堺東駅から歩いて10分ほどの距離にある「麺くいやまちゃん」。2006年の開業以来、地元住民からの継続的な支持を集め、食べログでは百名店に選出されています。昼のみ営業の大人気店であり、オープン前に訪れ記帳しておくと良いでしょう。お店のすぐ隣にはコインパーキングもあります。
店内は狭くカウンターのみで10席ほどでしょうか。順番が来るとオバチャンが座席を指定してくれるので、それに沿った扉から入店しましょう。壁には著名人のサイン色紙が多数飾られており、私に口調が似ている菅田将暉もプライベートで訪れるそうです。
私は名物「かすカレーうどん」を注文。トッピングに大海老天と玉子天もお願いしたのですが、揚げたての衣がジュンとしちゃうので、別皿でお願いするべきだったかもしれません。他のゲストは皆そうしていました。人生まだまだ勉強だ。
ところで「かす」とは「油かす」のことであり、牛の腸(ホルモン)をじっくり揚げて水分や脂を飛ばした食材で、大阪を中心に関西の食文化で親しまれています。香ばしくコリコリした食感と濃厚な旨味が特長的で、スパイシーでコク深いカレースープに良く合い、うどんに深みを与えます。トッピングの大海老天は名実ともにビッグサイズであり、プリプリブッチリと食べ応え抜群。このレベルの海老天が400円で追加できるとは堺東の奇跡と言えるでしょう。
うどんは中くらいの太さであり、温かい麺だからかコシが強いというわけではなく、ツルツルと喉越しの良いタイプ。私は麺硬め原理主義者であるので、冷たいバージョンも試してみたいと感じました。玉子天は味は悪くないのですが黄身がカッチカチで気持ちしょんぼり。隣のニイチャンが食べていた卵かけゴハンのほうが美味しそうに見えました。人生まだまだ勉強だ。サイドメニューに「とり天ミニごはん」も注文。サクサクの衣とジューシーな鶏肉が特長で、濃いめのタレが白ゴハンに沁みて美味。この料理だけスピンアウトして独立業態でもやっていけそうなクオリティです。
仕上げにカレースープにゴハンを投入しカレー雑炊をクリエイト。卓上にある揚げ玉も振りかけて背徳的な味わいに。うどんは並盛にしたのですが、もうおなかぽんぽんです。以上を食べ、お会計は2,500円ほど。うどんランチとしては中々のお値段ですが、これは気前よく色々と注文した結果であり、普通に食べれば千円前後に落ち着くでしょう。
堺東駅は万博会場とシャトルバスで繋がっているので、万博ゲストであれば意外にアクセスの良いお店。「栄屋(さかえや)」と併せて万博穴場グルメのひとつに挙げられます。
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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。