フラワーアレンジメント教室/ニコライバーグマン

皆さんご存知の通り、私はかなり花が好きで、友人の披露宴で持って帰って良いと言われれば必ず装花は持って帰るし、なんでもない日でも近所の花屋で一輪だけ買って食卓に飾ったりします。

「そんなすぐに消えて無くなるものにお金を使うなんて」とdisられることもありますが、むしろそこかいいんじゃないか!!!長い時間をかけて最高の姿を私たちに見せ、記憶に刻み付けて散っていくんだぞ!!
というわけで、ここはひとつフラワーアレンジメントでも習おうと決意。どうせならその筋のトップに師事しようということで、ニコライバーグマン。
ご存知ですか?ニコライバーグマン。デンマーク人。イセメンの最上階とかヒルズとかミッドタウンにお店があります。最近の大きな案件では、ペニンシュラがオープンする際、花は全部彼の事務所が請け負いました。それにしても外資系のホテルは大胆ですね。僕が日本にホテルをオープンさせるとすると、とりあえず日比谷花壇、的な発想になってしまいそう。
表参道にあるスクール兼事務所へ。花なんてヒマな主婦しか習わないんだから、家賃の安いもっと郊外でええんとちゃうんかいと思ったのですが、まあ、やっぱ、オモサンとか青山とか代官山であるべきなんでしょう。

生徒は私以外全員女性でした。あたりまえか。ド平日の真昼間だもん。予想していたとおり、小金をもっていそうなマダムばっかしでした。
突然青年が現れてモテちゃって取っ組み合いの喧嘩になったらどうしようと心配していたのですが、全くの杞憂。時間内に完成させないといけないから、とにかく忙しく自分のことで精一杯。


葉っぱを切ったり丸めたり、


ブーケをいくつか作ってそれらをまとめて、
完成。持って帰っておうちに飾ります。

おお、すばらしい。ニコライが作ったお手本との違いがわからん。

彼からの講評としては、「全くの初心者にしては悪くない。ただ、正面と裏に完全に分かれてしまっている。上級者があえてそのように展示することはあるけれど、通常であれば、やはりどの方向から見てもキレイに見えるように平均的に作るべき」とのこと。的確な意見。私より体が全然デカいのに小顔なのが許せない。

フラワーアレンジメントは料理に似ていますね。食べることができない料理。材料を用意して、カットして、作る順番を頭の中でイメージして、あとはテンポ良くテンション高く組み立てていくって感覚です。ただ、やはり"花"という枠組みにとらわれているから表現の幅はすごく狭い。料理は"部分的にでも食べれさえすればOK"というスタンスだから、芸術としての奥行きがあると思います。

花業界は完全な嗜好品で鮮度と価格管理が難しいから参入障壁が高いけれど、ひとたびチャレンジしてみればプレイヤーの数は少ないので、上を目指すのはそう難しくないんじゃないかと感じた一日でした。

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