スゥリル/中目黒

青葉台の住宅地にひっそりと佇むイケてるビルの2階。カウンターが良いとの情報を得ていたのでカウンター席へ。テーブル8席カウンター5席の料理を1人のシェフだけで作ってるから皿出しが死ぬほど遅かった。
15分待たされたアミューズはカニの何かとブロッコリーの何か。凡庸である。
厚岸の牡蠣に海水ジュレやらババロアやら。これってシモムラのアレじゃ。別にパクってるつもりでは無いでしょうが、人の有名なスペシャリテに類似したものを提供すると確実に比較されるので、相当自信が無い限りやめておいたほうがいいと思います。そしてやはりシモムラの圧勝。もちろんシモムラのほうが金額が全然高く食材の質が段違いなので仕方ないとは思うのですが、だからといって納得はできません。

そうそう、カウンター席だからついついシェフの手元を凝視してしまうのですが、なんか、こう、優雅じゃないんですよね。テキパキもしていない。一番ひいたのは、海水ジュレを味見したスプーンでそのまま盛り付けを始めていたこと。おっさん間接キスかよ。
ガランティーヌも別に普通。恐らくニュートラルな気持ちであればもっと美味しく食べることができたのでしょうが、さっきの類似品ならびに間接キスのせいで気分がすっかり萎えてしまいました。
魚はまあまあ。キノコと牡蠣をソテーしたやつが特に旨かった。しかし牡蠣再登板。食材をかぶせてくるセンス。
蝦夷鹿も全くもってイマイチ。ガストの安っぽい牛肉みたいな味がする。カシスのソースに至っては意味不明。
豆乳のブラマンジェも豆臭さが響いてアウト。牛乳プリンの方が美味しい。バナナアイスはこってりして美味しかったです。

そこそこ美味しいし、そんなに高くないから悪くないレストランだとは思うんですが、私はちょっとダメです。何か違う。何が?と聞かれても答えづらいんですが、私には合わない。好みの問題でしょう。

と、いう記事を書いたら、当店の常連客でしょうか、執拗に、粘着質に私の元にクレームが入り続けました。「客は店の鏡」とは良く言ったものですね。


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日本フレンチ界の巨匠、井上シェフの哲学書。日本でのフレンチの歴史やフランスでの修行の大変さなど興味深いエピソードがたくさん。登場する料理に係る表現も秀逸。ヨダレが出てきます。フランス料理を愛する方、必読の書。

スゥリル
関連ランキング:フレンチ | 中目黒駅代官山駅

かねます/勝どき

銀座しまだを酷評してしまいました。文句ばっか言っててもアレなんで、あと数千円足せば段違いに美味しい立ち飲み屋を今回はご紹介。

勝どきの再開発でできあがったでっかいマンションの1Fに入ってる、元祖高級立ち飲み屋。エルブジのフェラン・アドリアが来日した際に、ミシュラン三ツ星の和食店を差し置いて真っ先に訪れたお店ということで一躍有名になりました。
酒はハイボールとビンビールと黒生と日本酒のみという、潔いセレクション。普通の生ビールが無くて黒生が置いてある店は私の知る限り、ここだけです。

濃いことで有名なハイボールを注文。確かに他店より2倍ぐらい濃いと思う。ちなみにハイボールなら恵比寿のバーマーサというバーが美味しいですよ。氷が入ってないハイボールです。新鮮。
蒸しアワビ。ちゃんとしたアワビである。旨し。
ウニの牛肉巻き。なんですかこのレアルマドリードみたいな組み合わせ。美味しくないわけがない。ずるい。反則すぎる。
箱寿司。寿司というものの、ごはんは申し訳程度にうすーく敷かれているだけで、殆ど海鮮盛り合わせ状態。エビが特に良かったです。
アナゴ焼いたやつ。うまーい。

さて、これだけ食べて飲んで、7,700円。立ち食い30分一本勝負!みなさんどう思われますか?ちょっと割高かなあと私は感じました。味は間違いなく美味しいので文句は無いのです。ただ、私は育ちの良いロマンティックな人間なので、タバコをスパスパ吸ってるおっちゃんとギュウギュウ詰めで立ち食いとかやっぱ苦手。雰囲気の良いお店でゆっくり食べたいです。

