関西ガストロノミーツーリズム

2013年から2014年にかけての年末年始はめったやたらにカレンダーが良かったため、行きたい国への飛行機は全て埋まっている、もしくは不当に高額であるため断念。その予算を全て日本国内の食に振り向ければあげぽよになるんじゃないかということで、関西ガストロノミーツーリズムのはじまりはじまり~。
伊丹空港に着いてすぐ、551のシュウマイ6個入り。美味しいなあ。
三宮に到着して連れと合流。夕食までの間は異人館周辺を散歩。スタバやタリーズが特殊でかっこよかった。
ディナーは三ツ星スパニッシュ、カセントへ。関西の食のレベルは関東よりもひとまわり小さいと考えていたのですが、再考を促された夜でした。
翌日のランチにはミシュラン一ツ星和食、味吉兆。デパートのテナントながらもさすが吉兆、安定した出来栄え。
ランチ後は大阪港へ向かい、日本一低い山を踏破。ひと汗かいたのちにジンベエザメ推しの海遊館へ。
ペンギンのパレード。数匹がチョコチョコ歩くのみ。パレードの定義とは何かを考えさせられたイベントでした。
その後もジンベエザメなどを見て回りましたが、狭い水槽に押し込められ、ひたすら同じところをグルグルまわっているだけなので、心が痛みました。「ダイバーあるある」で「水族館へ行かなくなる」の理由が少しだけわかった気がします。なんか、動物園とかも、もう行きたくないな。
夕食は関西フレンチの雄、ハジメへ。良い経験をさせて頂いたと笑うしかありません。
翌日はグランフロントを視察。ビルが光学迷彩のように空に溶け込んでいる。
続いて食材偽装で一気にスターダムにのし上がったリッツカールトン大阪へ。メインダイニングのラべでデジュネ。食材偽装問題でご対応頂いたマネージャーが直接出迎えて下さり、色々とお話でき、感慨深いものがありました。
その後は京都へ移動し、老舗旅館の柊家へ。
夕食までの間、南禅寺から散歩を開始。
哲学の道の半ばで完全に日が落ちてしまい、銀閣へたどり着く前にタクシーで帰投というヘタレっぷり。翌朝は哲学の道を再開と思いきや、チェックアウトギリギリまでごろごろする始末。
錦市場の買い物客に圧倒され、たこ焼きだけつまんで脱落。
このたこ焼き180円ですよ!!
ランチはとくをで安心安全の日本料理を堪能。
清水寺へ移動。日本で最もフォトジェニックな寺だと思うのですが、さすがに真冬であるため木々が物寂しい。

ところで、私の特技は「他人に話しかけられる」です。観光地となればその能力が全開。老若男女、外人日本人問わず「シャッター押してもらって良いですか?」の嵐です。なんなんでしょう。人懐っこい雰囲気なのですねたぶん私はモテモテあるよ。弊害という意味ではナメられているのか、よく列に割り込まれる。しかし「列に割り込むのは良くない。列に並ぶこと」と、(怖そうな人でなければ)きちんと指摘するので、「うおーコイツなら楽勝と思ってたのに怒られた~」という驚きの表情をしょちゅう目にします。

元日は親戚巡り。ここにおいても私は子供たちから大人気。特に愛想が良いわけじゃないんですけれどね。たぶん、「○○ちゅわーん、ぶぅぶぅでしゅよーぉお」のように子供たちに媚びることは一切なく、「ドカーンじゃねーよ、出したら片付けろ、オメーが散らかしたんだろ」と、毅然とした態度で、ひとりの人間として子どもたちに向き合うのが良いのだと思います。

夜は一流芸能人格付けチェック。私は原則テレビを見ないのですが、この番組だけは例外。毎年欠かさず観ています。

一昨年気付いたことがあって、それは「私は一流芸能人なのではないか?」。自ら口にするものはさておき、音感や演出については毎年正解しており、今年に至っては盆栽までも正解してしまう有様。でもなー、ワインは自信あるんだけど、食べ物がなー。あんなにチョコっと一口だけじゃ、さすがにわからないかなー。肉のように素材一本勝負なら大丈夫かもしれない。フカヒレとか調理技術が加わってくると全く自信がありません。

ただ、こういった芸術感覚や味覚については、人間そう個体差はないんじゃないのかなとも感じています。正答率の違いの原因は経験。これまでに聴いたことがあるか、観たことがあるか、味わったことがあるか、それだけの違いではないでしょうか?「アニメの専門学校生とベテラン」では自信は無いですけれども、「アニメの専門学校生と宮崎駿」であれば、わかる気がしませんか?音も同じで、その楽器の演奏を聴いたことがあるか。味も同じで、食材もしくはその店の料理を食べたことがあるか。これだけの違いだと思います。

