ここ数年で滞在した高級・有名とされているホテルを一覧化し◎〇△×と記した

年間を通じて外泊が多いので、ここ数年で滞在した高級・有名とされているホテルを一覧化しました。

◎〇△×と記していますが、これは私が滞在した時点における感想であり、価格や為替の変動、混雑度合い、当時のスタッフの対応など偶然に因る部分も多いので、話半分に捉えてください。また、ハイアットやヒルトンは最上級会員であり、ひらまつは株主なので、素で予約する場合とは対応が異なるかもしれません。

費用対効果も重要視しています。お金に糸目をつけないお金持ちの方々とは観点が異なることをご承知おきください。

ところで、私は子連れ客とそれをコントロールできない宿泊施設を憎んでおり、そういった客層が支配的なホテルは自然と△や×が多くなります。しかしながら、これは見方を変えれば家族旅行に向いたホテルを選ぶ指標となり得るかもしれません。


【ハイアット】
<北海道>

<関東>
△:ハイアットリージェンシー東京ベイ

camalice(カメリーチェ)/目黒

2025年1月、権之助坂を下って合流するあたりにオープンした「camalice(カメリーチェ)」。店名はイタリア語の「Camaleonte(カメレオン=柔軟性・多様性)」と「Felice(幸せ・喜び)」を組み合わせた造語だそう。私の推しのトンカツ屋さん「大宝(たいほう)」の道路を挟んで向かい側です。    
店内は厨房を囲むカウンターに7-8席とテーブル席がいくつか。狭小とまでは言いませんが、なかなかギュウギュウな座席配置です。

近藤克哉シェフはフランス料理出身で、東麻布の「ラ リューン」「WE ARE THE FARM恵比寿」で経験を積んだ後、グローバルダイニングを経て独立したようです。
飲み物は高くなく、いずれも1杯千円を切ります。ボトルのワインは入口近くのセラーから自由に好きなものを選ぶ形式。ボトルも3千円台からと手頃なワインが揃っていました。
前菜の5種盛り。フキをアラビアータ風にしたり、ビーツをポテサラに混ぜ込んだりと遊び心が伺えます。
バーニャカウダ。当店のお野菜は群馬県赤城山の「KABA FARM」から無農薬野菜を仕入れているようで、なるほどシンプルに野菜の味そのものを楽しむ仕組みです。
牛肉のカルパッチョ。外側に結構火が通っており、生肉というよりはローストビーフの薄切りのような仕様です。ちなみにカルパッチョにつき、日本人は白身魚を思い浮かべがちですが、本来は牛肉とチーズを用いて作るものであり、画家ヴィットーレ・カルパッチョの赤と白の絵画にちなんで名付けられましたこれ豆な。
ゴルゴンゾーラのニョッキ。ひと粒ひと粒が大きく、モッタリと食べ応えがあります。一方でソースの塩気と旨味はそれほどでもなく、ニョッキのモッサモサパワーに圧倒されている感が無いこともない。
メインはチキンタツタ。高温でガリっと揚げられパワフルな味覚。ただ、コチラは2人で1皿であり、味は悪くないのですが、かなり物足りなく感じました。
パスタは「イベリコベーコンの月見カルボナーラ」をチョイス。こちらは麺が美味しいですね。もちもちグニグニと讃岐うどんのような食感であり、純粋なイタリア料理というよりは「香川一福(かがわいっぷく)」の創作うどんを食べているような気分です。
デザートとしてチーズケーキも付いてきました。以上のコース料理が5,480円で、ワインをいくらか追加してお会計はひとりあたり8千円ほど。味は悪くなく、酒は高くなく、お腹もいっぱいにはなりましたが、コースだと妙に炭水化物が多くPFCバランスが悪いため、やや物足りなく感じました。
アラカルト注文もOKであり、自慢の野菜メニューをツマミにグラスワインを楽しむのが良いでしょう。ガッツリ食事というよりは、近所の人が0次会や2次会にサラっと寄っていくのがクールな使い方な気がしました。

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嘉例ー屋(カリーヤ)/栄町(那覇)

