ソルティ・ドッグ・ガストロパブ(The Salty Dog Gastropub)/ルビープリンセス(Ruby Princess)

近年、日本流の旨味をきかせたUMAMI-BurgerがLAで大流行。その仕掛け人であるErnesto Uchimuraが、Los Angeles magazine誌の“Chef of the Year: The Comfort
Master”賞、Angeleno magazine誌の“Best New Dish” 賞、Restaurant Hospitality誌の“Best Sandwich in America: Chicken”賞、LA Weekly誌の“Best Burger”賞と、数多ある功績を引っさげクルーズレストラン業界に参戦。
栄えある海上レストラン第1号はプリンセス・クルーズ社のガストロパブ、THE SALTY DOG。出店後は当然の如くCruise Critic誌の"BEST BURGER AT SEA"賞をかっさらっていきました。

さて当店もカバーチャージを要するスペシャリティ・レストラン。ただし他のカバーチャージを要するレストランは30〜40ドルが相場であるのに対し、当店は僅か12ドルです。ところどころ空席も目立ったので、特に予約する必要は無いかもしれません。実際に我々はフリーで入店できました。
Newcastle Brown Aleのラージサイズ。深みのある麦と若干の焦げ臭さが適度な苦味を演出し美味。
アペタイザーのグリッシーニ的な棒。タレにつけて食べるのですが、何かはよくわからず、また大して美味しいわけでもありません。
クラブケーキ。ゆうべのロブスターケーキも絶品でしたが、それを凌駕する味わいだったかもしれません。ミチミチに詰まったカニの美味しさは当然として、周囲を固める野菜がいいですね。ハッキリとした酸味が蟹肉のニンニク風味とマッチしていくつでも食べたい気分になります。
真打登場。スペシャリテのTHE “ERNESTO”です。リブアイとショートリブのパティに追加で豚肉を1枚、グリュイエールチーズをトロりと伸ばし、キャラメリゼしたキムチ(!)にハバネロ、オニオンが加わったアイオリソースを塗りつけます。

まず、キムチは死ぬほど余計ですね。折角の料理を全て台無しにする破壊力がありました。ハバネロも微妙。てんでバラバラな味覚を組み合わせる意図がよくわからない。パティは確かに通常のハンバーガーよりはレベルが確かに上に感じましたが、細かくミンチにし過ぎて量は多いものの食べごたえに乏しい。バンズは船上で楽しむパンとしてはかなりの仕上がりで美味しかった。

なお、つけあわせのパルメザン・チーズをまぶしてカリカリに揚げたフレンチフライは驚くほど旨かったです。"BEST BURGER AT SEA"かどうかは議論の余地がありますが、"BEST FRENCH FRIES AT SEA"は当選確実。
デザートはBOURBON CHOCOLATEとやらを。なるほど濃いめのカカオにバーボンが添加されることにより、より一層の苦味が引き立ち非常に美味しく感じました。砂糖の量を控えめにすれば、日本でもきちんと人気がでそうな一皿です。ポップコーンの風味が強烈で、81の最初の一口を思い出しました。
妻のデザートはSTRAWBERRIES & CREAM。これは全然ダメですね。砂糖よりも甘い。日本のコンビニスイーツのほうがまだマシです。

全体しては12ドルのカバーチャージは高いなあという印象。12ドルもあれば、芝公園のマンチズバーガーシャックのハンバーガーを食べることができますからね。通常の食事代金に加え(クルーズは基本的に食事は込み料金)てカバーチャージという意味ではものすごく割高に感じます。追加3ドルぐらいでいい。そんな印象の食事でした。


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