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和食は料理ジャンルとして突出して高いです。「飲んで食べて1万円ぐらいでオススメの和食ない?」みたいなことを聞かれると、1万円で良い和食なんてありませんよ、と答えるようにしているのですが、「お前は感覚がズレている」となぜか非難されるのが心外。ほんとだから。そんな中でもバランス良く感じたお店は下記の通りです。
黒木純さんの著作。「そんなのつくれねーよ」と突っ込みたくなる奇をてらったレシピ本とは異なり、家庭で食べる、誰でも知っている「おかず」に集中特化した読み応えのある本です。トウモロコシご飯の造り方も惜しみなく公開中。彼がここにまで至るストーリーが描かれたエッセイも魅力的。

かねます

イグレック/学芸大学

急遽クリスマスディナー。クリスマスの欧米系の店は不当に高いので、和食に走る傾向にあったのですが、都心の有名和食店はどこもいっぱい。この際欧米系でも良しとするかと思い、色々探して学芸大学に辿り着きました。
アミューズはオリーブ。むう、これをアミューズと言い張るか?ちょっとショボいんじゃないの?結構な値段取るくせに、テーブルクロスも無いし、カトラリーも最初から最後まで同じだし。危険信号スイッチオン。
前菜はアワビのサラダ。参りました。これはサラダでなく完全にアワビである。しかも何このトリュフのぶっかけかた。アワビカタメトリュフマシマシである。さっきまでの黄色信号が急に真っ青になりました。肝の部分が本当に美味しかった。
鹿肉のトルテッリ(詰め物をするパスタ)。鹿肉がどっしりと味が濃く美味しかった。フォアグラのスープは早く食べないとフォアグラの脂が流れ出てしまう。こういう食べ方は初めてだなあ。美味しかった。
キノコのタリオリーニ(きしめんみたいなやつ)。これもしっかりキノコの味がして美味しい。削ったチーズがすごく繊細で素敵。
宮崎牛のイチボのロースト。やわらかーくて、うまーいのです。結構な量。150グラムはあったかな。それなのにすっきり食べきれるあたり、良い調理だなあと感心してしまう。
ドライフルーツのサブレとバニラアイス。ドライフルーツがすごく美味しい。フルーツグラノーラの3倍ぐらい美味しい。
最後の小菓子はまあ普通。デザート作るの結構上手なんだから、もっと色々出して欲しかった。

うーん、突然の訪問だったのにものすごく満足。美味しかったなあ。学芸大学ってのがまた良いですね。クリスマスに六本木とか銀座は確実にボラれる。郊外店にハマりそう。オススメです。


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igrec
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えさき/青山

和食はつまらない。こんなこと言うと怒られるかもしれませんが、和食はあまり奥行きが無い料理であり、つまりは素材で勝負のほとんどが決まってしまうと私は考えています。

なので、それなりの支払いを覚悟しなければまともな皿には出会えない。カネがモノを言う料理だと思うんですね。したがって、レストラン探訪しててもあまりウキウキしないんですよね。

青山えさき。四年連続ミシュラン三ツ星。伝統的な和食でなく、創作和食気味。ミシュランが好きそうなお店です。20年近く前、誰も「有機野菜」なんて言ってなかった頃からそれのみを使い続けてきた哲学のあるお店です。
伊勢海老と野菜たち。いきなりめちゃくちゃうまかった。伊勢海老とそのソースが美味しいのは当たり前として、野菜がとんでもなくうまい。ブロッコリーがめちゃくちゃうまいとかわけわからん。ニンジンとかまじやヴぁい。馬に食わせたら完全にヒヒーンです。カブも地味にすごく美味しい。これだけでレフェルヴェソンスのスペシャリテを超えているのである。
ヒラメの刺身。ヒラメって別に好きな食材じゃないのですが、これまたうまかった。プルンプルンしてる。すごい弾力。そして魚の味がしっかりと感じられる。
ブリ焼いたやつにニンジン(さっきのヒヒーンのな)スープ。もはや和食じゃありませんが、んなこたぁどうでもいい。うまいんだ。角切りのリンゴを入れるとか結構な冒険してくれるけど、きちんと調和していて参りました。
百合根まんじゅうをセンベイ包んで餡をかけて。付け合せのホウレンソウも味が濃い!うまい!
きんきをお願いしたのですが、時化でとれなかったらしく、代打金目鯛。魚自体はまあ別に普通かな。ゴボウがうまかった。
ダイコンの炊き込みご飯と香箱ガニ(松葉ガニのメス)のみそ汁。ダイコンなんて炊き込みご飯できちんと主張できるの?と懐疑的でしたが、しっかりとダイコンしてました。しつこいですが、野菜の味が濃い!カニは別に普通。
野草のハーブティに
十六穀入りの牛乳カンに黒蜜。和食のデザートって全然美味しくないところが多いですが、ここは例外でした。最後の最後まで美味しかった。

