ブリーズ・オブ・トウキョウ(BREEZE OF TOKYO)/丸の内

丸の内OLと平日ランチ。ホームとする彼女にお店選びをお願いすると、丸ビル最上階というザ・デートなお店を予約して下さいました(写真は公式ウェブサイトより)。
「おまたせ」長い髪を豊かに束ね、財布とケータイだけを携えて現れる彼女。絵に描いたようなOLスタイルであり、妙に情欲をそそります。「1時間くらいでオフィスに戻らないといけないから短いコースね」と、『ウィークデイ ランチスペシャル(2,100円)』を注文。
私が選択した前菜はゴボウのポタージュ。ゴボウの風味が実に濃厚であり調味も強く、非常に飲みごたえのある1杯。ショウガのアクセントも小気味良く、2,100円の前菜としては世界トップレベルの味わいでしょう。
パンは全然美味しくありません。本当に小麦が入っているのかと疑念を抱くほどコンパクトな味わいであり、食感もボソボソと頼りない。

「そうだ、次の日曜日のお昼、あいてる?〇〇ちゃんとシャンパーニュのフリーフローに行こうかと思って」もちろんあいてるよ、美女に囲まれて昼から飲む酒ほど旨いものはない。やはり常にヒマでいることは重要なのだ。
パンにはホイップバターなのですが、こちらもプレーンな味わいであり複雑性に乏しい。もう少し乳脂肪を高くしたり、薫香をつけたりするとより良くなると思います。

と、ここまで書いて反省。今回は2,100円のランチでした。ゴボウのスープのレベルが異常に高かったため、うっかり数万円のコース料理と同じ目線で論じてしまう。今回は2,100円のランチだ、今回は2,100円のランチだ。
メインには太刀魚のグリルをチョイス。長い魚をくるりんちょと巻き込んで面白いプレゼンテーションです。焼き目からは食欲をそそる香りが漂い、第一の食感はバリっ、第二の食感はジュワっ。脂の甘味と身の旨味が絡まりあい、2万円のコースの魚料理として出されても文句がないレベルです。白インゲンのホクホクした歯ざわりにイカ墨とサフランソースも粘り強い味わい。
デザートもきっちり付きます。ラ・フランスのソルベにカルダモン風味クリームチーズケーキ。先の魚料理の迫力に比べると幾分見劣りしますが、それでも2,100円のランチとしては抜群のクオリティです。チーズケーキに人懐っこい味わいが感じられ、もっと量を食べたくなる。
コーヒーもきちんと美味しい。くどいようですが、以上ひととおりを食べて、たったの2,100円です。立地や眺望、料理のクオリティを考えれば丸の内の奇跡と評して過言はないでしょう。その費用対効果の素晴らしさに私はとにかく息を飲みっ放しでした。


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