カウントダウンパーティ/リッツカールトン東京

年末年始は横浜発のクルーズ船でグアム・サイパンか、沖縄・台湾に行こうと考えていたのですが、飛鳥(船の名前)のグアム・サイパン航路が今年は無くなって3ヶ月の南極クルーズへとシフト。残るぱしふぃっくびいなす(船の名前)に年末年始狙い客が殺到し、結局私たちも予約が取れませんでした。
完全に年末年始旅行計画に出遅れたので、仕方無しにずっと日本で過ごす。ただ、家で紅白を見て過ごすのも味気ないので、リッツカールトン東京のカウントダウンパーティに参加することに。
 21時開場。客のほとんどが外国人。たまに日本人がいるな、ぐらいの客層です。
 スカイツリー方面を望む。夜景の煌きって心にじんわり響くなあ。
 徐々に人が集まり始め、思い思いに酒を楽しみ始めます。
 生のバンドも入る。ハイレゾだのなんだの、いつしかデジタル高音質志向が際立つ世の中になってきましたが、生を聴くのが一番いいのにな。
 我々はカナッペとペリエジュエのフリーフローコース。ひとりあたり3万円チョイ。「ひとりあたりプラス2万ぐらいでドンペリニョンのフリーフローにできますよ?」という悪魔のささやきが奏でられましたが、今回はシャンパーニュを味わうというよりは、雰囲気を楽しみに来たので丁重にお断りします。
 カナッペ到着。想像以上に豪華な料理で私、超アガりました。
サーモンにイクラがのった親子カナッペは、鮭の旨さは当然のこと土台の生地までぬかりなし。ビーツにサワークリームとキャビアをのせたものはポーションが小さすぎ、キャビアの風味は感じられませんでした。クリーム状のフォアグラをシュー生地に詰め込んだものはわかり易い味でグッド。トルティージャすなわちスペイン風のオムレツは他のカナッペに比べると突然の庶民派だったので、私、ちょっとサガりました。
 チーズの盛り合わせが素晴らしい。レストランでチーズを食べる際は8ミリほどの薄切りで提供されるのが常ですが、ドコンドコンとブリの刺身のような厚切りスタイル。生ハムやサラミも上々で、この一皿でワインを何杯飲んだことやら。
スイーツたちは印象が薄い中、パフェ状のもののラズベリー味が濃く美味しかった。
 バンドは女性シンガーがひとり、アルトサックスとギター、ベース、キーボード、ドラムといった構成です。

ドラムは太鼓を叩くだけでなく、歌も歌う。高音域で女性シンガーにガンガンにハモってくるのが凄い。メインでも歌う。歌うドラムって、スティーブン・タイラー(実はあの人、ドラム出身なんですよ!)と森高千里と柏木由紀ぐらいしか知らず、生でこんなにレベルが高いのを楽しむことができて嬉しかったです。
 意図的に往年のヒットナンバーを流しまくるので、老若男女問わず大盛り上がり。皆が自然と立ち上がり、あっという間にロビーが気品溢れるダンスホールに様変わり。雰囲気はまるでクルーズ船でのダンスパーティ。「年末年始はクルーズに行こう」という思惑がこういった形で実現されて私はとても嬉しい。
てっぺんまであと数十分というタイミングでホテルの飲食部門長が登場。くじ引きにより、アフタヌーンティー券、ディナー券、スイートルーム宿泊券が当たるというイベント。全ての説明は英語であり、もうここは外国なんだなあ。要所要所は日本人らしきアシスタントが通訳するのですが、なぜか彼女の日本語がカタコトであった。
カウントダウンからのハッピーニューイヤー。新しい年の幕開けに手を叩きあって喜びを分かち合います。私はちょうど隣に居た中国人のおっちゃんと抱き合いました。このおっちゃん、私の10,000倍ぐらいお金持ってるんだろうな。
なぜかゲスト全員が電車ごっこスタイルでラウンジ内を練り歩くことに。どうしてこうなった。
25時にパーティーがお開き。パラパラと拍手が鳴り止み照明が少し明るくなりかけたとき、私がしつこく拍手、もといアンコールを要求する手拍子を始めると、まわりの客も私についてきてくれ、割れんばかりの手拍子へと成長しました。バンドたちは「え?まじ?台本に無いけど、どうする?何なら演れるかな?」と緊急の作戦会議。結局、再度照明が落とされアンコールの1曲が始まりました。2016年1月1日リッツカールトン東京45階ロビーラウンジ、この空間を動かしたのは私である。

楽しかった。毎年参加したいレベル。スタッフのみなさんも若干浮かれていて、いつにも増して軽快でフレンドリーなサービスが心地よい。基本的に美男美女揃いでみんな笑顔が素敵だし。

