先日訪れた「Tony's Original Steak & Seafood Restaurant)」が良かったので、その派生店(現在の経営母体は別)である「Tony's Lord Nelson Restaurant(トニーズ ロード ネルソン レストラン)」にもお邪魔してみることに。ちなみに元祖の「Tony's」は1963年の開業で、最盛期にはオークランド市内に7店舗もの「Tony's」が存在したそうです。
店内は伝統的な英国風の内装で、原則的にはボックスシート。「Tony's Original Steak & Seafood Restaurant)」に比べると照明が落とされており、半個室性も相まってプライベートな雰囲気です。ちなみに2階には広いスペースがあってパーティでの使用も可能とのこと。
アルコールは高くなく、グラスワインもクラフトビールも15ドル程度です。ちなみにニュージーランドのグラスワインは150ミリリットルであることが殆どであり、120ミリリットルを基準とする日本に比べると、すごくすごく得した気分が味わえます。前菜に「Crumbed Prawn Cutlets」。要するにエビフライであり、普通に美味しい。とは言え「Prawn」と称するにはサイズが貧弱で、タイ風のスイートチリソースもステーキハウスに来て何でだろうというお気持ちです。
シーフードーチャウダー。その日によって具材は変わるようで、魚介類の旨味と塩気を軸に濃厚でクリーミーな味わいが特長的。寒い日だったので、冷えた体を温める効用もバッチリ。このレストランの古き良き雰囲気を象徴するような、心温まるクラシックな味わいです。
ステーキはアンガス牛のフィレ肉。柔らかくきめ細かい肉質で、それでいて肉の旨味たっぷり。当店が「最高のステーキ」と自信を持って提供する、まさに王道のひと品です。
添えられた「ワイルドマッシュルームソース」も香り高く、複雑で奥行きのある土の風味が印象的。こちらは「Rack of Lamb」。ニュージーランドが世界に誇る最高級のラム肉を使用したひと皿で、仔羊の骨付きロース肉である「ラック」の部分を用いています。
肉質が非常に柔らかくミルキーな風味が特長的。添えられたソースはバターと卵黄から作られる濃厚なベアルネーズですが、(それが伝統的な味覚なのかもしれませんが)妙にミントの香りが強く、何もつけずにそのまま食べるほうが私の口に合いました。
以上を2人でシェアし、それぞれ軽く飲んでお会計は総額で200ドル弱(約1.8万円)。東京で同クオリティの料理を食べることを考えれば大変お値打ちであり、元祖の「Tony's Original Steak & Seafood Restaurant)」と比べても遜色のない費用対効果です。こっちの店の方が空いており、予約ナシでパっと食べるには便利かもしれません。上手く使い分けて訪れましょう。

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