栄町の雑居ビル2階にある「嘉例ー屋(カリーヤ)」。沖縄はスパイスカレー文化圏ですが、当店はクラシックなインドカレーを出すお店。シェフはインド生まれインド育ちでホテルのレストランなどで経験を積んできたそうです。
店内は何か他の飲食店の居抜きでしょうか、あまりインド料理屋っぽくない雰囲気。カウンター席が5-6席にテーブルが数卓。奥の暗がりは個室でしょうか。料理はカレーやビリヤニなどのほか、タコライスやチキンオーバーライスといった、インド料理店としては少し珍しいメニューも用意されています 。
ランチセットに付随するサラダ。これはまあ、単なるキャベツの千切りですね。キャベツの千切りの味がします。
Cセットはカレー2種をチョイスでき、さらにチキンティッカも付きます。カレーは「バターチキンカレー」と「ほうれん草カレー」をチョイス。前者は一般的なインド料理店で食べるものであり、今あなたが想像している味そのままです。後者はほうれん草の滋味が感じられ深みのある味わい。
ナンはプラス300円でチーズナンに変更してもらったのですが、思っていたよりもチーズ量が少ない。「アールティ(Aarti)」のような気前の良いものを期待していただけに、当てが外れました。
チキンティッカは美味しいですね。ヨーグルトとスパイスに漬け込んだ鶏肉をタンドールで焼き上げており、外は香ばしくカリッと、中はジューシーで柔らかく、スパイスの効いた濃厚な風味が堪りません。
ビリヤニはイマイチですねえ。まず、ビジュが良くない。なんだこのキャベツの千切りはさっき食べたやつじゃないか。ビリヤニそのものもスパイスが弱く単調な味で、期待した香りがほとんどしません。ただの油っぽい炊き込みご飯であり、肉もゴムのように噛み応えが悪い。
ほうれん草カレーは美味しかったのですが、その他はパっとしないお店でした。そのわりに(沖縄としては)まあまあ高い。少し足をのばせば「大道CurryChan(だいどう カリーチャン)」があることを考えると、どう接して良いか困るポジショニングです。

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鳥と卵の専門店 鳥玉(とりたま)/泉崎(那覇)

沖縄県を起点として成長を続ける飲食店ブランド「鳥と卵の専門店 鳥玉」。「毎日食べたい。でも家じゃ真似できない。」をスローガンに掲げ、沖縄県内に複数店舗を展開し、関東への進出も果たしています。
たまたま昼時に通りがかった際、「鳥玉の日:生卵6個無料」というイミフなキャンペーンが開催されており、矢も楯もたまらず飛び込んでしまいました。よくよく見ると「ご飯おかわり無料」の休止からの復活も早い。

ちなみに当店の卵は沖縄県八重瀬町の「諸見里ポートリー」から仕入れる「琉球卵」であり、県外店舗では現地の提携養鶏場から仕入れているそうです。
店内はチェーンのラーメン屋のような誂えであり、厨房を取り囲むカウンター席にテーブルがいくつかに加え、ボックスシートもあります。カウンター席と言っても前後左右に広々としており居心地が良いです。
私は鶏肉と鶏卵の両方を楽しもうと、「たまごとろとろオムライス」を定食で注文。単品は950円ですが、プラス330円でセットにすると、唐揚げと味噌汁(またはスープ)、お漬物が付きます。
定食に付随する唐揚げ。通常であれば2個なのですが、この日は「鳥玉の日」であるため、無料で倍盛の4つ入りにして頂けました。これにゴハンが付くだけで立派な唐揚げ定食となり得るボリューム感。衣は厚めでニンニクの風味が強く、ビールにも合いそうです。

ところで何やら店中からガサガサ音がするので周囲を見渡してみると、皆、パックに唐揚げを詰め、持ち帰る準備をしていました。持ち帰り用のパックは無料で提供されており、親切な店である。
主題の「たまごとろとろオムライス」。ソースはあいがけにしてもらい、手前はガーリックトマトソース、奥はデミグラスソース。いずれも分かり易い味わいであり、万人受けする味覚です。ミンチ肉がたっぷり入っているのも嬉しい。
ライスは無料で五穀米に変更することができ、また、程よく溶けたチーズトッピングも無料です。もちろん先のあいがけソースも無料であり、全体を通して気前の良い会社なのでしょう。社長と握手したいくらいである。
汁物は味噌汁か鶏スープかを選択することができたので、せっかくなので後者を選択。博多あたりで食べる水炊きのスープもかくやというクオリティであり、余程の事情が無い限りは味噌汁よりも鶏スープをオススメします。
以上のセットが1,400円。今回は「鳥玉の日」というラッキーチキンがありましたが、そうでなくても充分に満足できる質および量です。県外の店舗は「串カツ田中」系列のフランチャイズ(?)であり、素材も別の養鶏場のものらしいので、ある意味では沖縄でしか楽しむことができない特別な体験。沖縄に来た際は是非どうぞ。