私も笑顔が素敵なカテゴリに分類されることが多く、また人の懐に飛び込むのも得意なほうなので、生まれかわったらギャルソンみたいなサービス業に従事したいなあ。


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大所のホテルブランドであればリッツカールトンが好き。その街にリッツがあれば極力泊まるようにしています。




従業員の面接を、宿泊客と同様にもてなすリッツ・カールトン。ドアマンとピアノの生演奏が志願者を迎えるとか冗談みたい。そりゃあ凄いサービス集団が生まれるわけです。


ワイン会~シャンベルタンとミュジニー~

このメンバでのワイン会は実に1年ぶり。1回お休みしちゃったんですよね。その後、LINEのグループで「この前はタケマシュランが来なかったから盛り上がらなかったなあ」とのメッセージを頂いており、あ、この人、絶対私に惚れていると、自信から確信へと変わった所だったのですが、その話を披露すると「そういうのマジでキモいから止めたほうがいいよ」と説得されました。みんなの優しさが伝わるほっこりエピソードです。

今回は参加者の結婚祝いを兼ねているので、我々のワイン番長がコレクションを大放出の回。酒屋で買えた場合の市価も一覧化されていたので、記録のために残しましょう。
「結婚なんだから、やっぱ金屏風でしょ」と、泣く子も黙るクリスタル。酒屋で買うと3万円。5~6年前にハリーウィンストンのパーティで飲んだぶりなのですが、結構味って覚えているもんですね。
野菜を食べ順して胃袋を鍛えておく。
ドメーヌ・フーリエ。チョベリグですわ。酒屋で買うと6千円。しかしその3~4倍の味わいがあります。
生ハムの塩分がアルコールへの道へと誘う。
しっかりとした色合いに充実の果実味。誰かが「バナナの香りがする」と発言し、他の参加者も「うんうん確かにそうだ」と追随。そう、ワインの感想は言ったもの勝ち。間違いなど無いのである。酒屋で買うと2万2千円。
パンで舌をリセット。
繊細で緻密、エレガント。何もかもが綺麗すぎる。酒屋で買うと2万8千円。私は普段、ボルドーブレンドばっかし飲んでいるので、こんなに上品なワインを頂くと、後頭部を殴られたかのような衝撃がある。
レバーペーストがべったりと塗りたくられており悦に入る。鉄分とピノの取り合わせって最高ですよね。
いやーん、教科書に載るような畑のものが飲めるだなんて歓喜。酒屋で買うと3万3千円。ピノなのに黒系果実が迫ってくる。モロ好み。うめえうめえ最高だと騒いでいると、「飲む?オレのやるよ」と番長からの申し出。こういう時には一切遠慮しないのが私の良いところです。デュフフ。
葉物野菜で体を洗浄。
市価2万6千円。クリアで赤系、それでいてスパイシー、ひょっとすると深みもある。複雑の極み。矛盾した要素に完璧なバランス。「後があるから、私の、飲む?」「オレのもどーぞ」オーケイ、私はみんなの下水管だ。すべて引き受けようじゃないか。
ギアラの煮込み。グニグニした食感と程よくチーズ。トマトの味わいは柔らかく美味しかった。
村を変えて、ミュジニーへ。何なんだこれは。どでかいバターとハチミツ、蝋のような香りが猛然と襲い掛かってくる。一同絶句。会の流れが変わった瞬間。たった1杯でメークドラマしてくれる爆発力。酒屋で買うと5万9千円。
パスタの具材は臓物。良い意味でクセがあり、中毒性アリ。茹で加減もぴったり。
バラやスミレなどなどお花畑感満載。2メートル離れていてもプンプンに香ってきます。一方で、口にしていると思いのほかしっかりとした味わいで、そのギャップに魅了される。酒屋で買うと3万3千円。「もうアタシ酔っちゃったから、飲んで」ハイ喜んで!
チーズの塩気と小麦の旨味で胃袋を補強。
本日の主役。「レザムルーズは、恋人たちって意味なんだよ。結婚、おめでとう」いやーんカッコ良すぎ。20年近く経っているのにピッカピカに輝いており、香りも味わいも全てが完璧。傑作中の傑作。酒屋で買えたとしても12万円は下らない。
よく飲む一方で、しっかり肉まで頂いちゃいます。
改めて見ると壮観この上ない。私はインスタやってないのですが、インスタで全世界へ発信すると、世界中のワインラヴァーから数千いいね!がつくのではなかろうか。