問題をややこしくさせているところは、こういった経験値は意図的に積まないと積めないところ。「GACKT様はすごい、天才だ」で片付けるのではなくて、「GACKT様はこれまでにお金と時間をかけて、自己研鑽に励んだんだなぁ」と、その努力を称えるべきだと感じています。
あべのハルカスは唐突感がある。
仕事仲間とミナミをぶらぶらしたのちに
ソウルフードを堪能。
続いて、高校時代の友人の結婚祝い。バナメイエビで有名なリッツカールトン大阪の香桃へ。

ミナミに戻り、これまた高校時代の友人と和民にて新年会。私は和民の株主であるため、こういう形で応援するのです。それにしても楽しい会でした。3年8組における取っ組み合いの喧嘩は腹がよじれるほど笑いました。心残りは卒業アルバムを持ってこなかったこと。今後はPDF化して持ち歩くことにしよう。

ああ、同窓会したい。高校時代、誰が誰を好きであったかは公知の事柄ですが、3~5番目に好きだった人は意外と知られていないので、それを告白する会に持っていければ非常に盛り上がると思うのですがいかがでしょう?
その後、友人とブノワで食事。彼女は産まれたばかりのベイビーを旦那様に預けてまで出て来てくれました。ああ、人生真面目に生きてきてよかった。どの土地に行っても、いつになってもお友達がたくさん。

そんなわけで、食べまくった年末年始。充実です。若い頃はヒマさえあれば海外に行くのがカッコイイと考えていましたが、こういったお金と時間の使い方も悪くないかもしれません。

良く知った土地の知らない世界を。人脈を羅針盤に。旅は続く。

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ル・コントワール・ド・ブノワ/西梅田

アラン・デュカス(史上最年少三ツ星シェフ)のビストロ。でも、変な店なんですよね。オーセンティックなビストロ料理なのに値段は結構高い。高層階にあって妙に眺めが良い。内装はコンテンポラリー。客層は私のようにジャケット着用もいれば、スウェット家族も居る。迷走しています。
連れは半年前に出産したばかりなのに「せっかく旦那に預けて来たし、今日は飲む」宣言。素晴らしい、受けて立とう。結局デジュネなのに泡白白白赤と真面目に飲みました。ちなみに、アルコールを摂ったとしても搾乳して捨ててを何回か繰り返し、また、時間が経つのであれば全然大丈夫らしいです。彼女は韓国人かつ御主人はアメリカ人というグローバル社会の最先端の先端。子育てのコンセプトが伝統的な日本人のそれとは大きく異なり、見習うべき点が非常に多く興味深いです。
グジェールはかなり大ぶり。生地が厚くて重みがある。もう少し頑張れ。
連れはタラとじゃがいものグラタン。
私は鶏とキノコのテリーヌ。標準的な味。ピクルスが美味しかった。
スペシャリテの「ブノワ風野菜のクックポッド」。これは信じられないくらい味気なかった。まず、野菜自体の味が薄く、火入れも適当でムラがある。味付けも無いに等しい。私が調理したほうが絶対に美味しく仕上げる自信がある。
パンは中々上質なバケット。
連れのメインは鴨のコンフィ。デカい!
私は「豚肩肉の8時間調理」とブーダンノワール。豚肩肉は平板な味わいでどのあたりが8時間なのかは理解しかねました。大体、正午頃に食事しているのにリードタイム8時間って、朝の4時からほんまに調理してんのかよ。ブーダンノワールは臭みも無くレベル高。ブーダンばっかしたっぷり食べたかったです。
メレンゲメレンゲメレンゲ!単一のデザートとして最大級のメレンゲの使いっぷり。アンジェリーナも真っ青。
フォレノワールをお願いしたのですが、想像以上にチョコが少ない。しかし、そのチョコ自体の味が強く、結果としてバランスの良い皿でありました。

色々申し上げましたが、結構好き。サービスも小気味良いし、皿はあまり外さない。何より空いている。いわゆる梅田の中心は、どの店も凄惨な混雑具合ですが、少し歩いて西梅田まで来ると、驚くほど居心地が良くなります。また使おうっと。



