ここ数年で滞在した高級・有名とされているホテルを一覧化し◎〇△×と記した

年間を通じて外泊が多いので、ここ数年で滞在した高級・有名とされているホテルを一覧化しました。

◎〇△×と記していますが、これは私が滞在した時点における感想であり、価格や為替の変動、混雑度合い、当時のスタッフの対応など偶然に因る部分も多いので、話半分に捉えてください。また、ハイアットやヒルトンは最上級会員であり、ひらまつは株主なので、素で予約する場合とは対応が異なるかもしれません。

費用対効果も重要視しています。お金に糸目をつけないお金持ちの方々とは観点が異なることをご承知おきください。

ところで、私は子連れ客とそれをコントロールできない宿泊施設を憎んでおり、そういった客層が支配的なホテルは自然と△や×が多くなります。しかしながら、これは見方を変えれば家族旅行に向いたホテルを選ぶ指標となり得るかもしれません。


【ハイアット】
<北海道>

<関東>
△:ハイアットリージェンシー東京ベイ

明治軒(めいじけん)/心斎橋(大阪)

1925年(昭和元年)創業で100年の歴史を誇る「明治軒(めいじけん)」。大阪を代表する老舗の洋食店であり、観光客はもちろん近隣の勤め人や住人にも長く愛されています。心斎橋駅から歩いてすぐです。
場面で行列するという情報を得ていたので、11時オープンに向けてシャッター待ちして一番乗り。店内は昭和レトロな温もりに溢れ、昔ながらの洋食屋の趣きです。1階はカウンターとテーブル席で、2階・3階にもテーブル席があるようです。1人でもグループでも利用し易い構成です。
まずは「野菜サラダ」を注文ですが、スタッフが「ヤサラでーす!」と威勢よくオーダーを通すのが気持ち良い。斬新な略称である。味は一般的なヤサラ味です。これで700円強というのはちょっと高いかな。
続いてスペシャリテの「オムライス&串5本セット」を注文。1,400円です。私の後ろに並んでた作業服姿のオッチャンが開店早々にビールを注文していたのですが、なるほどまずは串カツをツマミにビールを飲み、〆の食事としてオムライスですか。勉強になるなあ。
「串5本」は薄い牛肉を厚めの衣で揚げ、ソースをダブダブにかけたひと品。食事というよりもスナック的なものであり、ジャンクな味覚です。
看板メニューの「オムライス」。近年定番化したふわとろ系ではなく、薄焼き卵で包まれた昔ながらのスタイル。ウチのオカンが作るそれに似ています。ソースは思いのほか酸味が強く、郷愁を誘う味覚です。
ゴハンの部は牛肉や玉ねぎを煮込んだものを混ぜ込み、ケチャップで全体を整えます。思いのほか調味が強く塩分強め。冒頭のオッチャンの作戦の有効性が証明された瞬間です。 
今回はヤサラを注文したため2千円を超えましたが、普通の定食を選べば千円前後で済むランチであり、良心的な価格設定と言えるでしょう。初体験だったのでまずはオムライスを注文したのですが、ハンバーグやポークチャップも美味しそう。酒を飲む前提でツマミをたくさん注文するのも楽しそうだ。

食べログ グルメブログランキング

関連ランキング:洋食 | 心斎橋駅長堀橋駅四ツ橋駅


人気の記事
「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。

ナズカニヤ(Nazukaniya)/三原(那覇)