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堺うどん ちはや/堺東(大阪)

堺東駅から歩いて4-5分の場所にある「堺うどん ちはや」。地元住民に人気の饂飩店であり、食べログでは百名店に選出されています。ランチタイムは単品のうどんが主力であり、夜はうどん居酒屋として活躍します。
店内は一貫して歓迎的で清潔。カウンター10席ほどに加え、ちょっとした小上がりも用意されています。ランチタイムは場面で行列しますが、これは座席数というよりは太麺の茹で時間待ちに起因するように思えました。
私は人気の「とり天ぶっかけ」の「冷」を注文。1,100円です。並盛でもかなりのボリュームで、とり天もゴロゴロと乗っかっています。
当店は麺が素晴らしいですねえ。かなりの太麺なのですが讃岐うどんのような暴力的な硬さは無く、モチモチとした口当たり。ツルツルとした喉越しも良く、鰹や昆布の豊かな風味が効いたぶっかけ出汁によく絡みます。胃袋が許すのであれば300円の追加料金で2玉としたいところです。
とり天もレベルが高く、揚げたててカリッと軽やか。口に含むと驚くほどふっくらとしており、とてもジューシー。塩気と下味が控えめで、ぶっかけ出汁や薬味と合わせることで味が引き立つ設計となっています。これは専門店としてスピンオフしてもやっていけるクオリティだ。
「ランチタイムのお得」として、僅か100円の追加料金で「いなり寿司」や「かやく御飯」といったゴハンものをセットにすることができます。なんて気前が良いんだ。ただし、うどんそのものが旨すぎるので、余分な胃袋はうどん玉の追加に集中投下すべきか悩ましいところです。
以上を食べて合計で1,200円。旨い饂飩と鶏天を腹いっぱい食べてこの支払金額は良心的。あの、讃岐うどんとも違う独特の食感の太麺は病み付きになる。近くの百名店「麺くいやまちゃん」と共に、堺のうどん界隈をけん引するお店に間違いありません。オススメです。

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ロダン(RODIN)/八丁堀

八丁堀駅または宝町駅から徒いて4-5分の場所にあるカレー専門店「ロダン(RODIN)」。食べログの百名店の常連で、以前は「カレー堂」として営業していましたが、2011年頃に現在の店名へと改名したようです。平成通り沿いの古い喫茶店のような郷愁を誘う外観が目印です。
普段着な内装で、テーブル席を主軸にカウンター席が少し。2階にも席があるようです。店主はカレー屋のオヤジであると同時に現役の古美術商でもあるそうで、店名も彫刻家オーギュスト・ロダンに由来するのかもしれません。
一番人気の「ロースかつカレー」。なかなかしっかりとしたカツに燻製玉子や揚げジャガイモまで付いて1,200円というのは実に良心的。デミグラスソースを思わせる深く黒いソースが印象的で、ホテルで食べる欧風カレーのようにコクと深みがあります。なお、クリーム色のソースはカシューナッツから作られているそうです。
ロースカツは綺麗な黄金色に揚がっており、程よく厚みがあって食べ応え抜群。サクサクとした食感が心地よく、ロースカツ単体として非常にレベルが高いものです。
サラダを付けてもらいました。中々のボリュームがあり、カレーのオマケという雑な感じはみられません。
こちらは「特製ビーフカレー」。単品で2千円と唐突に高価です。こちらは「満腹セット」でお願いしたので、カレーソースとライスが多めになり、燻製玉子と素揚げ芋が追加されます。バターやチーズ、ナッツなどの薬味(?)も付いて来る。
「唐突に高価」と記しましたが、なるほどこの牛肉の質および量であれば当然でしょう。上質な霜降り肉がトロトロに煮込まれており、洋食の肉料理として純粋に美味しい。一方で、このクオリティの牛肉を用いてカレーを食べる必要性はあるかと問われると微妙なラインであり、ある意味では酔狂な試みと言えるかもしれません。
なお、卓上に置かれた自家製の福神漬け(?)も実に手が込んでおり、様々な野菜やハーブを楽しむことができます。これが中々、いや、かなり旨くって、別皿で別料金を取っても良いほどの完成度でした。
美味しかった。お金をかけた「特製ビーフカレー」の美味しさはもちろんのこと、あの「ロースかつカレー」が1,200円で表現できるとは驚異的。気になるのは待ち時間ですが、何とネットから予約可能という神システムも存在し、欠点が見当たらないカレー専門店です。八丁堀あたりに来る機会があれば是非どうぞ。

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