ラニカイ・ブリューイング・カンパニー(Lanikai Brewing Company)/カイルア(ハワイ)

カイルア・タウンのはずれ。1本道から外れると、いきなり自然が広がっています。
川のほとりの倉庫の一画に小さなビール醸造所を発見。道路に面しているわけではなく、パーキングは無いので歩いて行きましょう。
パレットに書かれた案内板。良い意味で雑。こういう大らかさはハワイの美点である。
倉庫内は雑多にとっちらかってはいますが、醸造設備はピッカピカ。
つくりたてのドラフトビールの試飲場所。テイスティンググラスで飲むと、定番商品はは1杯1ドルであり、企画モノは2ドル。この日は試飲用として5種類の用意があったので、その全てを注文。
パンチが無いというか、極めて薄い。やや柑橘めいた味わいが特徴的ではありすが、印象に乏しい。どうもハワイの地ビールは薄くで好きになれません。

ちなみに説明書きにある「ABV」とは「Alcohol By Volume」の略で、アルコール度数のことです。

同じく「IBU」はInternational Bitterness Units の略で、国際苦味単位のこと。一般的に大きければ大きいほど苦いと考えて良いでしょう。
こちらはアタックの弱さが逆に良い作用を及ぼしました。IPAだというのに恐ろしく清澄。食前酒にも良さそう。
スタウトはチョコレートやキャラメルが濃すぎであり、頭がクラクラします。カルピスを原液で飲むような濃密さがあり、2口で飽きてしまいました。
これはチャラい。ハイビスカスを中心とした花の香りがプンプンであり、女子大生に飲ませるぐらいしか用途が思い浮かびません。
こちらは酸味が強烈、かつ、甘味も強い。奇をてらいすぎだなあと眉をひそめると、妻はこれが一番好きだとの評価。味覚とは指紋のようにひとそれぞれ。

総括としては、物珍しさは評価できるものの、色々とチャラすぎて硬派な私としては受け入れがたい味わいが続きました。だってエールが無いんですよ。試飲させる順番も謎。3杯目にメガトン級のスタウトを飲ませるのはいかがなものか。もちろん私と味覚の方向性が一致しないだけなので、ハマる人はハマる色モノブリュワリーでしょう。

お店の方は皆親切で、観光客に対しては「おおー、こんなとこまでよく来たな」というホスピタリティに溢れています。カイルアの街歩きで喉が渇いた際に是非どうぞ。


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目次
「2週間のハワイ旅行で出来ること」シリーズを目次としてまとめました。
当シリーズ執筆時点(2017年5月)においては一番イケてるハワイ本。雑誌STORYの編集者・ライター・モデル・スタイリストが総力を結集した情報量です。ローカルのマニアックな口コミも多数掲載されており、リピーターも充分満足できることでしょう。
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