レストラン レ・シュー/麻布十番



Les choux。麻布十番のピーコック斜向かいにある半地下のお店。 ぐるなびの公式ページには「火曜日(定休日)に出張料理を行うことがあるため、前後に臨時休業させていただく場合がございます。」とあり、水曜日にお邪魔したところ、残念ながら臨時休業でした。日を改めて出直しです。
店内は奥行きがあり広い。レトロなインテリアに歴史を感じるのですが、クロスにシミが残っていたり、置物はホコリをかぶっていたりと、あまり衛生的とは言えません。入店時に厨房の様子が目に入るのですが、整理整頓がなっておらず、色々と不安になりました。
ランチはプリフィクス形式なのですが、選択肢の半分以上が追加料金です。サービスはどうもボンヤリしているというか焦点が定まらない受け答え。私はスマートでシステマティックなサービスを好むのでしっくりきませんでした。結局Cメニューを選び、針に糸を通すように追加料金不用の料理を注文。
鴨のテリーヌ、グリーンペッパー風味。標準的なビストロ味で美味しい。もうちょい量が欲しいカモ。コンソメのジュレはゼラチンが強すぎてグミのような舌触りでした。
 バゲットはごくごく普通。スーパーで売っているパンの味です。
ガスパチョ。これはとんでもなく不味かった、というか味がしなかった。確かにトマトの風味は感じるのですが、特に旨味があるわけでもなく、缶詰のホールトマトを舐めているかのような錯覚にとらわれます。塩気やスパイスも皆無。卓上の塩とコショウで自由に味付けすると、ようやく食べれるようになりました。
ニジマスのアーモンド焼き。小太りなニジマスを丸々1匹調理したものであり迫力満点。アーモンドの使い方も豪快で気持ちが良いです。しかし肝心の味が全くダメ。どうもボンヤリとした味付けであり、しかしながら上質な素材の風味を引き出しているというわけでもなく、一貫して退屈な味わいです。ガルニチュールもファミレスのそれと大差なし。
デセールは別料金だったのですが、これまでの経緯より内容は推して知るべし。コーヒーだけ頂いてごちそうさまでした。

ハコもサービスも料理も全てがボンヤリした店でした。創業は1978年と歴史があり、なるほどその日から時が止まっているのかもしれません。お客さんは年配の方ばかりであり、よくわからないままにゲートボール大会にエントリーしてしまった気分。そういう意味で、あまり下調べもせずに闖入してしまった私が場違いなだけで、その責任は全て私にあります。

なお、ぐるなびの公式ページにはカード使用可と記載されているのですが、実際には使用できないのでご注意を。私のマジックテープの財布がバリバリバリと哀しく張り裂け泣きました。


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麻布十番にはフランス料理屋がたくさんあるのですが、残念ながら割高でハズレなお店も多い。外さない安定したお店は下記の通り。
  • ラリューン ←クラシックな調理で正統派。むちゃ穴場です。
  • 麻布れとろ ←ここで合コンすれば幹事がモテる(と信じている)。
  • RRR ←ワインが割安。飲みまくれ!
  • ルバーラヴァン52 ←全般的に安い。2時間で追い出されるのが玉に瑕。
  • タストゥー ←トリュフを使ったデザートに身悶え。
  • 麻布十番グルメまとめ ←ほぼ毎日、麻布十番で外食しています。その経験をオススメ店と共に大公開!
東京カレンダーの麻布十番特集に載っているお店は片っ端から行くようにしています。麻布十番ラヴァーの方は是非とも一家に一冊。Kindleだとスマホで読めるので便利です。



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