DoubleTree by Hilton Perth Waterfront/パース(オーストラリア)

スワン川沿いのエリザベス キー(Elizabeth Quay)に位置する「DoubleTree by Hilton Perth Waterfront」。パースの街の象徴たるベルタワーのすぐ近くにあり、パースで最もタクシーで向かいやすいホテルのひとつでしょう。
以上が当館の利点であり、ヒルトン系では私の人生においてワーストを争うレベルのホテルでした。ホテルの顔たるレセプショニストには馬か鹿の類しかおらず、文字通り話になりません。チャットボットのほうがまだマシです。
ハコそのものは新しく、お部屋も広く清潔。「パーメリア ヒルトン パース(Parmelia Hilton Perth)」を始め欧米系のホテルは薄暗いことが多く、パソコン作業に難儀しがちなのですが、当館は全体的に明るいのが嬉しい。
テレビはあるもののキャストなどのハイテク機能は利用できません。ワーキングデスクもあるのですが、妙にグラグラし危険を感じる。ベッドサイドの棚も変に斜めっており、まるでダメオヤジが初めてトライしたイケア製品のようである。
ミニバーにつき、お茶類のミネラルウォーターは用意されているものの冷蔵庫は空っぽ。ネスプレッソも用意されておらず、1泊3万円を超えるホテルとしては粗末としか言いようがありません。なお、クラブラウンジのような設備は当然無く、ダイヤモンドメンバーは2階のレストランで滞在中に1杯だけドリンク無料といった吝嗇ぶりです。
クローゼットは今風の剥き出し方式で、たっぷりとハンガーにかけることができます。靴を履くときのベンチシートも兼ねており、これは中々のアイデア賞でしょう。
ウェットエリアはひとつのまとめられており、複数人での滞在には不向きです。洗面所まわりは広々と取られており使い勝手が良かったです。
シャワールームは何故かガラス張りで、ベッドルームから丸見えです。もちろんブラインドを下げることはできるのですが、結局このブラインドが開け放たれる瞬間は一度もありませんでした。
朝になりました。窓からの眺望は素晴らしく、まさにハーバービュー。ある日は目の前に虹が現れ心温まります。
共用設備に参ります。フィットネスセンターにつき、全229室という規模の割には悪くありません。
屋外にプールがあるにはあるのですが、長さは恐らく10メートルほどしかなく、ケノビで端から端まで到達できてしまうレベルです。脇にはバーが併設されており、酒を飲んで写真を撮る用の設備なのかもしれません。
ところで、「パーメリア ヒルトン パース(Parmelia Hilton Perth)」の担当から「Waterfrontには素晴らしいルーフトップバーがある」と聞き楽しみにしていたのですが、ビジターが激ダサのパーティを開催しており品が悪くてしょうがない。その饗宴は深夜にまで及び私の部屋にまで騒音が届き続け、うっかりヒルトン公式とフロントに怒りのメールを送り付けてしまいました。ここまで腹が立ったのは「ヒルトン広島(Hilton Hiroshima)」以来です。
朝食は2階のレストランで摂ります。私はダイヤモンドメンバー様なので当然無料と考えていたのですが、「コンチネンタルブレックファストは無料だが、ホットミールを加えるとプラス10ドル」などと意味不明な仕組み。つい数日前に「ヒルトン名古屋」で素晴らしい朝食を楽しんできただけに、逆感動もひとしおです。
議論となる「ホットミール」ですが、出来合いの卵料理とチョロチョロとした煮込みがある程度であり、別にタダでも食わないけど?といったレベルです。こんなもんに10ドルを追加徴収してハードルを上げるより、気前よく無料で楽しんでもらえば良いのに。こっちは年間いくらヒルトン系列に金を払っていると思っているんだ。君たち絶対10ドル以上損してるぞ。
ちなみに「コンチネンタルブレックファスト」は意外に悪くなく、サラダとフルーツとチーズとサーモンがあるので私はこれで充分。「パーメリア ヒルトン パース(Parmelia Hilton Perth)」より全然レベルが高い。だからこそ、なおのこと、ホットミールは10ドル追加徴収とかいう意味不明な仕組みはロマンに欠けると思料します。
いずれにせよ、心から酷いホテルでした。ところで今回のパースでは当館と「パーメリア ヒルトン パース(Parmelia Hilton Perth)」の2館に泊まりいずれも最低評価。そういえば「Hyatt Regency Sydney(ハイアット リージェンシー シドニー)」もイマイチだったので、オーストラリアの都市におけるホテルのレベルは世界的に見て低いのかもしれません。またすぐにオーストラリアを訪れる予定があるのですが、ちょっと困ったなあ。

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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。