているのは監督の焼肉に対する並々ならぬ拘りに因るのでしょう。焼肉業界の有名店や有名人も沢山登場するので、焼肉通を標榜するのであれば必修科目の1本です。

リストランテ チョッコ(ristorante ciòcco)/三軒茶屋

三軒茶屋は茶沢通りから少し路地を入ったところにある「リストランテ チョッコ(ristorante ciòcco)」。カウンター8席のみの、薪焼が自慢のイタリアンです。エレベータが無いビル3階にあり急勾配の階段を昇る必要があるので、足腰が弱い方はご注意を。
薪ストーブではメラメラと炎が燃え盛り、妙にときめく空間です(写真は公式ウェブサイトより)。本田克彦シェフはイタリア料理店でそのキャリアをスタートさせ、イタリアを訪れた際に薪焼き料理の魅力に憑りつかれ、2020年に当店をオープン。ソムリエにも認定されているそうで、自身の料理に合わせたペアリングが用意されています。
まずはコーンスープと生ハム。前者はコーンと水と塩しか用いていないそうですが、信じられないほどに糖度が高くふくよかな味わい。生ハムは自家製で松阪牛を用いており、独特の熟成香と甘味を楽しみます。
原木シイタケとタイの白子。シイタケはパワフルでジューシーな個体なのですが、酸味をきかせた調理で凛々しい味わい。トロリとした舌ざわりの白子との調和も見逃せない美味しさです。
自家製のフォカッチャ。レンコンを練り込んでおりシットリもちもちとした口当たりです。
パンのお供に佐渡の牛乳を用いたチーズ。乳脂肪の風味をビンビンに感じる上質なものであり、先のフォカッチャと合わせて無限に食べ続けることができます。
クロムツも程よく熟成させ、薪火でバーっと炙って魅力的な薫りを纏わせます。ソース(?)には茄子を起用しており、その深みのある味わいがジットリとした魚の旨味にマッチします。
鮎のフランは信じがたいほど旨いですねえ。ザラリと舌ざわりに鮎特有の苦味が伝わって来る大人の味わいで、セメント系煮干しつけ麺のつけダレを極限にまで上質化したような味覚です。量もたっぷりで私嬉しい。
パスタはジェノベーゼ風なのですが、山椒をたっぷりきかせており爽やかな風味を愉しみます。ホタルイカの旨味と重なり大人の味わいです。
牛肉は3か月近く熟成させたもので、薪火の香りと熟成の香りが食欲を刺激する。なるほどジュクジュクとした旨味が特徴的で、噛みしめるほどに熟した味わいが滲み出て来ます。濃いめの赤ワインにピッタリだ。
〆のゴハンの用意されています。この日はキノコの炊き込みごはんで、大ぶりのサクラエビが気前よくトッピングされています。サクサクとした食感が心地よく、食べ進める手が止まりません。蓋パカパカ美容系日本料理店のゴハンよりも3-4倍は美味しい。
デザートはパンナコッタでしょうか。生クリームでなく牛乳を用いているのか、フルフルと軽やかな口当たり。イチゴのジットリとした酸味と共に、素材が活きる構成です。
焼きたてのフィナンシェも非常に上質で、シェフの拘りが垣間見れます。ちなみに食中にはハーブをたっぷり漬け込んだお水を用意して下さり、食後のお茶としてもハーブをたっぷり楽しむことが出来るのが嬉しい。
以上を食べ、ペアリングのワインを結構飲んでお会計はひとりあたり2.3万円ほど。シェフの拘りが詰まりに詰まったギークなイタリア料理をたっぷり食べてこの支払金額はリーズナブル。六本木の「Mētis(メティス)」も薪焼が自慢で素晴らしいレストランですが、当店はそれを更に先鋭化させた秘密結社的な魅力を楽しむことができました。オススメです。

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イタリア料理屋ではあっと驚く独創的な料理に出遭うことは少ないですが、安定して美味しくそんなに高くないことが多いのが嬉しい。
イタリア20州の地方料理を、その背景と共に解説したマニアックな本。日本におけるイタリア風料理本とは一線を画す本気度。各州の気候や風土、食文化、伝統料理、特産物にまで言及しているのが素晴らしい。イタリア料理好きであれば一家に一冊、辞書的にどうぞ。