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香桃/西梅田

食品偽装問題において、バナメイエビを芝エビと「誤表記」したお店。「食品偽装問題についてザ・リッツ・カールトン大阪に直接聴いてみたでござる vol.1」において、色々とやりとりをした後、初めてお邪魔します。
前菜は12時からクラゲ、トマトのシロップ漬け、レンコンの中華風酢漬け、チャーシュー、マナガツオ。クラゲは凡庸、トマトは意図が不明、レンコンはどこが中華風?チャーシューはまあまあ、マナガツオは味が染み込んでいて悪くない。
カニや何やらのスープ。上品というかなんというか、薄味なんですよね。味も薄いし味付けも薄い。
ダイコン餅にシューマイ、肉まん。ダイコン餅は味が薄い、シューマイは普通、肉まんは中に入ってる肉に臭みがあり、かつ、固かったのでアウト。551のほうが上。
お茶は三品。最初はよくわからんうっすーいモノでお湯を飲んでるかのよう。続いてウーロン茶は香り高くて高級感あり。デザートと一緒に出た紅茶も、上品かつ中華のエスプリも効いていて美味しかった。
ホタテとイカ。美味しいけれど、うーん、工夫が無い。ミシュラン一ツ星の皿とは言えません。
メインの鶏肉の黒ナントカソースは美味。ギョっとするほど脂身が多いのですが、極限まで柔らかく調理された赤身と一心同体となり、はっきりとしたソースが色っぽく絡まりあい、絶妙な後味をひく。素晴らしい。
チャーハンは消化試合のような味。可もなく不可もなく。中に入っているエビは名物のバナメイエビ!?

写真を撮り忘れましたが、デザートの杏仁豆腐はさすがの高級中華、安心できる味わいでした。ただ、若干舌触りが固く感じたので、もっと緩めにすべきとも感じました。

前回お邪魔した際と、それほど感想は変わりません。月並みの広東料理。ただ、割と空いているし、雰囲気も若干カジュアル気味なので、使い勝手は良いです。ホテルにとって、必要なコンテンツであることは確か。シェフにもう少し自由度を持たせれば化けると思うのですが、ホテルですし、そういうわけにもいかないんでしょうね。


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とくを/木屋町

カウンター数席と個室のみの小さな小さなお店。たん熊出身。ミシュランの星は得ていないのですが、食べログにおいては4.4.を叩き出すなど、京都の市街地では非常に有名なお店。店主が居丈高であったりと、客に緊張を強いるような独特の雰囲気が和食店には多いのですが、当店はそんなこと全くなく、とてもリラックスして食事を楽しむことができます。
左、フグの皮の煮こごり。いきなりウマい!ダシの味わいと皮の歯ごたえがたまらない。上、黒豆をどないかしたもの。印象なし。右、アジの南蛮漬けは間違いなく美味しいのですが、今ここで食べる必要があるのか疑問。
お造りはシマアジにヒラメ、本マグロ。どれも無茶苦茶美味しかったなあ。特にシマアジ、歯ごたえがあり、あつ、味も濃いため30回は咀嚼したかもしれません。刺身が一番美味しかったというとなんだかアレですが、本当に美味しかった。
かぶら蒸し。これは全然。作るの大変で難しいのかもしれませんが、セブンのおでんと大差なし。
マナガツオの西京漬けにホタテ。マナガツオは好きな食材ではないためノーコメント。ホタテは好きな食材なのですが、シンプルに炙っただけなので美味しいに決まってる。
湯葉まんじゅう。湯葉って無条件で好き。しかもたっぷり使ってあって嬉しい。中身には牡蠣やら何やらがゴロゴロ入っていて幸せな気分になれる。
こ、これは和食なのか?アスパラ、ナス、パプリカ、カニのクラッカー揚げ。油切れも悪く雑な調理に感じました。


お漬物に赤だし、ちりめん山椒のごはん。どれも及第点。
甘味は黒豆のパンナコッタ。もう少し甘みをつけても良いと思う。

どの皿も美味しかったです。しかしビビッドな皿が無い。優等生なお店。ランチであったためか、めっちゃくちゃ安かった。夜にお邪魔しないと本当の実力はわかりませんね。

ところで、オーナーシェフの徳尾さんは人柄が素晴らしく、とても気持ちの良く食事を楽しむことができます。料理にも店の雰囲気にも、彼の人柄の良さが滲み出ている。二番手の方の味付けチェックのたびに、「うん、ありがとう、お願いします」という神対応。こういうの、見ていて気持ち良いですよね。

飲食業界は体育会系という風潮、ほんと良くないと思います。才能溢れる人材が、くだらない上下関係に嫌気がさして他の業界に流出してしまう。仕事ぶりや実力に対してフェアなお方が料理業界で実権を握っていって欲しい。そうすれば、体育会的なシバキは少しづつ是正されていき、より日本のレストランのレベルは上がるのかもしれません。

若干論点がズレてしまいましたが、気持ちの良いお店。今度は夜に訪れフルコースで本当の実力を楽しんでみたいと考えています。


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