松玄(まつげん)/麻布十番

麻布十番の蕎麦と言えば、更科堀井永坂更科 布屋太兵衛麻布永坂の三巨頭が有名ですが、川上庵や当店など新興勢力も奮闘中。
「夜遅くに、呑める蕎麦屋」がコンセプト(写真は公式ウェブサイトより)。焼き場をぐるりとカウンターで取り囲む変わったレイアウト。客同士の動向が全て丸見えであるため、他人に説明できない関係の人とは訪れないほうが良いでしょう。
注文は活穴子天と大海老天の田舎蕎麦で。いずれも2,150円と強気の価格設定です。そばつゆは醤油の味が強く私好み。量もたっぷりであり、つけすぎて足りなくなるということは無いでしょう。
田舎蕎麦が到着。4~5口で食べ切ってしまう上品なポーションであり、単品で1,000円は高い。香りに価値があるかというとそうでもなく、歯ごたえも喉越しも特長のない蕎麦です。
活穴子天ぷら。大きさは立派ではありますが、天ぷら専門店のそれに比べるとお粗末極まりなく、家庭料理と大差ありません。
大海老天は海老そのものの品質が上々であり、全体としては悪くありません。ただし調理という観点で評価すると、ウチの実家のオカンの天ぷらと同等かそれ以下でした。
お会計は4,300円。ぐおお、高い。ちなみにランチであればセットものが1,000円程度からあるようなので、当店はランチでお邪魔するのが勝ちパターンでしょう。

接客もイマイチ。ぼうっとした店員と、それにイラついている店員の2極化が進んでおり、そのピリついた空気感が客に伝わって来て居心地が悪い。明らかなサボタージュでも無い限り個々の従業員に責任は無く、そのような人間を採用し、そのようなサービスを構築した側に問題があるのだと思うのだけれど。


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