ワインだけでなく、くだらない会話も最高に楽しかった。マリアのお誕生日祝いにピルエットに行ったのにデザートでしどろもどろになった件、ある政党から出馬要請ラブコールを頂いた件など、タケマシュランのすべらない話も上手に披露できました。

次回は新年会。今から超超楽しみです。

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私の参加するワイン会は、ヲタクが集まるというよりは、ワイワイふざけながら飲む形式です。全くの素人もウェルカム。ワインはみんなで飲むものだ。下記にテーマ別にまとめておきました。
ワイン会で料理を提供する際に参考としています。ワイン会の主役はワインであり料理は場が華やぐ程度の彩りさえ確保できればOKと割り切る。あえるだけ、焼くだけ、のせるだけ、ちぎるだけ、混ぜるだけなど、とにかく簡単に作れるレシピがたくさん載っています。



高級はとバスで富岡製糸場

私はちょっとした世界遺産マニアです。国内で未だ訪れていない世界遺産は残すところ知床のみ。となった際に「富岡製糸場も認定されたよん」とのニュースが舞い込む。ぐぬぬ、キリがない。
それでも富岡製糸場は東京からは目と鼻の先であるため、はとバスの日帰りツアーで向かう。
一般的な車両ではなく、高級ラインに乗車したため極めて快適。たった3列しかありません。しかも最少催行人員ギリギリ10名での出発。
リクライニングやフットレストも備わっており抜群の居住性。東海道新幹線のグリーン車よりも快適です。
コーヒーや
小菓子なども提供されます。テレビ、ラジオ、CDを楽しめるオーディオシステムや充電機器も完備してるし、傘やブランケットの貸出、おしぼり、スリッパなど、砂糖に蜂蜜をかけたような至れり尽くせりっぷり。
バス最後部には2畳ほどの広さの化粧室。飛行機のそれよりも全然広い。
トイレもピッカピカに磨き上げられており、はとバス社の当車両への気合の入れようが感じられます。しかし、「お手洗いが完備されていると、気兼ねナシに車内で宴会できる!」と興奮したアナタはサブプライム層予備軍。当車両は品の良い落ち着いた客層で、誰も酒など飲んでいませんでした。
桐生織物記念館へ。かつては「西の西陣、東の桐生」と呼ばれるほど、織物業が盛んだったんですって桐生は。
手機織体験などがあり興味深い。ジャガード織のメカニズム(厚紙に穴を空けると機械が検知してナンタラカンタラ)はさっぱりわかりません。私は決して理解力に乏しいバカではないので、説明が悪いのでしょう。私は悪くない、潔白だ。
そうそう、この辺りはやたらと篠原涼子のポスターが貼られており、なにかゆかりがあるのかなと検索してみると、桐生市出身なのですね彼女は。

「篠原涼子は桐生市出身なんだよ。42歳で子供もいて、本名は市村って言うんだよ」と得意気にウィキペディア情報を披露すると、「そんなの誰でも知ってるわ。バカじゃないの?」と詰られる。私は決してバカではない。私は決してバカではない。
昼食は桐生ではそこそこ人気のあるフレンチレストラン「ショコラ・ノア」へ。詳細は別記事。
高山社跡。初めて知ったのですが、富岡製糸場が世界遺産認定されたわけでなく、関連施設プラス3つを加えてまとめて認定されたんですって。そのうちのひとつがコレ。
富岡製糸場はその名の通り糸を作る工場ですが、ここ高山社は絹糸の元となる蚕の繭を上手に作る方法を指導しる学校なのです。シルクって頬ずりしたくなるほど滑らかだけど、元をたどれば芋虫の排出物なんですよね。何億匹という芋虫がグネグネと飼われていたかと思うと全身が総毛立つ。
メインイベント、富岡製糸場。フランスから機械と技術者を呼び寄せ、学び、大量かつ高品質のシルクを生産し、輸出により外貨を稼ぎまくった殖産興業の立役者。
工場内は整然と線対称。
今にも動き出しそうなほどの躍動感を感じさせる機械たち。日本の近代産業がここから始まったかと思うと感動もひとしお。日帰りだけれども色々と考えさせられ、歴史への感謝が深まった旅行でした。本物の旅行とは新たな風景を見ることでなく新たな視点を持つことに他ならない。
帰りは三芳のサービスエリアに立ち寄る。地元の野菜が感動的に安い。
明日はお歳暮にお肉が届く予定となっていたので、すき焼き用にと野菜を爆買い。

あっと言う間に新宿着。高級はとバスはため息がでるほどの快適さでした。何時間でも寝ていられる。これなら大阪までバスの旅も全然アリですな。当車両をあまりに気に入ってしまったので、東京発のバスツアーをチョコチョコ試してみようかしらん。

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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。