マウイ・マイクス(Maui Mike’s Fire-Roasted Chicken)/カイルア(ハワイ)

このグルメ本における最高得点のお店はヴィンテージ・ケーブ・クラブ(後述)。次に点数の高いお店がパイオニア・サルーン(後述)および当店です。

ワヒアワについて論じられていたのですが、さすがにカイルアからは遠いからなあとググってると、なんと偶然、カイルアにも出店していることを知りました。ありがとうインターネット。
カイルア・タウンからは車で10分ほど。歩きやチャリでは厳しいかもしれません。思っていたよりも大衆的な外装でありやや拍子抜け。
メニューは6種類のみとシンプルな構成です。
地元の鶏を冷凍することなく新鮮なまま用いることが自慢。
注文を済ませるとトランプが手渡され、これが番号札変わりになります。ありそうで無いオペレーション。
カウンター越しにロースターの写真を撮っていると、店員さんがわざわざ写真を撮り易いように開けてくれました。

「中に入ってきて撮っていいよ!」とまで言ってくれたのですが、別の店員が「さすがにそれはまずいっしょ」と、最終的にはNG。いずれにせよ、感じの良いお店です。
「ハーフ・チキン」と「マイクス・メルト」を注文。「ハーフ・チキン」にはソースが2種とサイドがひとつ、「マイクス・メルト」にはソースが1種とサイドがひとつ付きます。
「ハーフ・チキン」。ローストチキンの半身です。これは旨い。新鮮と自信を持つだけあって、瑞々しい肉質です。わかり易い味付けに、水分を上手に取り込んだジューシーな肉。1,000円を切ってこのレベルとは俄かには信じ難い。

ポテトは標準的。1ドル追加してフレーバーを付けてもらいましたがあまり印象は変わらず。
ソースはBBQのスモーク味とスイート味、ハニーマスタードの計3種を用意してもらいました。いささか人工的な味。チキン自体に味があるのでこれはほとんど使わず、フレンチフライの味変用に少し用いるだけに留める。
「マイクス・メルト」。ボードには「サンドイッチ」と書かれていたので、トーストにチキンやチーズが入ったものかと思いきや、ホットドッグスタイルでした。

それにしてもポテトの量が尋常でない。いずれかひとつに留め、もうひとつのサイドはコールスローにすれば良かったと後悔。
パンの切れ目にスパイシーなソースが塗られ、その中に鶏のほぐし身がギュウギュウに詰め込み、チーズがドロりとかけられています。

チキンの味はロースト・チキン同じくグッド。ソースもビビッドな味わいで良い。パンはいかにも業務用で愛想がない味わい。チーズにも深みがなく平板な味わいでした。

やはりこのお店はローストチキンだ、と胸を張ってオススメしたいところですが、妻は「骨が一杯あって食べるのが面倒。サンドイッチのほうが食べやすくていい」とのこと。この記事を読まれた方は、ご自身の価値観に照らし合わせて選んでみて下さい。
この本も先日の東京カレンダーと同様に極めて有益であり、穴が開くほど読み込みました。ひとり500ドルを超えるレストランとファストフードが同列に語られている部分など、ところどころ違和感がありますが、全体としてみれば納得感のある評価です。

「あなたはゴチャゴチャと細かいこと言わないで、食文化に乏しいハワイにおいて、こういう本が出せるようになったってだけで快挙なんだから」と妻。


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目次
「2週間のハワイ旅行で出来ること」シリーズを目次としてまとめました。
当シリーズ執筆時点(2017年5月)においては一番イケてるハワイ本。雑誌STORYの編集者・ライター・モデル・スタイリストが総力を結集した情報量です。ローカルのマニアックな口コミも多数掲載されており、リピーターも充分満足できることでしょう。

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