嘉例ー屋(カリーヤ)/栄町(那覇)

栄町の雑居ビル2階にある「嘉例ー屋(カリーヤ)」。沖縄はスパイスカレー文化圏ですが、当店はクラシックなインドカレーを出すお店。シェフはインド生まれインド育ちでホテルのレストランなどで経験を積んできたそうです。
店内は何か他の飲食店の居抜きでしょうか、あまりインド料理屋っぽくない雰囲気。カウンター席が5-6席にテーブルが数卓。奥の暗がりは個室でしょうか。料理はカレーやビリヤニなどのほか、タコライスやチキンオーバーライスといった、インド料理店としては少し珍しいメニューも用意されています 。
ランチセットに付随するサラダ。これはまあ、単なるキャベツの千切りですね。キャベツの千切りの味がします。
Cセットはカレー2種をチョイスでき、さらにチキンティッカも付きます。カレーは「バターチキンカレー」と「ほうれん草カレー」をチョイス。前者は一般的なインド料理店で食べるものであり、今あなたが想像している味そのままです。後者はほうれん草の滋味が感じられ深みのある味わい。
ナンはプラス300円でチーズナンに変更してもらったのですが、思っていたよりもチーズ量が少ない。「アールティ(Aarti)」のような気前の良いものを期待していただけに、当てが外れました。
チキンティッカは美味しいですね。ヨーグルトとスパイスに漬け込んだ鶏肉をタンドールで焼き上げており、外は香ばしくカリッと、中はジューシーで柔らかく、スパイスの効いた濃厚な風味が堪りません。
ビリヤニはイマイチですねえ。まず、ビジュが良くない。なんだこのキャベツの千切りはさっき食べたやつじゃないか。ビリヤニそのものもスパイスが弱く単調な味で、期待した香りがほとんどしません。ただの油っぽい炊き込みご飯であり、肉もゴムのように噛み応えが悪い。
ほうれん草カレーは美味しかったのですが、その他はパっとしないお店でした。そのわりに(沖縄としては)まあまあ高い。少し足をのばせば「大道CurryChan(だいどう カリーチャン)」があることを考えると、どう接して良いか困るポジショニングです。

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沖縄通を気取るなら必ず読んでおくべき、大迫力の一冊。米軍統治時代は決して歴史のお話ではなく、今の今まで地続きで繋がっていることが良くます。米軍の倉庫からかっぱらいを続ける悪ガキたちが警官になり、教師になり、ヤクザになり、そしてテロリストへ。沖縄戦後史の重要な事件を織り交ぜながら展開する圧巻のストーリー構成。オススメです。