ヒルトングループの最上級ラグジュアリーブランド「ウォルドーフ・アストリア」が日本初進出。JR大阪駅に隣接する大規模再開発エリア「グラングリーン大阪 南館」の上層階に位置します。ちなみに近くには「キャノピーbyヒルトン 大阪梅田」が先行して開業を済ませています。
1階のエントランスから専用エレベーターで29階のアライバルロビーへと向かいチェックイン。このクラスのホテルで突っ立ってチェックイン手続きを進めるのは珍しく、また、全体として外国人びいきな雰囲気があり、スタッフ全体からハワイ在住の日本人のようなニュアンスが感じられました。このクラスのホテルでは抱くことの珍しい感情です。
スタッフの案内で部屋へと向かいます。この写真はスタッフが去った後に撮ったものですが、部屋のドアを開けた瞬間はブラインドが降りており室内は真っ暗で、しかも入口近くに照明のスイッチは無く、スタッフがスマホのライトで照らしながら入室するというコントのような運用です。
お部屋の第一印象は「狭い」です。ソファが無く、モノを置くような台も少なく色々と使い勝手が良くありません。欲しい機能が欲しいところに無いんだよなあ。
窓からの眺望。ホテルの客室は31階から38階の高層階に位置しており、床から天井まで広がる大きな窓からは梅田の街並みや淀川までを望むことができます。
他方、ミニバーは充実しており、冷蔵庫には有償の酒類がたっぷり。ミネラルウォーターやコーヒー・お茶類は無料で用意されています。
ウェットエリアは洒落ているのですが、洗面台にバスタブ、トイレ、シャワーブースがひとつの空間に固められており、ひとりが何か使うと同伴者は立ち入れなくなる仕様です。少なくともトイレは独立型にして欲しいなあ。このクラスのホテルとしては珍しい水回りの不便さです。
外出から戻るとお部屋がターンダウンされていました。まだ寝るには早いと照明を明るくしようとするのですが、タブレットの操作盤の使い勝手が恐ろしく悪い。加えて、就寝時にそのタブレットがいつまでもビカビカと光っており眩しいので伏せてタオルを被せて寝ました。マジでどうなってんだこのホテル。
共用設備に参りましょう。当館、というか「ウォルドーフ・アストリア」はグローバルポリシーとしてラウンジを設けておらず、その代替としてバーでダイヤモンドメンバー向けに1時間5,500円で飲み放題プランを提供しています。いやいやいやいや、それなら普通にゆっくり飲むから。ちなみに写真は共用設備のひとつである「ライブラリー」ですが、その割に本が全然置かれておらず、存在意義がよくわかりません。
フィットネスセンターは、総客室数252としては標準的な装備でしょうか。他のラグジュアリーホテルと異なりビジターやジム会員のみのプランが無く、宿泊者限定なのはいいですね。
屋内温水プールは全長20メートルと小ぶりですが、都心のビルの中であることを考えれば仕方ないでしょう。それよりも子連れ客が多い割にガチ泳ぎゾーンと水遊びゾーンをロープで区切っておらず普通に危ない。事故が起こってからでは遅いと私は思う。
また、全裸で入るジャクージーやサウナにスマホを持ち込むゲストをきちんと取り締まって欲しい(画像は公式ウェブサイトより)。最初、ドライサウナでスマホを操作している人がいて、私の貧相な身体を撮られたらどうしようと不安を覚えすぐに退出。Body Feels EXIT。
隣のミストサウナに移ったら、そこでもスマホをいじってる人がいて、もちろんミストサウナだから撮られてもらんま1/2みたいに上手く隠れるからギリOKかなと我慢して、でも、そもそも湿気でそのスマホ壊れたりしない?大丈夫そ?と落ち着かなくて退出。
ジャクージーに移ったら、そこでもスマホを触っている人がいて、しかもストラップやリングを付けているわけじゃなく生のまんまで操作してて、泡がブクブクしてバシャって飛んでスマホにかかって慌ててボトって浴槽に落としてしまわないかと気が気じゃない。
盗撮リスクに加え、らんま1/2リスクに水没リスク。スパのスタッフと客室の担当に合計2度、真剣に苦情を申し立てたのですが、その後、ホテル側から特にフォローはなく、チェックアウト手続きも実に朗らかでした。素敵な笑顔でした。
朝食はウォルドーフ・アストリアを象徴するラウンジ「ピーコックアレー(Peacock Alley)」か「ジョリー ブラッスリー(Jolie Brasserie)」のいずれか好きな方で摂ることができます。いずれも動線やゲストのエリア分けがぐっちゃぐちゃで、子供がどこでも好き放題に泣き喚いて走り回っており落ち着きません。
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ちなみに「ピーコックアレー(Peacock Alley)」では「プラダを着た悪魔2」とのコラボが企画されており、映画公開記念特別版のアフタヌーンティーが1人13,000円で用意されています。アラサーの派手な女子とアラ還(※)のおぢの怪しげなカップルも居り、子供が走り回るヘルシーな空間の中ひときわ異彩を放っていました。貧乏なOLが必死にお金を貯めて13,000円でアフタヌーンティーを予約してこの状況だとバッド入りそうです。
※アラウンド還暦、すなわち60歳前後のこと。決して棺桶ではない。
また、朝食時の「ジョリー ブラッスリー(Jolie Brasserie)」には信じがたい行列が生じており、1泊10万円を超えるホテルでこれは無い。開業したばかりのホテルであればわからなくもないのですが、当館は開業から既に1年が経っており、つまりはあまり改善するつもりが無いのかもしれません。
散々な滞在でした。これが1泊2-3万円のホテルであれば私もうるさいことは言いませんが、これで1泊10万円超が相場だと厳しい評価を下すほかありません。ハードもソフトも上のレベルを行く「コンラッド大阪(Conrad Osaka)」のほうが価格が控えめとは悪い冗談でしょう。2027年には「ウォルドーフ・アストリア東京日本橋」の開業が予定されていますが、ほんまに大丈夫かいな。
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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。
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