鉄板焼ステーキレストラン 碧(へき)/牧志(那覇)

那覇に複数店舗を展開する鉄板焼きレストランで、今や東京や大阪にも店舗を展開する「碧(へき)」。3年前に国際通り沿いにある松尾店にお邪魔し、たいへん満足した記憶があったので、この日は牧志店にお邪魔しました。場所はハイアットリージェンシーの斜向かいです。
店内は料理人をぐるりと取り囲む形でカウンター席が配されており、奥には個室もあるようです。他の話し声は筒抜けで視線も交錯するスタイルなので、うるさいおぢなどが居れば一発で雰囲気アウトなので、そのあたりは運でしょう。ちなみにスタッフは全て女性という面白い試みです。
グラスワインは900円と、この手の飲食店としては悪くない価格設定。以前お邪魔した際は赤ワインがキンキンに冷やされていたので、今回はその学びを活かし白ワインを注文しました。
先付に青パパイヤのおひたし。仄かにピリっとしており食欲を刺激します。
サラダ。これはまあ、サラダですね。絵にかいたようなオマケのサラダです。
野菜スープも器こそしっかりしているものの、内容物はオマケだなあという印象です。
地元の野菜と島豆腐、紅芋を鉄板で焼いていきます。味は悪くないのですが、もう少し量が欲しいところです。
追加料金で久米島産の車海老を追加してもらいました。当然に美味しいのですが、これ2尾で約2千円の追加料金というのは高杉に感じました。
お肉はオーストラリア産のテンダーロインステーキを90グラム。普通に美味しいのですが、お隣の「ステーキ松屋」で同等かそれ以上の肉質を格安で楽しむことができることを考えると、費用対効果は極めて悪い。
最も謎に感じたのがライスではなくパンが出てくること。鉄板焼界隈における炭水化物とはガーリックライスであると100年以上前から決まっていますが、何故かパンです。白ゴハンですらありません。
「旬の沖縄野菜炒め」とメニューにあったのですが、ゴーヤチャンプルーが出てきました。もちろん美味しいのですが、ゴーヤチャンプルーをパンと一緒に食べるというのはしっくりきません。
デザートに沖縄風のぜんざい。一般的に「ぜんざい」とは小豆を煮たホットなおしるこのようなものを意味することが多いですが、沖縄では煮た豆にかき氷を盛り付けたものをそう呼びます。
食後のコーヒーにはミルクではなく市販のコーヒーフレッシュが付随します。成分が調整された植物性油脂を平気で出すあたり、当店の食事に対する姿勢を象徴しているように感じました。
以上を食べ、グラスワインを1杯飲んでお会計は7千円を超えました。うーん、これはちょっと割高だなあ。3年前は県産黒毛和牛サーロインステーキを選んだ上でより安価であったことを考えると、インフレでは説明できない値上がりを感じました。

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沖縄通を気取るなら必ず読んでおくべき、大迫力の一冊。米軍統治時代は決して歴史のお話ではなく、今の今まで地続きで繋がっていることが良くます。米軍の倉庫からかっぱらいを続ける悪ガキたちが警官になり、教師になり、ヤクザになり、そしてテロリストへ。沖縄戦後史の重要な事件を織り交ぜながら展開する圧巻のストーリー構成。オススメです。