ワイン会~ブルヲタと番外編~


ワイン会の番長より「ブルゴーニュワインバー行かない?高いんだけど激安で飲める店」というわけのわからない誘いに二つ返事で、行きましょう、と孫正義のような前向きな姿勢。
RMの泡で乾杯。青リンゴの香りがポワンと広がり酸味も響く。3口で飲みきってもうた。
「ワインしか飲まないから」というコンセプト通り、当店で口にした固形物はコチラのみ。漢の飲み方である。
樽がしっかりときいて、とろりとしたハチミツとバターの香り。適度なボリューム感。すごく美味しかった。
ラストは香りが爆発する1本。やはりブルゴーニュは香りを楽しむ飲み物だなあと実感。タンニンが流れるようなのでスイスイと飲みすすむ。

と、突然番長が近くのひとり客に「一緒に飲みます?」とナンパ。マスターを交えて宴会の始まり始まり。こういうことをしても少しも不自然じゃないのがワインの魔法。話も弾み、なんと次回のワイン会に来てくれることになりましたとさ。こういう時って、何持って行くが死ぬほど悩むんだろうな。
河岸を変え、隠れ家というか本当に隠れておりインターフォンを押して入る紹介制のお店へ。唐突に「ガブリエル・アンウォーって、知ってる?」と尋ねられる。
LUXのCMの人ですよね、しかしまた懐かしい、どうしたんですか急に、と返すと「何故かオレ、インスタでガブリエル・アンウォーにフォローされてるんだよね」確かに何故?である。しかも彼女は150人ほどしかフォローしていないらしく、そのうちのひとりが番長なのである。ワインラヴァーなのかなあ。
パテドカンパーニュ。深夜に豚の脂が堪らない。葉物野菜やキャロットラペも筋が良く、あっという間に食べきってしまいました。
スープドポワソン。色々なお魚にムール貝の出汁をラブ注入。トウガラシやサフランなどのスパイス使いも多彩で非常に興味深いものでした。アビスヌキテパなどなど魚料理の名店に勝るとも劣らず。とっても美味しかったです。
ズワイガニのコロッケ。まずはラタトゥユをパクり。それだけでも充分な逸品を付け合せに据え置くとは贅沢の極み。
屈託無くガッチリと押し詰められたカニの身。すし通のカニの握りに比肩する存在感。圧倒的な海の香り。
番長が仕込み途中の牛ホホ肉を捕まえて、「これでパスタ作ってよ」と無理な注文。それに気持ちよく応えるシェフ。なるほどこれが紹介制の醍醐味。やりとりを片耳でとらえ、ちゃっかりと赤を注文する私。
こ、これは牛ホホ肉が主題なのか、パスタが主軸なのかがわからない。いずれにせよ美味。酸味の使い方の思い切りが良く、かなり印象的な一皿です。深夜にフラりと訪れてこのような絶品にありつけるのは嬉しい限り。またちょくちょくお邪魔することにします。

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私の参加するワイン会は、ヲタクが集まるというよりは、ワイワイふざけながら飲む形式です。全くの素人もウェルカム。ワインはみんなで飲むものだ。下記にテーマ別にまとめておきました。
ワイン会で料理を提供する際に参考としています。ワイン会の主役はワインであり料理は場が華やぐ程度の彩りさえ確保できればOKと割り切る。あえるだけ、焼くだけ、のせるだけ、ちぎるだけ、混ぜるだけなど、とにかく簡単に作れるレシピがたくさん載っています。