床島(とこしま)/三軒茶屋

元祖予約の取れない焼鳥屋「床島(とこしま)」。私は5年前にお邪魔したことがあり時折味覚の記憶に酔いしれるのですが、あまりに人気がありすぎて次の予約を取るのが面倒になり、すっかりご無沙汰してしまいました(写真は公式ウェブサイトより)。
そんな中「床島は21時以降の2回転目だと予約ナシで入れることがある」との情報提供を受け、近所住みの常連にお連れ頂くことに。したらホントにスッと入れたじゃん!凄い!
日本酒が充実したお店ではありますが、今回はワインラヴァーと共にお邪魔したのでシャンパーニュを注文。これが6,600円と大変お値打ちで、都内の飲食店でボトルのシャンパーニュが6千円台で飲める店というのはかなり珍しいほうでしょう。
お通しのクオリティの高く、これが二次会だということをすっかり忘れてしまうほど、貪り着くように飲み食いに着手します。
夜も遅いのでコースではなくアラカルトで注文。こちらはお野菜の盛り合わせであり、何でも栃木県の農園から取り寄せているそうで、焼鳥屋としては最高峰の味わいのサラダと言えるでしょう。
ささみ。しっとりとレアに仕上がり議論の余地なく明白に美味しい。ちなみに当店は食鳥処理認可証を取得しており、鶏を丸ごと仕入れ店主自ら捌いての提供だそうです。
せせり。首の部分であり全てが筋肉でできているかのような激しい食感。
ねぎま。いつ見ても暴力的な外観で、モモ肉の部分が特大の唐揚げほどのサイズがあります。バリっとした皮を紐解くと溢れ出る肉汁。むしゃむしゃ美味しいよう。
手羽は皮目のバリっと感と皮と肉の境目のジューシー感を楽しみます。
ちぎも。いわゆるレバーの部分であり圧倒的魅力を感じさせる外観です。何とも官能的な味覚であり、思わず赤ワインをグラスで追加注文してしまいました。
焼鳥おまかせ6本セットのトリは「つくね」。以前お邪魔した際は棒状でフワフワな食感だったのですが、今回は団子状態でガシガシと肉の歯ざわりを感じさせるスタイルです。全くもって期待を裏切らない美味しさでした。

いやあ、相変わらず美味しかった。私は焼鳥につき突出したマニアというわけではなく多くを語ることはできないのですが、その経験値の浅さを無力化するほど図抜けた魅力のある焼鳥屋です。目黒「鳥しき」にせよ、人気焼鳥屋の2回転目大作戦はかなり使えるのだ。

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三茶は店主の思い入れの強い哲学のあるお店があっていいですね。ちなみに三軒茶屋は「さんげんちゃや」ではなく「さんげんぢゃや」と読むのが正解です。これ豆な。

三軒茶屋のことを広く浅く知るに打ってつけの本です。ポイントを押さえた情報がコンパクトにまとまっており便利。Kindleだと実質200円程度なので凄くお得です。

デュ バリー(du Barry)/池尻大橋

池尻大橋駅から三茶方面へ10分ほど歩いた場所にある「デュ バリー(du Barry)」。この界隈では大変人気のビストロであり、食べログでは百名店に選出されています。
外観・内観ともにカフェのような雰囲気でカジュアル。床材や家具に木材を多用しており温かみがあります。

谷田部靖オーナーは札幌「コートドール」銀座「レカン」などで経験を積んだ後、2010年に開業。店名はルイ15世の公妾デュ・バリー夫人からとっているのでしょうか。
酒が安く、グラスのシャンパーニュが1,200円とお値打ち。その他、この日は日本ワインを中心に1杯千円を切る価格帯で提供しており、大変良心的な価格設定です。
アミューズはマグロにフレッシュチーズにビーツ。マグロの鉄分が映えるビビッドな味わいです。
続いてホタテ貝のスモーク。酸味を中心においた味覚を上手く取りまとめています。美味しいのですが、ちょっとプレゼンテーションが寂しい。
アナゴとビーツのパイ包み焼き。アナゴの美味しさは当然として、ソースが秀逸ですね。木の芽を含んだサヴァイヨンであり、パンで拭ってコッテリ美味しい。
お魚料理はタイだったっけな。こちらも王道の調理であり間違いなく美味しいのですが、やはり盛りが小さく物寂しく感じました。
メインは追加料金で牛ランプに変更して頂きました。これがランプかと思う程フワっとした食感で美味。肉とはベクトルの異なる旨味のアサリも程よいアクセントです。
デザートはメレンゲにパッションフルーツのアイスを組み込み、セージの風味を漂わせます。セージの風味が思いのほか強烈で、意見の分かれる味覚かもしれません。
お茶菓子として小さなパフェと、、、
スイカもやってきました。5,800円のコース料理としては甘味が充実しています。
ハーブティーでフィニッシュ。ごちそうさまでした。

以上を食べ、ワインをグラスで3杯飲んでお会計は1万円強。手堅く美味しいフランス料理がこの価格で楽しめるのは大変良心的。一方で、食事の量はディナーとしてかなり控えめなので、大食漢の方は2次会前提で予定を立てたほうが良いかもしれません(我々はこのあと焼鳥屋に向かいました)。ランチは2千円程で楽しめるようなので、まずはそちらで雰囲気を掴むと良いでしょう。

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「好きな料理のジャンルは?」と問われると、すぐさまフレンチと答えます。フレンチにも色々ありますが、私の好きな方向性は下記の通り。あなたがこれらの店が好きであれば、当ブログはあなたの店探しの一助となるでしょう。
日本フレンチ界の巨匠、井上シェフの哲学書。日本でのフレンチの歴史やフランスでの修行の大変さなど興味深いエピソードがたくさん。登場する料理に係る表現も秀逸。ヨダレが出てきます。フランス料理を愛する方、必読の書。