ナズカニヤ(Nazukaniya)/三原(那覇)

那覇市三原の三叉路にある「ナズカニヤ(Nazukaniya)」。ランチ・ディナーともに「海南鶏飯(ハイナンジーファン)」で名を馳せたアジア料理店です。人気テレビ番組「アゲアゲめし」でも取り上げられたことがあり、地元民に熱烈に支持されているお店です。
店内はカウンターのみで4-5席といったところの狭小店舗。収容人数が限られるため、念のため予約してから訪れたほうが良いでしょう。暖かい季節には外席での利用も気持ち良いでしょう。ワンオペの店主はバンコクの飲食店で経験を積み、帰国後の2019年に当店を開業。
ビールはアジアのものがいくつか用意されています。大衆的なチャーンよりもプレミアムなシンハのほうが何故か値付けが安い。もちろんサワーやハイボールなどの一般的なアルコールの他、泡盛のボトルキープ制度まで用意されているのは流石は沖縄といったところ。
ザーサイパクチー。ザーサイの塩気とコリコリとした食感、パクチーの鮮烈な香りと風味が組み合わさり、シンプルながらも奥深い味わいを生み出しています。
「台湾夜市の煮たまご」はサラダ仕立てのことですが、なるほど本当にサラダ仕立てでやってきました。しっかりと味の染みた煮たまごが酒を呼びます。
自家製の「香港式蜜汁叉焼」。いわゆる香港風のチャーシューであり、甘辛い味付けと、香ばしい焼き目が目を惹きます。蜜汁の効果で肉汁が閉じ込められ、ジューシーに仕上がっています。
青菜とキノコのナンプラー炒め。ナンプラーの塩味とうま味が、青菜とキノコの風味を引き立てます。シャキシャキとした青菜と、プリプリとしたキノコの食感の違いも楽しい。
海老の黒胡椒炒め。プリプリのエビとピリッとスパイシーな黒胡椒が食欲をそそる逸品。黒胡椒のパンチの効いた風味とエビのうま味が絡み合い、ビールによく合います。
〆に「海南鶏飯(ハイナンジーファン)」。シンガポールやマレーシアをはじめ、東南アジア各地で愛されるポピュラーな料理です。シットリと柔らかい鶏肉と、そのお出汁で炊いたジャスミンライスの調和がお見事。ショウガの風味が感じられる濃厚なソースも乙な味。
以上を2人でシェアし、軽く飲んでお会計はひとりあたり3-4千円といったところ。これだけ色々食べてこの支払金額はリーズナブル。となりのオッチャンが食べていた「パクチーライス」が、その語感からは程遠くややこしい料理だったので羨ましい。次回は絶対「パクチーライス」を食べるんだ。

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沖縄通を気取るなら必ず読んでおくべき、大迫力の一冊。米軍統治時代は決して歴史のお話ではなく、今の今まで地続きで繋がっていることが良くます。米軍の倉庫からかっぱらいを続ける悪ガキたちが警官になり、教師になり、ヤクザになり、そしてテロリストへ。沖縄戦後史の重要な事件を織り交ぜながら展開する圧巻のストーリー構成。オススメです。