那覇市三原の三叉路にある「ナズカニヤ(Nazukaniya)」。ランチ・ディナーともに「海南鶏飯(ハイナンジーファン)」で名を馳せたアジア料理店です。人気テレビ番組「アゲアゲめし」でも取り上げられたことがあり、地元民に熱烈に支持されているお店です。
店内はカウンターのみで4-5席といったところの狭小店舗。収容人数が限られるため、念のため予約してから訪れたほうが良いでしょう。暖かい季節には外席での利用も気持ち良いでしょう。ワンオペの店主はバンコクの飲食店で経験を積み、帰国後の2019年に当店を開業。
ビールはアジアのものがいくつか用意されています。大衆的なチャーンよりもプレミアムなシンハのほうが何故か値付けが安い。もちろんサワーやハイボールなどの一般的なアルコールの他、泡盛のボトルキープ制度まで用意されているのは流石は沖縄といったところ。
ザーサイパクチー。ザーサイの塩気とコリコリとした食感、パクチーの鮮烈な香りと風味が組み合わさり、シンプルながらも奥深い味わいを生み出しています。
「台湾夜市の煮たまご」はサラダ仕立てのことですが、なるほど本当にサラダ仕立てでやってきました。しっかりと味の染みた煮たまごが酒を呼びます。
自家製の「香港式蜜汁叉焼」。いわゆる香港風のチャーシューであり、甘辛い味付けと、香ばしい焼き目が目を惹きます。蜜汁の効果で肉汁が閉じ込められ、ジューシーに仕上がっています。
青菜とキノコのナンプラー炒め。ナンプラーの塩味とうま味が、青菜とキノコの風味を引き立てます。シャキシャキとした青菜と、プリプリとしたキノコの食感の違いも楽しい。
海老の黒胡椒炒め。プリプリのエビとピリッとスパイシーな黒胡椒が食欲をそそる逸品。黒胡椒のパンチの効いた風味とエビのうま味が絡み合い、ビールによく合います。
〆に「海南鶏飯(ハイナンジーファン)」。シンガポールやマレーシアをはじめ、東南アジア各地で愛されるポピュラーな料理です。シットリと柔らかい鶏肉と、そのお出汁で炊いたジャスミンライスの調和がお見事。ショウガの風味が感じられる濃厚なソースも乙な味。
以上を2人でシェアし、軽く飲んでお会計はひとりあたり3-4千円といったところ。これだけ色々食べてこの支払金額はリーズナブル。となりのオッチャンが食べていた「パクチーライス」が、その語感からは程遠くややこしい料理だったので羨ましい。次回は絶対「パクチーライス」を食べるんだ。

食べログ グルメブログランキング


関連記事
寒い季節は沖縄で暮らしているので、旅行やゴルフだけで沖縄に来る人よりかは一歩踏み込んでいるつもりです。沖縄の人ってネットに書き込みしないから、内地の人が知らない名店が結構多いです。
沖縄通を気取るなら必ず読んでおくべき、大迫力の一冊。米軍統治時代は決して歴史のお話ではなく、今の今まで地続きで繋がっていることが良くます。米軍の倉庫からかっぱらいを続ける悪ガキたちが警官になり、教師になり、ヤクザになり、そしてテロリストへ。沖縄戦後史の重要な事件を織り交ぜながら展開する圧巻のストーリー構成。オススメです。

啓蟄 (けいちつ)/渋谷

2023年5月にオープンし、ゴエミヨやミシュランに掲載されるようにまで登り詰めた「啓蟄 (けいちつ)」。店名は二十四節気から。場所は神泉駅から徒歩5分ほどの閑静な住宅街に位置し、レストランとは気づきにくい、というか普通にひとの家的な外観です。以前は「エレゾハウス」があった場所ですね。
店内はグレーを基調としたスタイリッシュな空間で「Ode(オード)」みがあります。カウンター8席のみ。松本祐季シェフは広尾「アラジン」や六本木「コジト」などで経験を積み、渡仏時は北フランスの「ラ・グルヌイエール」でスーシェフを務めたとのこと。
お料理のコースにペアリングがついて2万円チョイだったのですが、その予算感の割にしっかりとしたワインを楽しむことができました。酒量も中々のものなので、皆さん安心してペアリングをお願いしましょう。
アミューズはジャガイモの千切りをボール状に揚げたもの。炭化したレモンも含まれているそうですが、初球にしてはちょっと苦味が強いかもしれません。
続くタルトには新玉ねぎのムース(?)がたっぷり。アンチョビの塩気もきいて、見た目からは考えられないほど酒が進むひと品です。新玉ねぎだけで超旨いので、イチゴは余計に感じました。
菜花と毛ガニはケーキっぽく仕上げています。当店の料理は立体的な盛りつけが多く、近年稀に見る3D感覚。味そのものは美味しいのですが、ちょっとスポンジがパッサパサで口の中の水分が持っていかれました。
薄切りのカブとホタテを組み合わせます。底にはフレッシュチーズが敷かれており、仄かな酸味が全体を上手く取りまとめます。
赤いスコッチエッグ的なお魚料理はカマス。軽くベニエし淡い火の通りで頂きます。魚は旨いのですが、中央のトマトは視覚的にも味覚的にも冗長に感じました。乳首みたい。下に敷かれているのはキャベツであり、こちらは春爛漫といった甘さで心和みます。
パンはブリオッシュ。外側はサクッと軽い歯ごたえがあって、中はしっとりふわふわ。口の中で溶けるような柔らかさが堪りません。バターがたっぷり使われているのか、濃厚でリッチな味わいが心に残りました。
メインは鹿のロース肉。これまでの料理はいずれもひとつは要らない工夫がされていましたが、肉料理は直球勝負でストレートに美味しいです。これこれ、こういうのでいいんだよ。こういうのがいいんだよ。
デザートはセロリを甘く煮たものとヨーグルトを合わせています。いずれも面白い味覚なのですが、周りを覆うバーワンみたいなブヨブヨは余計かもしれません。
焼き立てのお茶菓子にブレンドティーでフィニッシュ。ごちそうさまでした。お会計はお料理のコースにペアリングがついて2万円チョイ。お店の格を考えれば良心的な価格設定です。

