ホルモンまさる/三田


亀戸のホルモン青木の系列店。目玉は何と言っても牛鍋定食。限定5人前です。
念のため開店の5分前に到着。すでに数人の待ち順列が見え背筋が凍りましたが、ひいふうみい、私は4人目、胸を撫で下ろす。すると、店のおばちゃんが申し訳なさそうに「本日は牛鍋4人前のみ」という判決文を軒先に掲示。うおーあぶねー、ギリセーフじゃんかー!!とてもじゃないけど私の後ろの列を振り返ることはできませんでした。
無骨に佇む中ジョッキ。もちろんこれは酒ではなく水である。良く飲む人にとっては容器が大きいほうが面倒じゃなくて嬉しいです。
この日は仕入れの都合上、「特性もつ煮込み定食」も用意が無いとのことでした。
客1人につきコンロ1台とパーソナルスペース意識の高い焼肉屋。4人がけのテーブルを1人で占有させてくれ居心地良いことこの上ない。一方で、小心者の私はすぐに回転率とか大丈夫?などと心配してしまいます。
想像以上に大きい牛鍋。サッカーボール大の立体感。肉はごくごく薄切りであるため実際の肉の量は120~150グラム程度でしょうが、やはり見た目のインパクトというものは大事ですね。
コンロに火を点けるまでは店のおばちゃんがやってくれるのですが、そこから先は完全にセルフサービスです。キャベツの芯をできるだけ奥に、薄切りの肉を可能な限りサルベージ。
「そろそろ食べていいぞ」の意味なのか、目前に置かれる生卵。丁寧に丁寧に解き解し、
頃合の牛肉とネギを放り込み、能う限りの卵液を身に纏わせ一口で頬張ります。赤身と脂身が溶け合う類の肉質ではありませんが、濃い割り下をたっぷりと吸い込んでいるため、慌ててゴハンに目が向かう。
ライスは麦入り。全体的に硬めに炊かれており、パクパクサクサクと、ついつい勢い良く食べ進めてしまいます。おかわり無料なので思わず手を挙げたくなりますが、
肉と野菜の下にはたっぷり1玉のうどんが躍っているのである。満腹必至。とてもライスのおかわりなんてできまへん。

これだけ楽しんで税込980円という驚異の価格設定。そりゃあ人気が出るわけだ。

もちろん980円なので食材の質が極上というわけではなく、吉野家の牛鍋と大差ない味わいなのですが、やはりあのビジュアルは圧巻。肉の山を目前にした際の昂揚感と、ひとりで昼からすき焼きを食べて〆のうどん玉まで楽しめるという満足感は何事にも代え難い。

次回は焼肉定食にチャレンジしたい。あ、でも、牛スジもモツ煮込みも魅力的。この際夜にお邪魔して全部注文してしまおう。


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それほど焼肉は好きなジャンルではないのですが、行く機会は多いです。有名店で、良かった順に並べてみました。
そうそう、肉と言えばこの本に焼肉担当として私のコメントが載っています。私はコンテンポラリーフレンチやイノベーティブあたりが得意分野のつもりだったのですが、まあ、自分の評価よりも他人の評価が全てです。お時間のある方はご覧になってみて下さい。


ホルモンまさる
昼総合点★★★☆☆ 3.5
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