ジランドール by アラン デュカス(Girandole by Alain Ducasse)/パークハイアット東京(都庁前)

開業から30周年という節目を迎え、2024年5月から実施された19ヵ月におよぶ全館改修工事が完了し、いよいよ再始動した「パーク ハイアット 東京(Park Hyatt Tokyo)」。今回はそのリニューアルに合わせてフランス料理界の巨匠アラン・デュカスとタッグを組んだ「ジランドール by アラン デュカス(Girandole by Alain Ducasse)」の朝食の様子をお届けします。
リニューアルと言えど、目に見えるデザインは殆ど維持されており、これまでの「ジランドール」と内装の印象は変わりません。スタッフも国籍問わず感じが良く、ハイアットの採用力の高さがひしひしと感じられます。
基本はメインディッシュを選択した上で、その他の料理のビュッフェを楽しむという仕組み。日本料理の「梢 (こずえ)」が手掛ける和朝食も選択できるのですが、数が限られるのでチェックイン時に予約しておきましょう。
ブッフェにつき、大理石カウンターに並ぶ個別ガラス器が圧巻。種類は豊富で清潔、かつ、量を調整しやすく、見た目も美しい。これをビュッフェと呼ぶには違和感があり、何か新しい食事のスタイルに感じました。
先の写真はサラダやオカズ系の小皿でしたが、こちらはスイーツ系のエリア。「アンダーズ東京」の朝食も心躍りましたが、当店はプレゼンテーションのセンスも良く、食べる前から2026年のベスト朝食賞です。
ブーランジュリーやヴィエノワズリーはびっくりするほどレベルが高い。私の知る限り、フランス系のパン類の取り扱いについては当館が日本のホテルではナンバーワンでしょう。リニューアル前にお邪魔した際は全然そんな印象がなかったのに(失礼)、やはりアラン・デュカスの名を冠すためには厳しい品質検査があるのかもしれません。
ビュッフェの小鉢類。キャビアがのった自家製スモークサーモン、ロブスター、新鮮な季節の野菜などなど、きちんとしたフランス料理店の前菜として耐え得るレベルのものが食べ放題。チーズやバター、シャルキュトリにも拘りが感じられ、このとき私は絶頂に達しました。
メインディッシュには「パークハイアット東京 シグネチャーポーチドエッグ」をチョイス。玉子やトリュフ風味のオランデーズソースの美味しさはもちろんのこと、付け合わせの野菜やキノコが素晴らしいですね。こちも高級フランス料理店のメインディッシュの付け合わせに比肩するクオリティであり、このとき私は2度目の絶頂を迎えたのです。
連れは「エッグベネディクト」を注文したのですが、先のポーチドエッグと構成要素はあまり変わらない印象を抱きました。であれば付け合わせが豊富な「パークハイアット東京 シグネチャーポーチドエッグ」を選ぶべきというのが私の意見。「あんたさっきから食べてもないくせにヒトが注文した料理にケチつけないでよね」というのは彼女の意見です。
マドレーヌ配りおじさんからゲットした焼き立てのマドレーヌ。こちらも「SUGALABO(スガラボ)」のお茶菓子に勝るとも劣らないクオリティであり、もっと胃袋が大きければと自身の体格を真剣に悔いてしまいます。
飲み物につき、コーヒーや紅茶など定番品に加え、アラン・デュカスのショコラ・ショ(ホットチョコレート)も注文OK。砂糖は用いずカカオのみで勝負し、そのフルーティな香りと穏やかな酸味はまさに絶品と評して良いでしょう。普段から日本橋や六本木の「ル・ショコラ・アラン・デュカス(Le Chocolat Alain Ducasse)」で普通にお金を払って楽しんでいるものだけに有難みが身に染みます。
フルーツやデザートも豊富であり、アラン・デュカスを象徴するチョコレートムースも並んでいます。これを幸せと呼ばず何と言う。チェックインの際、朝食はどこで摂ろっかなー、部屋が広いならルームサービスにすっかなーと悩んだのですが、担当が「絶対にジランドールがいい。せっかくアラン デュカスと組んだんだ間違いない」と激推ししてくれた理由がよくわかりました。
2026年、東京のホテルシーンにおいて、リニューアル後の「パーク ハイアット 東京(Park Hyatt Tokyo)」が提示した回答はあまりに圧倒的と言わざるを得ません。「最高の朝食」を冠するに相応しいのは、間違いなくこの場所です。私が保証します。かけてもいい。

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