BUTAKIN(ブタキン)/六本木

六本木では珍しい二郎インスパイアの「BUTAKIN(ブタキン)」。芋洗坂近くのファミリーマートの奥出入口の目の前に位置し、六本木駅から歩いてほんの数分。朝の11時から翌朝の6時までと、凄まじい営業時間の長さです。
店内はカウンター席のみで10席強。二郎系特有の圧は無く、客もスタッフも皆マイルド。清潔感があり、ティッシュや紙エプロン、レンゲや爪楊枝などの用意もあり実に丁寧。いつ行っても全然並ぶことが無いのが便利なのですが、フードデリバリー勢が活発で、厨房は常に忙しそう。
券売機で食券を購入し席に着きます。二郎系のコールのパターンは色々ありますが、当店は着席時に全て伝えるシステム。案内書きにある「ニンニク入れますか?」を待っていたのですが、「お好みは?」と想定外の掛け声で、気の小さい私は取り乱してしまいました。
私は「小ラーメン」の「カタメ、ニンニク抜き、やさいマシマシ、アブラ少なめ」で注文。味玉をトッピングし、合計で1,250円です。

「やさい」はモヤシとキャベツの組み合わせで、モヤシの量が支配的であり、四捨五入すると「もやし」です。一般的な二郎のマシマシよりも量が多く、当面はチャーシューもやし定食として取り組む必要があります。
肉は断面が数センチはあるかという肉塊でボークステーキのような印象を受けました。しっかりと醤油ダレが染み込んでおり、単体で食べても十分な満足感がありますが、スープに沈めて温めることで脂が溶け出し、さらなるジューシーさを味わえます。箸で持ち上げるとホロホロと柔らかく、オリエンタルなプルドポークのような味わいです。
スープは醤油ベースで思いのほか穏やかな味わい。ドロリとした濃厚なコクはなく食べ疲れしません。人によっては物足りなく感じるかもしれませんが、この野菜と麺量をクリアするためにはこれぐらいフラットなスープでちょうど良いでしょう。

味玉は黄身がカッチカチのものを覚悟していましたが、綺麗な半熟で嬉しい誤算。生卵で注文し、すき焼きのようにして食べている人もいました。
麺が美味しいですねえ。二郎系インスパイアの象徴とも言える極太の平打ち縮れ麺が採用されており、特筆すべきはその圧倒的な密度と食感。小麦の香りが強く、力強く噛み締めるたびに麺自体の甘みが広がります。ワシワシ・ボキボキとした独特の噛み応えがあり、重量感のある啜り心地が胃袋を直撃します。小サイズでも250gという一般的なラーメンの2倍近い量がありますが、その旨味ゆえに一心不乱に啜り続けてしまう魔力を持っています。
以上を食べて1,250円。二郎系としては中々のお値段ですが、「ラーメン二郎 目黒店」のように行列することなく、怖い雰囲気もなく普通にラーメンとしても美味しい。二郎系の入門編として訪れるのはもちろんのこと、行き慣れた方がジェネリックとして活用するにも申し分ないクオリティです。六本木で背徳感を味わいたい際に是非どうぞ。

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六本木は難しい街です。おっと思えるリーズナブルな店から、高くてギラギラしてるだけのハリボテのようなお店も多い。私が好きなお店は下記の通りです。
「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。