満足でした。和食で満足したの、生まれて初めてかもしれません。ミシュランは賛否両論多いけど、三ツ星までとっちゃう店だと外れたことが無い。ミシュランを参考にする場合は三ツ星だけを見たほうが良いのかもしれません。

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和食は料理ジャンルとして突出して高いです。「飲んで食べて1万円ぐらいでオススメの和食ない?」みたいなことを聞かれると、1万円で良い和食なんてありませんよ、と答えるようにしているのですが、「お前は感覚がズレている」となぜか非難されるのが心外。ほんとだから。そんな中でもバランス良く感じたお店は下記の通りです。
黒木純さんの著作。「そんなのつくれねーよ」と突っ込みたくなる奇をてらったレシピ本とは異なり、家庭で食べる、誰でも知っている「おかず」に集中特化した読み応えのある本です。トウモロコシご飯の造り方も惜しみなく公開中。彼がここにまで至るストーリーが描かれたエッセイも魅力的。

えさき

銀座しまだ/銀座

俺のフレンチ俺のイタリアンで散々な目に遭ったのに、同じ会社(バリュークリエイトっていう、ブックオフ創業者の人のトコ)が今度は銀座で割烹を始めたというので、やっぱり行かないといけないでしょう。毒を喰らわば皿まで。銀座しまだ。ウルセーヨ。
料理人には麻布幸村出身の方を抜擢。なんとまあ、何から何まで俺の~系だこと。経験者から「2時間並んだ」という話を聞いていたので、完全防寒&暇つぶしの本を持って準備万端だったのですが、15分待ちぐらいで入れました。ラッキー!
確かに安い。でもこれ、割烹なのか?ワタミとかと変わらないよね?ちなみに私は赤看板系ではワタミが大好きなのです。
車海老と百合根のかきあげ。今変換したら「車海老と友里ね」で驚きました。Aneスタイル。どうでもいいですねごめんなさい。味は全然美味しく無かったです。駅前の立ち食い蕎麦レベル。
ズワイガニのコロッケ。
わかりやすく美味しいけれど、割烹?立って食って1個700円?ラーメンより高い。

白子のバター焼きを追加で注文しようかなと迷ってるところ、近くの客が「コレ頼んでないよ」とまさにその白子のバター焼きを返品。スタッフのミスだったということで一旦後ろに引き下げてその行方がとても気になり「半額で買い取らせて頂きましょうか?」と申し出ようとしたその時!別の客から白子のバター焼きの注文が入り、まさかまさかの完全に見覚えのあるモノが堂々と提供されていました。リサイクル。地球に優しいお店です。
サバ寿司。1個400円。スシローなら4皿(つまり8カン)食べれるのか…。全然美味しくないし。ちなみに私たちが最後のサバだったらしく、他の客のオーダーは売り切れで断られてました。

すると、厨房のほうから「サバもう1個いけたよ?断った人に聞いて」ということで、先ほど売り切れで注文できなかった人に売りつけようとするも、もうおなか一杯とのこと。すると再びヒソヒソ作戦会議ののち、驚きの「あの、さっきのサバ少し小さかったみたいなので、コレ、どうぞ」とサービスで頂きました。
 全然うれしくない。というか、サービスでは無い。ムリに2皿取ったけど、結局いらないって断られて1皿余っちゃったの典型。閉店間際のラーメン二郎(麺量調整が入る)じゃあるまいし。こういう作戦会議は客に聞こえないところでやってくれせめて。
完全にスーパーのお惣菜コーナーのパック寿司である。

この店は完全にオワコンだということで、絶対に追加注文しないと心に決めました。あと、カウンターにいる店員がやたらテンパってて常にイライラしてる。別に難しいオペレーションが要求されているわけじゃないのにな。とにかくスピードを重視してて、お金とかボールペンとかを触った手でそのまま料理を盛りつけてました。直接だしまき卵とかも触ってました。
スペシャリテのカラスミ蕎麦。蕎麦はそこそこうまい。でもこれ本当にカラスミか?こんなにまずいカラスミが世に存在することに驚きました。1,600円でしたが、直接材料費は5元ぐらいだと思います。

