ワインのばか/西麻布


テイスティング特訓中はそれこそバカみたいに来ていましたが、最近は月1度しかお邪魔できず心苦しい限りです。
カリフォルニアに行くと決めたので予習。2012である割に想像以上に熟成感があり、コーヒー、紅茶、腐葉土の香りが頼もしいです。そしてカリフォルニア+ピノノワール=サイドウェイズという図式が頭から離れません。
サイドウェイズはアカデミー脚色賞を受賞するなど、映画として秀作なのですが、やはりワインラヴァーにとっては「1961年シュヴァル・ブラン」「1988年サッシカイア」などのように憧れのワイン談義が次々に繰り広げられるのが楽しい。

ロケ地巡りは「サイドウェイズ・トレイル」として鉄板ツアーとして確立しているし、舞台となったあたりの地価が上がったり、何よりカリフォルニアのピノノワールの地位を文化的な面から確立した意義のある映画です。
閑話休題。腹が減ってきた。
根菜の煮込み。きんかん大好き。生命の美味しいとこ取りをしたようなもので、鶏さんに感謝しながら頂きます。ゴボウの野性味もグッド。
豚肉は非常にピュアで澄んだ味わい。ピノに合う。
サンタバーバラのシャルドネ。まさにサイドウェイズの舞台です。私はカリフォルニアに行くと決めたので、マスターも気をきかせてくれました。
こちらはナパのシュナンブランとヴィオニエ。香りはトロピカル系で芳醇。味わいは酸はしっかりしているものの、リッチな口当たりという喜ばしい矛盾です。
スペシャリテのカルボナーラ風パスタ。中勢以のベーコンがぎっちりと身を寄せ合う。兎にも角にも酒が進む炭水化物です。麺も頑丈な食べ応えで小麦の美味しさがダイレクトに伝わってきます。
おまけにジョージアのものを。明け方の夜空を思わせる濃密な味わいです。

今夜は22:25解散。これが大人のデートである。その立役者はやはりワイン。そこにそれがあるだけで、空間がまとまる素敵な液体。昨年のボルドーならびにシャンパーニュに引き続き、ナパでは一日中酔っ払うんだからね。



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ソムリエの筆記試験の勉強方法は千差万別ですが、私は地理から入りました。地図と一緒に対応するアペラシオンなどの表が記載されており、上手に整理されていると思います。白地図もついており、復習し易いです。


ワインのばか
夜総合点★★★☆☆ 3.5
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