大衆麺酒場 ミクロとくじら/幡ヶ谷

高円寺のネオ中華「黒黒黒(ミクロ)」とスパイスカレー「くじら」が合体し、幡ヶ谷に「大衆麺酒場 ミクロとくじら」が爆誕。合体前も百名店だったのですが、合体後も百名店に選出と、人気のほどが伺えます。甲州街道から一本入った路地裏、ビカビカのネオンが目印です。
コの字型カウンター席が中心の店内。昭和レトロでどこか懐かしい雰囲気があり、ネオ居酒屋というかネオ町中華というか、一周回ってイマドキのインテリアです。スタッフ同士の仲が良くずっとくだらないお喋りをしており、それがラジオみたいで心地よい。ダウナー系でダルイカンジを醸し出しているのもお店の雰囲気にしっくりきます(褒めています)。
瓶ビールは冷蔵庫からセルフサービスで持っていきます。ちなみに当店は店の成り立ちからスパイス推しであり「スパイス生ビール」「スパイスハイボール」などが主力のドリンクのようです。
煮豚・メンマ・味玉セット。ラーメンのトッピングとして主役を張る定番のおつまみを一皿に凝縮しています。メンマがちょっと変わっていて、どこか乾いた感じがありつつ旨味が凝縮されており、ありそうで無い味覚。メンマだけを注文しているゲストも多かったので、隠れた看板料理なのかもしれません。
焼夏野菜とシラスのクミンナムル。ナスやパプリカなどを焼いた上でスパイシーな焼き浸しにしたような料理であり、野菜ながら酒が進むひと品です。ちなみにコチラが最もヤサイヤサイした料理であり、もうちょっとサラダ的なメニューがあると嬉しいのだけれど。
大海老青唐辛子漬け。ぷりぷりとした食感の大ぶりな海老を青唐辛子の爽やかな辛さと共に漬け込んだ逸品。海老は程よく脱水されて身が引き締まり、旨味が甘味も凝縮されており美味。そこに青唐辛子ならではのキレのある爽快な辛さと鮮烈な香りが加わり、お酒のペースを進ませてくれます。
ラム焼売。羊肉特有のクセを程よく活かしつつ、多種多様なスパイスでラムの風味を引き立てています。もち米を皮として用いており食べ応えもしっかり。
〆に煮干中華ソバ。煮干しから旨味を抽出しており、奥深いコクと芳醇な香りがガツンと鼻を抜けていきます。麺は細めのストレート麺で、ちょっとヤワヤワな印象。飲み屋の〆のラーメンとしては美味しいですが、ラーメン専門店としては少し弱いかもしれません。
以上を食べ、軽く飲んでお会計は5千円。スパイシーで創作的な料理を楽しんでこの支払金額はリーズナブル。ちなみに極厚のトンテキも有名なようなので、次回はグループで訪れソチラを注文してみたい。スパイスをたっぷり効かせたカレーも旨そうだ。

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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。