最悪な店でした。食べログ4.2(クチコミ82件)とかみんな大丈夫か?絶賛してるグルメブログも結構多い。ちょっとマテ茶。もまいら冷静になれ。ほんとにうまいと感じてるか?大戸屋の方が断然安くて美味しいよ、絶対に。

こんなんが和食だとか割烹だとかと思ってはいけません。絶対にいけない。やっぱり世の中に割安だとかお得なことなんてありません。ユニクロとかスシローとかは割安だけど、あれは規模の経済(←言ってみたかった)が働いてのことで、本当の意味ではやっぱり適正価格なんだと思います。

相変わらずこういうお店が増え続けると、日本の食文化が(ryと壮大に心配してしまいます。何でもかんでもネットで最安値・無料を求める風潮。良く無いですね。普通に考えて、最安値・無料でまともなモノに出会えるはずがない。そんなことばっか繰り返してると最安値・無料な人生になってしまいますよ。高いお金をたっぷり払って大失敗!これを何度も繰り返してたまに大当たりを引く!これが人生の醍醐味なんだなぁ。

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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。

銀座しまだ
関連ランキング:和食(その他) | 新橋駅内幸町駅銀座駅

ビルズ/赤レンガ・七里ガ浜・台場

みなとみらいから元町あたりを散歩するのが好きで、たまの休みの日に早朝からブラブラしています。

すると、朝っぱらから数人待ちのレストラン。連れが「あ、ビルズだ。赤レンガにできたんだ。行ってみよう」というので10分程並んで入店。

入り口にオーナーシェフのレシピ本が並んでて、なぜか彼の写真ばっかりが載りまくっててナルシスト写真集みたいでキモかった。レシピ本に自分の写真ばっかり載せてる奴は信用ならん。
スペシャリテのリコッタパンケーキ。ナニコレ?生ですか?全く火が通ってない。え?リコッタチーズだからこういうもんだって?マジで作ってこのクオリティ?くそまずいんだけど。「味はついてるのでそのままどうぞー。足りなければこのハチミツかけてくださーい」ええ、かけますとも。ジャブジャブにな。そのままじゃ全く味がしない。
連れが注文したベリーのやつも、バナナがベリーに変わっただけで、何も美味しくない。朝マックのほうが断然美味しい。しかも高すぎる。パンケーキと飲み物で2,000円。

数年後。依然として人気が継続中のビルズ。あれは何かの間違いだったのかもしれないということで、再度トライ。今回は日本初上陸の地、七里ガ浜。
しかし相変わらずの半生無味無臭ぼったくりであった。

その1年後。依然として人気が継続中のビルズ。あれは何かの間違いだったのかもしれないということで、再度トライ。

今回は台場。開店と同時に突入!と思いきや、20分ぐらい待たされる。店内はガラガラなのに、牛歩な感じでちょびちょびチンタラご案内。一気に入れると厨房が追いつかないから?いや別に何十分待ってもいいからさ、席が空いてるなら店内で待たせてくれ店内で。真冬なんだよ。
キウイとミントのスムージー。地味に美味しくてむかつくのである。
今回は少し学習して、スプリングオニオンフリッターウィズ自家製グラブラックスサーモン。ネーミングがわけわからん。そして騙された。うまい。周囲を見渡すと、意外とパンケーキを食べてない人も多い。サンドウィッチとか、サラダとか、すごく美味しそう。
しかしパンケーキは相変わらず抜群の不味さであった。安心安定の無味無臭。連れも「これはパンケーキでは無い。調理ミスでは?」と一蹴。店内は相変わらずのガラガラっぷりでしたが、店外には20名ほどの行列。完全に行列偽装である。

しかしパンケーキ以外のメニューに可能性を感じたし、もうここまで来たら日本の店舗全制覇しないと気がすまないというコンコルド効果により、次回、満を持して、表参道店のディナーを予約。そして伝説へ。

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私はビルズが日本に上陸してすぐ、食べログ4点を超えていた頃から一貫して「まずい」と言い続けています。もちろん店舗ごとのブレが内容に全ての店舗にお邪魔しましたが、評価は変わりませんでした。大炎上で大変でした。まずいものはまずい。どうして素直な感想を言うと怒られるのか。情報を食べるのではなく、自分の感性で判断する世の中がいいなあ。