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つけ麺専門店 めん処 夢ノ弥(ゆめのや)/古島(那覇市)

沖縄生まれの独立系つけ麺専門店として地元で人気を集める「夢ノ弥(ゆめのや)」。真嘉比交差点付近、興南高校近くに位置し、ゆいレール古島駅から歩いて7-8分といったところ。駐車場の用意もあります。
店内は結構広く、カウンターが6席、テーブル席がいくつかあります。入ってすぐの券売機で食券を買って注文するのですが、スタッフに声をかければクレカのタッチ決済も利用可能です。
私は「特製濃厚豚骨魚介 三代目つけ麺 」の中サイズに「牛すじ丼」を注文。合計で2千円近くを要し、昼食としてはなかなかのお値段です。「三代目」は何がそうなのかは知らない。
麺が美味しいですねえ。濃厚なスープに負けない圧倒的な存在感を放つ極太ストレート麺であり、噛み締めた瞬間に跳ね返るような力強いコシと、鼻を抜ける豊かな小麦の香りが堪りません。表面はなめらかで喉越しが良く、中心部にはしっかりとした密度を感じるモッチリとした食感を楽しめます。
つけ汁は長時間じっくりと炊き上げた豚骨の重厚な旨味が感じられ、そこへ舌が収斂するほどの魚介節の旨味が乗ってきます。ドロリとした粘り気のあるスープが舌を包み込むのですが、魚介のキレのある風味が後味をまとめ上げ、濃厚でありながらも不思議としつこさを感じさせません。「食べるスープ」という表現がピッタリのうけ汁です。
「特製」のトッピングは別皿で用意されるのですが、こちらはパっとしません。いずれもキンキンに冷えておりロマンに欠けます。左は牛すじであり、別途わたしは「牛すじ丼」も注文していたので食材は丸かぶり。注文戦略を間違えてしまいました。
「牛すじ丼」は甘辛い醤油ベースのタレで、原型を留めつつもトロトロになるまで長時間煮込まれています。なのですが、やはり温度が下がり気味なのが残念。もうちょっと温かく食べたらもっと美味しいだろうなあ。
つけ麺そのものを食べている間は幸せだったのですが、トッピングと牛すじ丼で夢から覚めてしまいました。加えてやはり2千円弱という支払金額はネックだなあというお気持ちです。プレーンなつけ麺を大盛で食べていれば、また印象が違ったのかなあ。

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ABCラーメン/中目黒

銀座の老舗、1977年創業の「ABCラーメン」が中目黒に移転リニューアルオープン。駅からすぐのアトラスタワー2階に入居します。フレンチの料理人だった先代が考案した、西洋料理の粋を秘めたオリジナルのスープが自慢です。
銀座の狭小店舗とは趣を異にし、30席近くはありそうな広々としたレイアウト。カウンター数席にテーブル席がたくさん。グループ客ウェルカム、ベビーカーもOKという開かれたラーメン屋です。
各種のラーメンが1杯千円するお店なのですが、ランチタイプは数百円の追加料金でサラダ・ギョーザ・チャーハンが付いてきます。私は1,400円のAセットを注文。ラーメン屋ながらベジファーストで臨むことができるのが嬉しいですね。
スペシャリテの「麻醤麺(マージャンメン)」。銀座での創業以来、半世紀にわたって愛され続ける当店の看板メニューです。見た目は担々麺を思わせながら、醤油の風味や乳脂肪のニュアンスを感じさせるリッチな味わい。まろやかでコクがありながら酸味が程よく効いてさっぱりと飲み干せる後味の軽さが特長的です。
麺は「中太麺」を選択。程よく縮れて不規則なうねりがあり、モチモチとした食感と適度なコシが心地よい。濃厚なスープに負けない存在感を発揮しており、こりゃ旨いから大盛にすれば良かったかな。
セットに付随する「プチ餃子」。小ぶりながらも皮はパリッと焼き上げられ、中にはジューシーな餡がぎっしり。スナックのようにパクパクと食べ進めることができ、これはビールが欲しくなる。
チャーハンも付きます。程よくパラついており、焦がし醤油の香ばしい風味が食欲をそそります。スタンダードで飽きの来ない味わい。ラーメンのスープをすくいながらチャーハンを交互につまむ食べ方は当店ならではの贅沢なひとときと言えるでしょう。
以上を食べて1,400円。セットで色々食べれてこの支払金額は実にお値打ち。おつまみ・お酒も充実しているので、夜に飲みに来るのも楽しそう。お腹を空かせたおふとりさまは、つけ麺12玉チャレンジをどうぞ。

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目黒は焼鳥やトンカツ、カレーにラーメンと生活に密着した飲食店が多く、そのいずれのレベルも高い。地味ですが豊かな食生活が約束されている街です。
市や区など狭い範囲で深い情報を紹介する街ラブ本シリーズ。2015年の『目黒本』発売から約4年の年月を経て、最新版が登場!本誌は目黒に住んでいる人や働いている人に向けて、DEEPな目線で街を紹介するガイドブックです。