料理そのものは悪くないのですが、繰り返し記した通り何かひとつ余計な事をしてくるので、それを前衛的と捉えられるかどうかは人それぞれかもしれません。私は食事については保守的な人間であるため、美人が厚化粧しているような勿体なさを感じました。それが研ぎ澄まされ、そぎ落とされたときに、改めてお邪魔したいと思います。

食べログ グルメブログランキング


関連記事
「好きな料理のジャンルは?」と問われると、すぐさまフレンチと答えます。フレンチにも色々ありますが、私の好きな方向性は下記の通り。あなたがこれらの店が好きであれば、当ブログはあなたの店探しの一助となるでしょう。
日本フレンチ界の巨匠、井上シェフの哲学書。日本でのフレンチの歴史やフランスでの修行の大変さなど興味深いエピソードがたくさん。登場する料理に係る表現も秀逸。ヨダレが出てきます。フランス料理を愛する方、必読の書。

魚屋直営地魚食堂 魚まる/樋川(那覇)

私の推しの海鮮居酒屋・定食屋の「魚まる」が3号店をオープン。魚屋直営を活かした新鮮な沖縄近海の魚料理が自慢であり、観光客にも地元民にも人気があります。場所は与儀公園すぐ近くで、以前は高級沖縄そば屋「尊尊我無(とうとがなし)」があったところです。
店内は「尊尊我無(とうとがなし)」の居抜きに近い形であり、沖縄の古民家らしい雰囲気が心地良い。靴を脱いで畳敷きに上がって、まるで親戚の家に遊びに来たような気分です。
メニューの論調は1号店2号店に似てはいるものの、少し高めの価格設定に感じました。2号店名物の「メガにぎり20カン盛」が無いのが少し寂しい。
私は「うおまる御膳」を注文。ゴハンもの、汁物、揚げ物のそれぞれ1品づつを自由にチョイスするプリフィクスメニューであり、これだけの料理を注文して2,398円です。
ゴハンものは「まーさん丼」を注文。「まーさん」は沖縄方言で「おいしい」という意味を持ち、その名の通り新鮮で美味しい魚介類をたっぷり使ったバラちらしです。いわゆる刺身だけでなく、アナゴや玉子、キュウリやカニカマ、イクラも組み込まれているので、もう既に1日30品目を達成する勢いです。
汁物は「魚汁」をチョイス。魚のアラに加え、たっぷりの豆腐やネギも組み込まれます。魚のエキスがたっぷりと沁みだしており、白味噌の優しい甘さと相まって絶品としか言いようがありません。町の定食屋でこのクオリティのスープが出てくるのは世界的に見ても珍しいでしょう。
揚げ物は「魚フライ」。白身魚のフライがドンドンドンドンと4つも並べられ満腹オブ満腹。この御膳、普通の食欲の方であれば食べきれないかもしれません。
茶碗蒸しと小鉢も付きます。茶碗蒸しからも魚介の風味が感じられ、流石は魚屋直営の飲食店。きんぴらごぼう(?)もシットリと味が沁みており美味しかった。
以上を食べて2,398円。2号店の「メガにぎり20カン盛」も凄まじい費用対効果ですが、当店の御膳も勝るとも劣らず。おなかを空かせて訪れましょう。

食べログ グルメブログランキング


関連記事
寒い季節は沖縄で暮らしているので、旅行やゴルフだけで沖縄に来る人よりかは一歩踏み込んでいるつもりです。沖縄の人ってネットに書き込みしないから、内地の人が知らない名店が結構多いです。
沖縄通を気取るなら必ず読んでおくべき、大迫力の一冊。米軍統治時代は決して歴史のお話ではなく、今の今まで地続きで繋がっていることが良くます。米軍の倉庫からかっぱらいを続ける悪ガキたちが警官になり、教師になり、ヤクザになり、そしてテロリストへ。沖縄戦後史の重要な事件を織り交ぜながら展開する圧巻のストーリー構成。オススメです。