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和食店 ひとやすみ かわばた／白金高輪

白金商店街の真ん中にある「和食店 ひとやすみ かわばた」。私の推しの飲み屋の店主が推していたので私もお邪魔することにしました。白金高輪駅から歩いて5分ほどです。
店内はカウンターに7-8席とテーブルが2卓。カジュアルな割烹、もしくは小料理屋という雰囲気で、ゲストは地元の常連客が多めです。店主は宮崎県出身のようで、九州系の料理がメニューに並ぶのが特徴的。
アルコールの値付けは良心的で、ビールやハイボールなどは余裕で千円を切り、日本各地の銘酒も1合千円かそこらです。調子に乗ってバンバン注文してしまい、すっかり前後不覚となりました。
店名を冠したサラダ。日に拠って内容は違うのでしょうか、この日はスプラウトが大盛で見るからにヘルシーです。特筆すべきはトマトの甘さであり、これは上質なブツを仕入れているに違いない。
刺身盛り合わせ。いずれも状態が良く、とりわけ貝類とマグロの美味しさが記憶に残りました。
鶏レバーの刺身。臭みはゼロで、滑らかな舌触りと甘みが口いっぱいに広がります。ごま油と塩のシンプルな味付けが、レバーの旨みを引き立て、日本酒との相性も抜群です。
「殻付き生カキ」で海の恵みをそのまま味わう贅沢。新鮮なカキはぷりっと弾け、濃厚な旨みとほのかな甘みが心地よい。磯の香りとクリーミーな口当たりが絶妙です。
自家製イカの塩辛。イカの濃厚な旨みが凝縮された逸品で、コリッとした食感と肝のまろやかなコクが絶妙に調和し、ほのかな塩気が後を引きます。これは日本酒をおかわりだ。
チキン南蛮。ジューシーな鶏もも肉をカリッと揚げ、甘酸っぱい南蛮酢を絡めます。口当たりは軽いものの、タルタルソースは濃厚で、それらの対比を楽しみます。これ、定食として食べたいなあ。
柔らか煮穴子。ふっくらと煮上げられた身が口の中でとろける至福のひと品。甘さ控えめのタレが穴子の旨みを引き立て、日本酒が進むのなんのって。
トウモロコシのかき揚げ。旬の甘みが弾けるひと品で、サクッとした衣に包まれたトウモロコシはジューシーで濃厚な甘味が特長的。軽やかな揚げ加減で、素材の鮮度が際立ちます。
〆のお食事はズワイガニとアサリの土鍋炊き込みごはん。カニの甘みとアサリの深い旨みがお米のひと粒ひと粒に染み渡ります。思いのほか調味（お出汁？）が強く、ごはんものながら酒が進む進む。
以上を食べ、結構飲んでお会計はひとりあたり1万円ほど。白金という立地で、これだけの質の料理をたっぷり食べてこの支払金額は大変お値打ち。「白金 よこ山（しろかね よこやま）」にせよ、白金商店街には佳店が多い。季節感を重視した料理が中心なので、季節ごとにお邪魔したいと思います。

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