パスターヴォラ/三田


シーンはおにまるから始まりますが、間違いなくパスターヴォラの記事です。
ランチに東京イチのハンバーガーを食べ、その後に港区スポーツセンターで汗をかき、帰宅後に昼寝。靴を磨き、来週からのハワイの旅程を再確認という、納得のいく土曜日。
東京カレンダーのハワイ特集は素晴らしいですね。そこらのガイドブックにオマケとして掲載されるレストラン情報とは雲泥の差。東京のレストラン情報と同じテンションで最新のハワイ飲食店事情が特集されています。これがハワイの最先端の先端だ!
22:30という非常識な時間帯に「なんでおにまるいないの~?すぐ来てよ~」と甘えた声。行くと総勢6名の大宴会。

既に参加している男たち(私はほぼ初対面)を目前にして私を呼び出すというのはいかがなものか。彼らに「チミたちじゃ力不足」と宣告しているようなものじゃないか。
案内された席の女の子はボディタッチが多いので、それだけでちょっと、いや、だいぶ楽しいです。

「だからさあ、イク時はちょっと首絞められたほうが気持ちいいんだよね~」「わかる」わからねーよ。彼女は性に関する知識が豊富で、それもかなり卑猥である。「でもそういう女の子、結構多いですよ」と真顔で説得されリアクションに困る。
『パスターヴォラ』の記事、読みました!あたし、ずっと気になってて。行こう行こうと思ってるんですけどなかなか…」「今日は何してたんですか?港区スポーツセンター?あたしも行こう行こうと思ってるんですけどなかなか…」
それじゃあ今夜は早めに切り上げて、明日みんなでスポセン行こうよ。みんなで卓球とかバドミントンとかしよう。運動後はパスターヴォラで生パスタだ、と提案。「ほんと!?嬉しい!」と私に抱きつく美女。商談とは一息に進めるものである。
結局2時過ぎまで飲んでいたので翌朝はのんびり9時起床。運動着を用意し、まさに家を出ようとしたその時、「生理痛が全く治らず焦ってます」「レポートに苦戦中でございます」とのメッセージ。断言しよう、お前たちはただの二日酔いで、家を出るのが面倒になっただけだ。

このような人種には何を言っても無駄なので、「僕はひとりで泳いで来るよ。正午過ぎにはあがるから、気が向いたら合流して」とだけメッセージを残す。
前置きが長くなりました。PASTAVOLA。生麺が自慢で、パスタ屋としてここまで行列する店は珍しい。

「スポセン行けなくてゴメンナサイ!すっぴんメガネでゴメンナサイ!」と平謝りで1人が合流。ちょうどその時「間に合わないので行ってきてくださいませ。ごめんなさい!」とのメッセージ。貴様は首を絞めてやる。
さて本題。パスタを選んだ後、併せてセット内容を決めます。私はスープと前菜のセットを注文。パスタ料金+600円ぐらいだったと思います。コーンスープ。平凡ながら安心できる美味しさでした。
前菜はカポナータと鶏肉のマリネ。うーん、もう一歩踏み込んで欲しい所です。決して不味くはありませんが、600円を追加するほどの価値も無い。600円って言ったらそこそこのラーメンとか銀だこを楽しむことのできる金額ですからね。
私は本日のパスタを選択。イカと明太子とウニです。オイルベースと伺っていましたが、明太子が緻密に溶け込みクリーム状のソースとなっているのは嬉しい誤算。そしてやはり麺の旨さ。ムチムチと弾ける小麦の旨味が堪らない。ウニはどうでしょうか。やや臭みが残る一方でウニ特有の味わいには乏しい。イカと明太子だけで充分に美味しいので、屋上屋を架しているような気がしないでもありません。
生理痛が注文したのはしらすとしめじの生海苔カルボナーラ。一口交換こしましたが、やはり何度食べても旨い。濃厚なカルボナーラソースに生海苔がドッキング。しめじも味わいに変化をもたらしてくれグッド。港区に表彰されても良いレベルです。

ところでランチの時間帯は子連れOKなのか、品の無いガキどもがギャーギャーと騒ぎ放題で、極めて居心地の悪い食事となりました。親を見て納得。子供にキラキラネームをつけそうな顔立ちです。しかし彼らに罪は無い。やりたい放題の家族に注意をしないお店の方針なのだから仕方がありません。そのお店を選んだのは他でもない私である。

ともあれ当店のパスタはやはり絶品。近い将来「パスタと言えばパスターヴォラ」と、その地位を主張し始めることでしょう。追加料金のセットには満足できなかったので、次回のランチはパスタ単品に留めることとします。

そういう意味で、スポセンで汗を流した後、ひとりでカウンターに腰かけ、パスタだけパパっと食べて帰る、ラーメン屋のような使い方がベストなのかもしれません。


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十年近く愛読している本です。ホームパーティがあれば常にこの本に立ち返る。前菜からドルチェまで最大公約数的な技術が網羅されており、これをなぞれば体面は保てます。

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