Lang Tang(ランタン)/前島(那覇市)


目黒の有名店「支那そば かづや」で経験を積んだ店主が那覇でハイクオリティ志向のラーメン店「Lang Tang(ランタン)」を開業。「TRY(Tokyo Ramen of the Year)」において「注目の新人店賞」を受賞しています。場所は那覇市前島で、ゆいレール美栄橋駅から歩いて十数分といったところでしょうか。マックスバリュ松山店の近くです。
店内はカウンター席のみで10席弱。ライブキッチン風でイマドキのスタイリッシュな空間です。ジャジャジャーンと映画音楽みたいなBGMが流れているのが面白い。ただ、話題の店でありそれなりに行列が生じているのにも関わらず、その管理が客任せに感じられたのが気になりました。ゲストが不安に思って問い合わせても「少しお待ちいただきます」という回答で、「少し」の定義とは何かが不安になります。
私は「支那そば」の「上特製」でお願いしました。ラーメン1杯2,500円という世界基準の価格設定です。

スープは「黒醤油」フレーバーを選択。表面に美しい黒い艶を湛え、澄み切っていながらも情熱的な深みとコクを感じさせます。醤油のキレと出汁の風味が重なり合い、派手さはありませんが心と体にじんわりと染み渡るような余韻を残します。
焼豚は「きびまる焼豚」を用いているそうで、脂はたっぷり保ちつつもスープと同じく気品あふれる味わいです。ただ、「上特製」だと4枚トッピングされるのですが、これはちょっと多すぎたかな。「並」の1枚で充分だったかもしれません。
「海老雲吞」が美味しいですねえ。箸で持ち上げるとずっしりとした重みがあり、ひと口かじれば、これでもかというほどの芳醇な海老の風味が鮮烈に駆け抜けていきます。力強いプリプリとした食感も後を引く美味しさ。専門店に勝るとも劣らないクオリティの高さです。
麺につき、一般的なカゴ(テボざる)を使わず、大きな茹で鍋に麺を泳がせ、平ザルで麺あげを行っています。そのため麺線のビジュが非常に良いのですが、麺あげのタイミングと提供順序の関係もあって、私に提供された麺はフニャフニャになっていました。それが意図した硬さなのかどうかは存じ上げませんが、少なくとも私の好みではありません。
「トリュフ薫る和え玉」についても、本体の「支那そば」をまだ3分の1も食べてないタイミングで提供され、ゲストの食べるペースよりも厨房の都合が優先されているように感じました。防御策のためにも、「和え玉」については最初の注文時ではなく、ある程度本体を食べ進めてからオーダーしたほうが良さそうです。ちなみに期待していたほどトリュフは薫らず、また、当店の麺は好みではないことは既に述べた。
以上を食べて合計3千円。美味しいは美味しいのですが、3千円もするんだから美味しくて当たり前だよね、というお気持ちです。その価格帯であれば、きちんとしたホテルのランチを予約して落ち着いた空間で過ごすという選択肢が頭をよぎります。ハイクオリティな一杯ではありますが、価格やサービス面も含めたトータルの満足度としては好みが分かれるかもしれません。お疲れさまでした。

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麺屋 雉虎(めんや きじとら)/牧志(那覇市)

沖縄における二郎インスパイア系のパイオニア「麺屋 雉虎(めんや きじとら)」。店名の通りネコ好きの店主が二郎系や豚骨ベースの創作ラーメンを提供しています。ゆいレールの美栄橋駅から歩いて5分ほど。台湾人が謎に行列する「暖暮(だんぼ)」の角を曲がって少し進んだところにあります。
店内はカウンター席に加え、二郎インスパイアとしては珍しく座敷席があり、トータルでは15席ほど。スタッフもゲストも皆、穏やかで人当たりも丁寧。世界一平和な二郎インスパイア系のラーメン店かもしれません。
いわゆる二郎系のラーメンだけでなく、様々なフレーバーが用意されています。ネコをモチーフとしたネーミングがかわいいですね。ちなみに注文時に「幸多め(サチオオメ)」と告げると、無料で大盛にしてもらえます。優しい世界。
私は二郎系のな食べ応えと煮干しの洗練された旨味が融合した「オサカナノジロー」を注文。前述の通り大盛は無料で、ヤサイマシにも対応してもってお会計は1,200円。ご覧の通りモヤシの量が圧倒的で、当面はチャーシューもやし定食として取り組む必要があります。
スープからは煮干しのビターな旨味が強く感じられ、ブラインドで食べれば二郎インスパイアとは取れないでしょう。それぐらい洗練された味わいです。原理主義者の方にとっては少々物足りなく感じるかもしれません。
存在感抜群のワシワシ極太麺。力強い食感と強烈なコシが特長的で、噛みしめるたびに豊かな小麦の風味が広がります。「幸多め(サチオオメ)」にしてもらったので、食べ応えも抜群です。今夜は晩ゴハン抜きである。
美味しかった。フレーバーによっては純粋な二郎系とは異なるかもしれませんが、1杯のラーメンとしてきちんと完結しており、これはこれでありよりのあり。隣のニイチャンが食べていたまぜそば系も旨そうだったので、次回はそれを試してみよう。

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ヌードルズキッチン ガナーズ(noodles kitchen GUNNERS)/武蔵小杉

貝出汁をベースにした個性派ラーメンで名を馳せた「ヌードルズキッチン ガナーズ(noodles kitchen GUNNERS)」が百名店に選出。店主はラーメン愛好家の間で伝説的な支持を得ていた「海坂屋(うなさかや)」の出身で、魚介系ラーメンの急先鋒と言えるでしょう。武蔵小杉駅または新丸子駅から歩いて5分ほどです。
席数は6-7席のみの小さなお店。現金しか使えず、紙エプロンは30円で、注意書きの貼り紙が多いのがちょっとアレです。ちなみに店名「GUNNERS」はイングランド・プレミアリーグのアーセナルFCの愛称(砲撃手)に由来するそうです。
名物の「ボンゴレロッソ」。貝出汁にトマトやチーズ、バジルを合わせたパスタのようなラーメンです。ベースとなるのは溢れんばかりの貝出汁で、そこに完熟トマトの爽やかな酸味とニンニクの香ばしさが加わります。
「特製トッピング」でお願いすると、豚チャーシューに味玉、板海苔・岩海苔が追加されます。目玉は庄内豚の厚切りチャーシューであり、ズッシリと質量が感じられ、ステーキを食べているかのようなボリューム感があります。
麺は基本的には中細のストレート麺。加水率はやや低めで、パツンとした歯切れの良い食感と、しなやかな喉越しが共存しています。濃厚なスープの中でも伸びにくく、最後までコシが続くよう計算されています。
コチラも人気の「貝だし白湯 汐」。濃厚な鶏白湯と、繊細な貝出汁が手を取り合った、シルキーで気品溢れる一杯です。ポタージュのようにクリーミーなスープは、鶏のまろやかなコクが土台となり、その上を貝のシャープな塩気と旨味が鮮烈に駆け抜けます。
にぼチャーシュー丼。しっとりと仕上げられたチャーシューが贅沢に乗せられ、そこに煮干しのエッセンスを凝縮したタレがとろりと絡みます。肉の脂が持つ甘みと、煮干し特有のビターで力強いパンチが合わさることで、白米が止まらなくなる禁断の味わいが完成します。ラーメンのお供という枠を超えた、主役級の存在感を放つサイドメニューです。
美味しかった。いずれのラーメンも創作的でありながらきちんと美味しく、これはもはやラーメンという枠組みを超えた高度な麺料理と言えるかもしれません。巷の雑なイタリアンでペペロンチーノが千円を超えることを考えれば大変お値打ち。フレーバーも色々あって、何度も通いたくなるお店です。

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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。

つけ汁無双 鷹丸(たかまる)/松山(那覇市)

沖縄最大の歓楽街、松山のはずれにある「つけ汁無双 鷹丸(たかまる)」。営業時間は21:00 から翌 07:00と、松山でのアルコール摂取後の炭水化物需要に振り切った営業スタイルです。
店内は思いのほか広く、カウンター席とテーブル席の配置によって、一人客から小グループまで幅広く対応している。ボックスシート風のエリアもあり、居酒屋系のツマミの用意もあるでの、三次会・四次会としても使えるかもしれません。
看板メニューの「無添加濃厚魚介豚骨つけ麺」。東京・板橋の名店「つけそば周」の流れを汲んでいるそうで、クリーミーで濃厚な魚介豚骨スープが特長的。豚骨を骨の髄まで長時間炊き出し、そこに魚介出汁を合わせることで、ドロリとした粘度を生み出しています。暴力的なまでの濃度と、無添加ゆえの雑味のない余韻が心地よい。卓上にはIHヒーターが用意されており冷めることが無いのも良いですね。
麺は太く、スープの圧倒的な存在感に負けないように設計されています。表面は滑らかで喉越しが良く、一方で、中心部にはしっかりとしたコシがあり噛み締めるたびに小麦の密度を実感できます。
つけ麺のほか、北海道スタイルのスープカレーも扱っています。ベースとなる豚骨と鶏ガラのダブルスープが、一般的なカレーショップのスープよりも圧倒的に深いコクを与えており、そこにキレのあるスパイスが溶け込んでいます。つけ麺店ならではの重層的な出汁の旨味とスパイスが交差する独創的な味覚です。
単なる深夜のラーメンの枠に収まらない、立派な専門店でした。濃厚なつけ麺で王道の満足感に浸るもよし、スパイスの効いたスープカレーで酔いを覚ますもよし。松山の夜を締めくくる選択肢として、これほど心強い存在はありません。

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